復讐者の少女・黒聖女とシンフォギア装者達 作:シス
尚、安定の邪ンヌちゃんツッコミ要員。
え?ちょ、なんで邪ンヌちゃん、剣先をこっちにむけt(ry
「ムッキュ!?」
街を歩いていたら突然紅い布が飛んできて私――レティシア(二十二歳)を捕まえた――
何を言っているか分からないと思いますが、私“は”何されたか分かります!超常現象とかそんな陳腐なものじゃないですよ!聖骸布ですよ!あ、どうも二か月ぶりぐらいですかね?続きは無いって言ったのに続いちゃいました。レティシア(あれから六年経って二十二歳)です!
『そこ分かっちゃダメでしょ!?しかも、また誰に挨拶してんのよ!?』
と、オルタ様が頭の中で激しいツッコミを入れてくださいますが、現在進行形でズルズルと地面を引き摺られて運ばれていまして、い、痛っ!コンクリートの破片が!石が!布越しに当たって痛い!
「――――フィッシュ」
と、聞き覚えのある声が聞こえてたので、布から顔だけ出して抗議の声を上げます。
「カレンさん!街中でこんなことしちゃダメですって!」
『街中じゃなかったらいいの!?』
「あら、何が釣れたかと思いましたら、駄猫でしたか」
「猫!?私猫になったんですか!?」
『「駄」が抜けてるわよ。レティ……』
得意の聖骸布で釣り上げたのが私と気付くと、教会のシスターが着る法衣に身を包んだカレン・オルテンシアさんは残念だと言ってきました。で、どこかゲンナリとした口調のオルタ様。何ですかこの空間。周囲の方々の目を気にしたら負けのような気がします!
「って、あれ?周りの人達気にしてない?」
首を回して周囲を見ると、路上の人達は私達の事なんていないかのように歩いています。あれれー?おかしいぞー?
「駄猫。私がわざわざ人払いと認識阻害の札を使用してまで貴女を釣り上げたのに理由が無いとでも?」
「はい、無いと思ってまいたたたたた!!!!嘘、嘘です!カレンさん嘘です!!!だから聖骸布で締め上げないでください!!!!顔がトマトになっちゃう!!」
元気よくそうですと言ったのに、どうしてこんな目に遭わないといけないのでしょうか?
『レティ……もう少し考えて発言なさい。サディストシスター相手に正論言ったって無駄なのですから』
『そうなんですけど、ついうっかり (・ω<) 』
『てへぺろじゃないわよね!?』
「で、駄猫。いつまでオルタ様と頭の中で話していられるのです?私としては貴重な時間を可愛い妹分である、貴女……いえ今は駄猫でしたね。の為に割いてわざわざ日本に来ているのですよ?」
「あ、ごめんなさい……」
満面の笑みなのにすごい暗黒オーラ出しまくるカレンさんに、しょぼんとしながら謝ります。でも、得意だからって聖骸布でバシューと釣り上げるのはどうかと思うんですよ!言えないけど……。
あ、言い忘れておりましたが、カレンさんはオルタ様の事を知っている数少ない私の知り合いの一人です。あと知っているのはシエル先輩なのですが、今頃相棒のセブンさんとヨーロッパ辺りで“鬼”退治でもしてるんじゃないでしょうか?シエル先輩は無尽蔵の体力持ってるから大丈夫ですが、セブンさんは過労死待ったなしですかねぇ……。
「はあ……。まあいいです。日本のとある機関より仕事の依頼です」
「機関……ですか?」
聖骸布が解かれてやっと立ち上がれた私は首を傾げます。カレンさんから聞いた話によれば、どうやら依頼先であるその機関のトップは、激辛麻婆大好き神父――別名言峰綺礼――の知り合いらしく、ちょっと私に機関のお手伝いして欲しいとの事らしいです。それを了承して、カレンさんにどこにあるかを聞いてから早速機関へお邪魔しようと思ったら、突然目の前にスーツを着た結構かっこいい男性が現れて
「ドーモ、レティ=シアさん。緒川=です。」
『ひゃっ!?』
と、小さく頭を下げてきました。なので私も同じように小さく頭を下げて
「ドーモ、オガタさん。レティ=シアです」
「レティシアさん。オガタじゃなくて、オガワです」
あ、名前間違えました。ごめんなさい。どっかの小説の作者もアニメで聞いていたりゲームで確実に緒川って読んでいたはずなのに、入力時に緒方って入力しちゃうんですよー。間抜けですよねぇー。いくら鯉の名前持つ野球チームが好きだからって無いですよねぇー。
『ちょっと!?驚きなさいよあんた!?私本気で驚いたんだから!』
と、緒川さんにきちんと謝る私にツッコミを入れるオルタ様。え、だってオルタ様。「日本の忍者なら、このぐらいできて当たり前」――ってシエル先輩言ってましたよ?
