復讐者の少女・黒聖女とシンフォギア装者達 作:シス
A.な ぜ 気 付 い た
Q.まだこの形式で行くん?
A.そろっと(内容が)やばい
Q.コレット?あのドジで可愛い天使のこと?
A.テイルズオブシンフォギアじゃないよ。ホントだよ?
Q.終わりが打ち切りな件
A.でも、まだ続くんじゃ(多分)
はいはーい!奏ちゃんの見舞い来て、病室で私の昔話することになったレティシアですよー☆彡まさかまさかの続きが思った以上に早く来て驚いています!
『バカ言ってないで、さっさと本編行きなさい!』
『今回はオルタ様がメタい発言ですか!?私の特権取らないでください!!』
『本気で燃やすわよ……レティ』
『はーい……』
オルタ様に怒られたところで、私の過去話です。……ええ、大丈夫ですよ?話すぐらいなら私は平気ですから。だからそんな心配そうに見つめないでください、翼ちゃん。
――あの日は晴れていて、麻婆神父が「たまには外で遊ぶがいい」と許してくれたので、二人で仲良く遊んでいたんですよね。コレットはですね、結構元気あって外で遊ぶことが好きな子だったんですよ?逆にその時の私は大人しかったんですよ。
え、そんな馬鹿な?まあ、そうですよね。今じゃこんな性格ですけど、当時はコレットの後ろを黙って歩いていたぐらいなんです。そのぐらい今と性格が真逆だったんです。原因としては、私結構
冗談はともかく、
だって、孤児院にたどり着いたのも、「このまま、前に進みなさい」って声が聞こえたからなんですよ。女性の優しそうな声で。いや、翼ちゃん。そこまで怖がらなくても……。
私のことはいいとして、コレットですよ。……コレットは紫色の髪を伸ばしていて、世話焼きで、優しくて、頼れるお姉ちゃんって感じの子でしたね。どっちが姉でどっちが妹とかだなんて決めたことないんですけどね。でも、同時期に入ったからか、本当に私たちは姉妹のように毎日一緒に過ごしていたんですよ。毎日、主への祈りも欠かすこともなかったですね。
だって、当時は主や神様が、身寄りのいない私の為にコレットやシエル先輩、カレンさんに麻婆神父に会わせてくれたんだって信じていましたから。
で、外で遊んでいた――と言っても、一緒に本を読んでいたと思うんですよね。ギリシャ神話に出てくるメディアのお話しだったかな?それともギルガメッシュだったかな?もう忘れちゃいましたね。年は取りたくないものです。アハハ……。って、白い目で見ないで奏ちゃん!!真面目に話すから!
で、私達の背後から物音が聞こえて、振り返るとそこにはノイズが一体。ええ――普通ならノイズって大群で現れるっていうのに、一体だけだったんです。一体だけなら何とかなると判断した私達は、急いで逃げ出しました。でも、それは罠だった。走った先にもノイズが何体もいて、私たち二人は囲まれてしまったんです。
で、私の背後からノイズが一体攻撃を仕掛けてきて、気付いていない私をコレットが突き飛ばしてくれたんです。その時、コレットは笑みを浮かべて
『レティ、生きて――』
そう言ってノイズと共に炭になって……。それを目の前で見た私は、声を上げて泣きました。どうして、どうして本当に優しい子で、いつも自分のことより他人のことを優先して、きちんと主に祈りを捧げていた子が炭にならないといけないのか――
『どうして……どうしてですか!主よ!!!あの子が死ぬ必要はなかったはず!!あれだけあなたや神に祈りを捧げた続けたコレットを、どうして!!どうして見捨てたのですか!!!!』
ノイズ達がゆっくりと私に近づいてきているというのに、私は主と神への恨み、憎しみを声に出して叫んでいました。その時、私はこう言ったんです。
『ああ――信じる者すら救わない主や神なんて信じられるものか――憎い、憎い、憎い、憎い!!私達の……コレットの純粋な想いすらも見捨てる主が!神が!世界が!それに――無力な自分が!!』
その時だったんです。オルタ様の声を聞いたのは――
『本っ当、最高な憎悪じゃない。いいわ。いいわよ。その憎悪、私にとって大変好ましいわ。私みたいな贋作英霊を呼ぶ大バカなマスターなんて乗り気じゃなかったけど……気が変わったわ。力を貸してあげましょう。仮初めのマスターちゃん?』
との声と共に私の目の前に銀色の髪をなびかせた黒い騎士甲冑の女性――オルタ様が現れたのです。私の顔を見るなり「うげっ」とか言いましたけど、一度咳払いしてノイズの方を見て
『まだ状況把握できていませんが、まずはこいつら退治からいきましょうか。ふふっ。久々だから加減できないわよ?』
そう言うなり、オルタ様は左腰に差してあった剣を鞘から抜くと――
『最初っからぶっ飛ばすわよ!これは憎悪によって磨かれた我が魂の咆哮……「
そう言って剣をノイズ達に向けた瞬間、ノイズ達の周囲が黒い炎に包まれ剣のようなもので串刺しになり炭へと帰っていきました。その光景を見て私の心は震えました。恐怖で震えた?いえ……目の前で
そう、翼ちゃん達にしてみれば、たったそれだけの事かもしれません。けど、私にとってそれは大切なことだったのです。ああ――この御方になら全てを捧げてもいい。そんな想いを抱いて泣きながらオルタ様を見ていたのです。
