復讐者の少女・黒聖女とシンフォギア装者達 作:シス
A.書いたのが四年前だからね、仕方ないよね。
Q.なんで宝具攻撃でノイズが消滅するん?
A.ご都合主義
Q.なぜ今頃再掲載した!?言え!!
A.坊やだからさ……
Q.なんで急にQ&A方式に?
A.Q(急に)Y(やりたく)N(なったから)
ノイズ――ノイズ――ノイズ――ノイズ――ノイズ――ノイズ――ノイズ――ノイズ――ノイズ――ノイズ――ノイズ――ノイズ――ノイズ――ノイズ――ノイズ――ノイズ――ノイズ――ノイズ――
ツヴァイウイングのコンサート会場には人外の物体が「さあ、炭になる前に倒してみせろ」と言わんばかりに大軍で押し寄せている。多くの人々の悲鳴や怒号が聞こえる中、私ことレティシア・ダルク(二十二歳)は右手に竜の絵が描かれた旗を持ち、左手で顔を覆い、逃げ惑う人々が絶望する中、笑っていました。
「うふふ……ハハハハハ!!!主よ!主よ!この時ほどあなたに感謝することはないでしょう!!
『……まったく。レティ。ノイズを見ると人が変わるの何とかならないのですか?』
私が笑いながら主に感謝していると、オルタ様が若干呆れた様子で私に聞いてくる。それは無理な注文ですし、オルタ様も暴れたくてウズウズしていたんじゃないですか――と問うと
『あのねぇ……レティ、私を戦闘狂か何かと勘違いしてない?』
と、言うと心外だと言わんばかりにため息を盛大に吐かれるオルタ様。あ、忘れていましたね。皆さん、あけましておめでとうございます!数ヵ月ぶりのレティシア・ダルクです!今現在、テンション上がり過ぎていてもう……最高にハイってやつだぁぁぁ状態です!!
『ああ、もう!いきなり叫ぶんじゃないわよ!あと、誰に挨拶してるかなんてツッコまないわよ!』
と、頭の中で怒っていらっしゃるのはジャンヌ・ダルク様――通称オルタ様です!私がノイズに襲われそうになった時に助けてくださった命の恩人です。って、もう言わなくてもいいですかね?で、オルタ様。そろそろ行きますよ?
『そうね……“我ら”が憎しみ、“我ら”が恨み、思い知ってもらいましょうか。レティ、武器を構えなさい!一気に燃やし尽くすわよ!』
「はい!」
右手に持っていた旗を一度手のひらで回転させてから両手で構える。それと同時に私の長い髪の金色の髪の毛は灰色がかった金色に変わります。オルタ様が力を貸してくださる時はいつも色が
『ボケてないでいいから、さっさと避けなさい!!』
「はーい」
と、気の抜けた返事を返しながら、前方から攻めてきたノイズの攻撃を避けて、下段から上段へと振り上げた旗はノイズを切り裂き炭へと返します。普通なら武器もノイズに触れれば炭化するとの情報があるのですが、この旗はノイズに触れても炭化することなく残っています。オルタ様曰く、宝具に近い武器だからノイズの炭化から影響を受けないのではないか――ということらしいです。
あ、宝具ってのは第一話で私が使った「
『ちょっとレティ!?私の宝具を、そんなどこぞのスマホプランみたいに扱わないでもらえる!』
「いやーオルタ様。あの宝具、使い勝手最高なんですもん」
『そういう問題じゃない!』
と、お怒りのオルタ様。だって、一度使ったら気絶する宝具と、ちょっと疲れが出るぐらいの宝具だったら、後者のほうが断然効率いいじゃないですかぁ。まあ、今はさっさと、このノイズの大群を退治するのが先決ですね。
「あははは!吹っ飛べ!」
旗を右手に持ち、笑いながら左手を振り上げる。それと同時に、数体のノイズが漆黒の炎に包まれ炭となっていきました。これこそ、オルタ様の力の一端。炎を飛ばすことによって相手を燃やし尽くせるんです!あと、魔力によって生み出した剣を相手に飛ばさせることも可能です!