『
と、頭抱えていそうなのが簡単に分かるオルタ様。ま、まあ、今は置いておいて緒川さんに何か用かと問うと
「司令の指示で迎えに来ました」
と言って、黒いベンツでしょうか。高級そうな車が路肩に止めてありました。すごく手際いいですね。で、カレンさんにお別れ言おうと思ったらいません。い、いつの間に。
「どうぞ」
と、後部座席の扉を開けてくれる忍者緒川さん。やだ、この忍者、紳士すぎるっ。
『馬鹿言ってないでさっさと乗りなさい。燃やしますよ?』
『は、はい!』
燃やされるのはいやなので、緒川さんに感謝の言葉を伝えてから車に乗り込みます。さて、蛇が出るか何が出るか……。
『出来れば蛇は嫌ですね。嘘吐いたら燃やされそうで……』
『あら、レティは分かってるじゃない。そうよ。蛇は嘘吐いたら燃やしますよ。何もかも』
『大丈夫ですよ。司令は蛇じゃありませんから』
『『この人直接頭の中に!?』』
なんて事が車中あったとか無かったとか。で、機関の司令部に着いた途端、目の前に大男が出てきて「おお!君がレティシア君か!言峰から話しは聞いているぞ」 と、右手を差しだしてくるジェントルメンさん。
というか、すっごく熱そうな男(某元プロテニスプレーヤー的な意味合い)の人なんですけど……。「もう少し頑張ってみろよ!ダメダメダメ!諦めたら!」とか、「出来る出来る!絶対に出来るんだから!」や「日本一なるっつったよな!ぬるま湯なんかつかってんじゃねぇよお前!!」とかですね。しかし、麻婆神父から聞いてるってなにをですか?
「ああ、名乗っていなかったな。風鳴弦十郎だ。言峰とは腐れ縁でな。よろしく頼む」
私は右手を差し出して風鳴さんの手を取り握手して
「レティシア・ダルクです。こちらこそ、わざわざ迎えに来て頂きありがとうございます」
「なに、気にしなくていい。これから
と笑みを浮かべ軽く私の手を握ったまま上下に振る風鳴さん。ん?今、すごく不穏な発言が聞こえたんですけど?ちょっと待って下さい!?私、教会関係者だから変に組織に関わりたくないんですけど!?
「ああ、それについては大丈夫だ、レティシアくん。言峰から教会からの出向扱いでこちらの特異災害対策機動部二課に所属する事が認められた」
『……あのクソ神父やってくれましたね。諦めなさいレティ。もう逃げ場はないわ』
『そ、そんなぁー……(´・ω・`)』
『はい出荷よー』
『出荷ですか、オルタ様!?』
「それでだ、レティシアくんにお願いしたいのは。特異指定災害、ノイズへの対応だ」
「……だと思いました」
頭の中でオルタ様とボケとツッコミをやっていましたが、『ノイズ』という言葉に私はピクリと反応してしまった。けれどもすぐにいつもの口調で対応する。そう。私にとってノイズとは殲滅する対象。いえ、復讐対象ですね。オルタ様は私の事を
『……レティ。まだその想いは抑えなさい。まだ時はきてません』
『はい、オルタ様』
オルタ様に注意されて私は深呼吸して風鳴さんの話を聞こうと集中しようとした時、不意にいつの間にかいた凛々しい剣士のような少女が目に入った。あれ?あの子ってもしかして――
「え、え、え……風鳴翼ちゃん!?」
「え、あ、ああ。確かに私は風鳴翼だが……」
と、突然大声を上げたので困惑している様子の翼ちゃん。あ、ごめんなさい。大ファンだから驚いちゃって。
「え、ふ、ファン??」
さらに困惑の表情を浮かべる翼ちゃん。その様子がすっっごく可愛いんですけど!どうしましょうオルタ様!?
『あんたはすこし落ち着きなさい!』
と、オルタ様から怒られました。しょぼん。だって、あのツヴァイウィングの風鳴翼ちゃんですよ。クール系女子の最先端を走ってる歌姫ですよ。うう。こんな事なら色紙持ってくればよかった。
「ほう。レティシアくんはツヴァイウィングを知っているのか」
「はい!もう大ファンなんです!」
「あ、ありがとう?」
今だ困惑した表情を浮かべる翼ちゃん。ああもう。今すぐにでも抱きしめたい!あ、なんで海外にいた
本当は違うアーティストのライブ動画探してたんですけど……まあ、それも天啓と思ってます。だってこうやって翼ちゃんに会えたのですから!
『ほんと都合のいい天啓ね……』
『オルタ様。それは言わない御約束です!』
『お約束なの!?』
「おっ、今日来たんだな。援軍とかいう奴」
「あ、奏!」
と、突然扉が開いたかと思ったらそこには活発そうなイメージが湧く少女がいました。って、ツヴァイウイングの片翼、天羽奏ちゃんじゃないですか!そうか、
『アヴァロン違うからっ!いい加減にしなさい本当に!』
『オルタ様……ごめんなさい』
大激怒まで行かないですが、かなり怒っていらっしゃるオルタ様にここは素直に謝ります。はしゃぎ過ぎたのは事実ですし、もう二十二歳なのですから少しは大人な女性にならなければ!
「レティシア・ダルクと申します。天羽奏ちゃんですね?お願いします」
「おう!よろしくなレティ!」
礼儀正しく頭を小さく下げた後、握手する私と奏ちゃん。その後は、簡単な施設紹介となり、何故か翼ちゃんと模擬戦まですることとなったのは本当に解せません。生身の人間がシンフォギア?とかに勝てる訳無いじゃないですかー!やーだー!!
でもなんとか引き分けに持ち込みました!オルタ様には呆れられ、翼ちゃんには何故か羨望の眼差し?で見つめられました。
この後、オガタ……じゃなった。オガワさんに私が住むアパートまで案内して頂いたのですが、何故か部屋にはシエル先輩とセブンさん。そしてカレンさんまでいました。どうやら私の心が休まる事は無いようです……。そうやってわたしの特異災害対策機動部二課での活動が始まるのでした――