『まっ、こんなところですね。……で、
『ひぐっ、えっぐ……コレット……コレットぉ……』
『……はあ。それどころじゃないみたいね。まったく子供の世話とか私苦手なんですけど?』
と言いながら、優しく私の頭を撫でてくださるオルタ様。その時、オルタ様の表情は慈愛に満ちていたのは見間違いじゃないです。本人は否定しているんですけどね。おっと、オルタ様から苦情のお言葉が。でも、そう見えたんだから仕方ないじゃないですかー。照れなくてもいいじゃないですかー。
で、オルタ様に撫でられていたら、またノイズが現れたんですよ。今度は大群で。その時には私に心にはある想いが芽生えていました。目の前にいるオルタ様は私を見て不敵な笑みを浮かべて
『……ふふっ。いいわ。いいわよ、貴女。今、自分がどんな表情しているかわかる?』
『ひょう……じょう?』
そう仰られたオルタ様。あ、その時は名前が分からなくて、女騎士様と思っていました。ええ。で、その時の私の心の中にはどす黒い感情が芽生えていました。それが自分でも何かは分かりませんでした。でも――
『いい?貴女が今、抱いている感情――それは復讐と憎悪』
『ふく……しゅう……ぞう……お』
オルタ様の言葉がストンと心の中に入り込む感覚と共に満たさるような感覚。そう。私はノイズに殺されたコレットの仇を、復讐を果たしたい。そう願った時でした。ある言葉がまるで天から降りてきたかのように私の中に生まれ、気付けばその言葉を私は紡いでいました。
『我が旗よ――』
ゆっくりと立ち上がりながら紡ぐ私に――
『我が同胞を――』
ある聖女様の情報が入り込んできます。ああ、貴女は味方だった人に裏切られても、その人たちを恨むことなく、全て主に委ねたのですね。でも私はできそうもありませんと、心の中で聖女様に謝りながら、私は両手で身長に合わない長い白の旗がついた槍を持ち
『守りたまえ!『
天に掲げるようにして旗をなびかせると、私とオルタ様を包み込むように淡い光が現れました。その光に触れたノイズが一瞬で炭になっていきました。オルタ様は驚いた表情を浮かべて私を見ていましたが、私は至って冷静に状況を判断していました。
『騎士様。一気にケリをつけます。フォローお願いします』
槍を構え、そう力強くオルタ様に伝えました。戦闘経験?そんなのあるわけないじゃないですか。孤児だった私なんて、孤児院に行くまで生きるだけで精一杯だったんですから。でも、聖女様の情報と共に戦い方も体の中に入ってきて、動き方がわかるんですよね。どう戦えばいいか――って。
『……私に指示を出すだなんて、本当っ肝の据わったマスターですね。気に入りました。いいでしょう。その指示、しっかりと遂行してみせてあげようじゃない!!』
と言うなり黒い炎でノイズを一気に炭にしていくオルタ様。私も――と駆け出し槍を使ってノイズを攻撃して炭にしていきます。
『アハッ!アハハハッ!!!!!』
気づけば私は笑いながら攻撃していました。ええ、だって満たされていたのですもの。ノイズが私の攻撃で炭になっていくんですよ?その快感、復讐を果たしているんだという感情。色々なものが私の中に芽生えていました。
『ええ。ええ!いいじゃない!貴女!!私のマスターに相応しい憎悪よ!!』
私の表情と笑い声に満足している様子のオルタ様。すべて倒し終わった後、私とオルタ様は改めて向かい合う形で対面しました。でも、その時フッと私の体から力が抜けていったんです。
『え、ちょっと!?』
地面に倒れかけた瞬間、オルタ様が抱きかかえるようにして私を支えてくださいました。その温もりを感じながら私は意識を失ったんです。それが――今の私の原点であり、オルタ様との出会いだったんですよ。
「とまあ、こんなところですね。それから私は今までオルタ様と一緒にノイズを倒すために世界を歩いていたんです」
今は、二課に所属していますけどねーと笑う私に、複雑そうな表情な二人。まあ、事が事ですし、なかなか言い出せないこともあると思います。ましてや、復讐の為に戦っているとなれば……ね。私が話し終えたせいで静寂が部屋を包み込みます。
「……?あれ?今、そのオルタ様ってのは?」
「そういえば……」
静寂を破ったのは奏ちゃんの疑問でした。翼ちゃんもそれに気づいて私を見ます。まあ、そうなりますよね。話しの中じゃオルタ様が現れて、一緒に戦ったとまで話した訳ですし、おかしいと気づかないほうがおかしいかと。
『面倒だけれど、レティ。一度変わりなさい』
「え、オルタ様?」
急にオルタ様に話しかけられた私は驚きを隠せず声を出してしまいました。普通なら全部の説明を私に丸投げするのにどうしたんでしょうか?私の様子に奏ちゃんと翼ちゃんが不思議そうにこちらを見ています。
『いいから』
「わ、わかりました……で、何?」
「れ、レティの声と口調が急に変わった?」
「なんて殺気っ!」
急に私の様子が変わったことに驚く奏ちゃんと、警戒態勢をとる翼ちゃん。あーほら、オルタ様。なんで殺気出してるんですか!ちょっと抑えてくださいよー!!