『アハハ!そうよ、そうよレティ。どんどん燃やし尽くしなさい!』
「もちろんです!」
やっぱり久々の戦闘でオルタ様のテンションも上がっているようで、どんどん攻めろと指示を出してくださいます。私も防御に徹するつもりはないので、ありがたい指示です。防御は防人さんと忍者さんにでもお任せしておきます。
『いや、私ではノイズ倒せませんよ?』
『いや、だから人の心読んだ挙句、脳内に直接語り掛けるのやめてください、カガワさん』
『レティシアさん。私の名前はオガワです!』
というやり取りを脳内でしつつ、ノイズをどんどん炭へと還していきましょう。ほらほらさっさと燃えなさい!!燃えないと、バイク(翼ちゃんから借りる予定)で引き摺り回しますよ!さて、逃げ惑う人たちはオカダさん(多分)に任せるとして、防人さん達のほうは――
「生きるのを諦めるなっ――!!」
「!?」
奏ちゃんの悲痛な叫びが聞こえました。これは想像以上に切迫した状況――私は急ぎ、周りにいたノイズ達を憎悪の炎で燃やしながら、声の場所へと駆け抜けます。その場所に近くなった時、ノイズ達が行く手を阻むかのように割って入ってきました。
「っ!?奏ちゃん!」
ノイズ達の隙間から私が見たのは、ボロボロの姿で小さな少女を守るように立つ奏ちゃんでした。まさか――
「奏ちゃんそれはダメ――!」
そう叫びながらノイズ達を倒し、奏ちゃんを止めようと走ろうとしますが、ノイズ達が私の行く手を阻み、奏ちゃんの元まで行けません。
「私の邪魔をするな、ノイズ風情がぁぁぁぁぁぁ!!」
『レティ!落ち着きなさい!!!』
ですが、オルタ様。このままじゃ奏ちゃんが――
「最後に全部空っぽにして、思いっきり唄いたかったんだよ」
「!――奏、ダメ――!!!!」
奏ちゃんが何をしようとしているか分かったのか、少し離れたところにいた翼ちゃんが悲痛な声を上げて止めようとします。奏ちゃんがやろうとしていることは――絶唱。聖遺物の適合者である奏者達が使える攻撃の最終手段。ほとんど自爆攻撃に近いものだと聞いています。運良く生き延びても、奏ちゃんの場合だともう二度と戦線復帰は無理だと言われている禁断の大技――。それを使わせたくない!!
「オルタ様!宝具展開いきます!!」
『ええ!思いっきりぶちかましなさい!』
一点集中で狙えば奏ちゃんのところまで道は開けるはず。私は旗を地面に突き刺し、腰に差してあった剣を抜き
「これは憎悪によって磨かれた我が魂の咆哮……『
そう言いながら左手で頭上に構えてからノイズ達に切っ先を向けると、私の目の前から地面を炎が走っていきノイズ達を巻き込み燃やし、地面から杭にも似た剣が飛び出して串刺しにしていきます。
「アハハハハハッ!!!!これが、これが我が憎悪!!ノイズ如きが我が憎悪を受け止めきれるわけがありません!!」
『ええ、そうね。私達の憎悪がそう簡単に受け止め切れられてたまるかって話です。ええ』
ノイズ達が炭に返っていく様子を見て笑う私に、オルタ様が満足気にそう言っていました。っと、忘れちゃいけません。奏ちゃんはどうなったのでしょうか?急がないと――
「って、なんで
駆けつけてみれば、どこかで見たことのある赤い布で簀巻き状態にされて身動きが取れない奏ちゃんがそこにはいました。その上にヤレヤレと言わんばかりに溜息を吐いた銀髪のシスター……カレンさんが座っていました。って……
「か、カレンさん!?なんでここに!?」
「駄猫。そんな大声で言わなくても聞こえています。はあ……駄猫のことが心配で来てみれば、この
まったくどうして命を粗末に扱おうとするのでしょうかと、ぼやき交じりに奏ちゃんの上で足をブラブラさせる、サディストシスターカレンさん。もう、見ているこっちが引くぐらいの勢いです。はい。翼ちゃんは翼ちゃんで、オロオロしています。ああ、可愛いなあもう。でも……実際はカレンさん……
「絶対、その方が面白いと思いましたよね?」
「ええ。勿論です」
即答ぉー!?奏ちゃんが「もがー!!」って抗議の声を上げています。……カレンさんに目をつけられたのが最後です。いい子だったわね。奏ちゃん。
『ちょっと、アンタが亡き者にしてどうするのよ!まだ目の前で、す、簀巻きとはいえ……ぷっ……あはははっ!ダメッ!簀巻きで笑っちゃう!!』
と絶賛人の頭の中で爆笑中のオルタ様。でもね、私もかなりの確率でやられているので、笑えないんですよ。いや、ほんと、マジで。って、カレンさん後ろ!!
「っ!」
ノイズがカレンさんの背後から攻撃を仕掛けようとしている姿が見えた。間に合うか分からないけど、一か八か炎で――
「ハチの巣に……なりなさい!!」
という声とともに、ノイズが本当にハチの巣のように黒鍵で串刺しになっていました。ふえ?どうしてこの人の声が聞こえたんでしょうか?というか、この間「ちょっと新種のカレーがあると聞いたので欧州に行ってきますねー」とか言って(泣きわめく)セブンさんを引きずって、欧州に出掛けていたはずなんですけどー?ってか、ノイズに黒鍵効くんだー。知らなかったなー(棒読み)
「し、シエル先輩!?」
『げぇっ!?カレー中毒シスター!?』
「まったく。戦場で気を抜くなんてだめですよ、レティ?」
「人使いが荒い相棒様だー……」
と、ウインクして注意してくださる修道服を着たシエル先輩と、ヨロヨロで現れたセブンさん。二人はコンビのはずなんですが、シエル先輩が基本的に主導権を握っているので、セブンさんが振り回されることが多いのです。
「で、シエル先輩。どうして
「いえ、なんかこう……ビビッと直感でレティが危ないと判断しましてね?セブンと一緒に戻ってきたわけです」
「あ、そ、そうですか……」
と、かけている眼鏡を右手でクイッと直して、満面の笑みを浮かべて答えてくださるシエル先輩。時々、シエル先輩の直感が恐ろしく思います。
「そ、それで……レティ?この三人は……?」
恐る恐るといった感じで聞いてくる翼ちゃん。そうですよね。突然出てきて、奏ちゃんを簀巻きにするわ、その簀巻きにされた奏ちゃんの上に座るわ、黒鍵を大量に投げるわ、その黒鍵でノイズ倒しちゃうわ、お次はターザンにでもなるんでしょうか?とりあえず羽(飛行機の翼)の付いたカヌー用意しておきますねぇー。(現実逃避)
「このお
「!……だったな。そちらは任せるぞ、レティ」
「ええ。任されました」
「では、私はこの自爆未遂女と負傷者を連れて離脱させてもらいましょう。ええ、そのほうがいいでしょう。私、戦闘行為はできない女ですし」
「カレン……嘘はいけないですよ?嘘は」
と、右手で簀巻き状態の奏ちゃんを引きずり、左手に負傷者の少女を抱えるカレンさんに、呆れた様子で黒鍵を構えながらシエル先輩がカレンさんにそう言いました。が、カレンさんは聞こえないフリをしていました。まったく、相変わらずカレンさんは……。
「レティとそこの武人。私の背中は任せますよ!」
「はい!シエル先輩」
「ああ、任された!」
「って、シエルーまってー!!」
その言葉と共に、ノイズを殲滅するために行動へと移る。燃やし、くし刺しに、真っ二つ斬っていきながら、襲われそうになっている人を助けるのも忘れずに――結構忙しいですね。
『イライラするわねぇ……よし、滅ぼすわ』
『って、オルタ様!?ちょっと救助求めている人と、先輩や翼ちゃん達まで燃やそうとしていませんか!?え!?え!?』
『うっさい!こんだけの物量で攻めてこられたら、もう会場ごと全部燃やしたほうが早いじゃない!』
『早いですけど、私も一酸化炭素中毒で死んじゃいますぅ!!』
『くっ……それは困るわね』
と、いうやりとりをオルタ様としながら、会場にいたノイズ達、全てを灰に返し終える頃には四人とも疲労困憊になっていました。特にセブンさんはシエルさんのフォローをしていたようで、その場から動けずにいました。本当によくやっていますね……セブンさん。
それなのにカレンさんが私だけに飲み物買いに行かせるという暴挙に出てくれました。いや、そこはカレンさんが用意……いえ、なんでもありません。人数分買ってきます……はい。
『や、やだ……私の依り代……(メンタル)弱すぎ……!?』
『何を言っているんですか、オルタ様!?』
あ、奏ちゃんと、奏ちゃんが守ろうとした子は命に別状はないと司令官の風鳴さんから連絡がありました。よかった、よかった。でも、これが後に命名されるルナアタック事件への幕開けに過ぎないとは、この時誰も想像しませんでした――