「っ、わ、悪かったわね。で、奏と翼だっけ?私のことはレティから聞いていると思うけど、オルタとでも呼びなさい」
腕を組んで威圧するように話すオルタ様。いや、だから威圧しなくてもいいじゃないですか!そうでなくても二人とも話しづらそうにしているんですから!
「あ、ああ……わ、わかった」
「その、オルタさん?……失礼な質問をさせてもらうが、レティは多重人格か?」
さっきまでの空気から一変して緊張感漂う病室内。翼ちゃんも緊張感からか、汗が頬から地面に伝い落ちていました。あー多重人格と言えばそうなるんですかね?オルタ様の見解はどうですか?
「翼の質問に答えるならノンね。多重人格とはまた別。そうね……レティという器に本来レティという魂だけが入っているのが通常の状態。でも、今のレティと私の状態というのは表裏一体。一つの器に無理矢理私という
「なら、レティの負担が大きいのでは?」
律儀に右手を上げて質問する翼ちゃん。確かにそう思うでしょう。普通なら、一つぶんの
「本来だったら負担は大きく、下手すればレティの精神が死んで私が乗っ取っていてもおかしくはないのは事実よ」
「なら――「でも、レティの声によって召喚されたとなれば話しは別になるわ」――召喚?」
首を傾げる翼ちゃんにオルタ様は小さく頷きながら
「レティは私を呼んだのよ。あの憎悪が、嘆きが“座”にいた私に届いた。本当なら行く気はなかったのだけれど、あんな憎悪聞かされたら、どんな奴が私を呼んだのか気になるじゃない?そう思って来てみれば驚きよね。あんな小さい子が主と神を呪っているのだから」
世も末ねと付け加えながら小さく笑うオルタ様。あー確かに今になって思えば子供が
「で、今回の召喚の仕方なら私はサーヴァント――簡単に言えば使い魔としてレティに
サーヴァントの説明を私は受けたからわかりますけど、二人は理解できるかどうか。というか、説明していいのかどうか判断に悩みますね。もし、オルタ様から聞いた聖杯戦争というものがこの世界でもあれば、巻き込んでしまいますし……。
「でも、違うんだろ?」
「奏、急かすんじゃありません。燃やしますよ?……はあ。いい?原因は私もわからないのだけれど、気絶したレティを抱えたら一瞬だけ私も意識が飛んだの。で、気づけばこの子……レティの体の中に入り込んでいたのよ」
「は?」
「オルタさん。それって本来ならあり得ないことなのか?」
素っ頓狂な声を上げる奏ちゃんと、冷静に質問する翼ちゃん。いやー外から反応見てる分には面白いですねぇ。あ、これが愉悦ですね!え、違う?
(´・ω・`)ショボーン
「ええ。本来ならサーヴァントというのはマスター……この場合レティになるのだけれど、から魔力供給をうけてこの世に留まる。魔力供給がなくなれば、座と呼ばれる場所に帰る。そういう関係なのよ。なのに、今私とレティは二人で一つの体を共有している。もちろん記憶もね。で、表面に出ている人格――例えばレティだった場合、意図的に私と人格を交代できるわけ。さっきのようにね」
話しながら病室を歩くオルタ様。窓際に立ち、背を窓に預けるようにして二人を見て
「まあ、安心しなさい。レティのこと、私は可愛がっているの。そうそう乗っ取ろうとか、レティの精神を殺して、自由になろうだなんて考えていませんから」
「……嘘じゃない……ですよね?」
緊張した
『レティ後で説教』
『なんでそこで説教なんですかー!!??』
「あのねぇ。私が本気なら今頃レティの体を乗っ取っているわよ。そうしないで、基本レティの人格をメインにしている時点で察しなさい、翼」
「あ……す、すまない」
私に短く後で説教と伝えたオルタ様はかなり不服そうな物言いで翼ちゃんに言いました。そのオルタ様の説明で納得したのか、謝る翼ちゃん。奏ちゃんも「確かにそうだな」というような表情を浮かべてます。
「まあ、そういうわけだから、用が無いなら私にあまり話しかけないことね。燃やされたくないならね……って、オルタ様!急に交代しないでくださいよー!!」
突然、何も言わずに意識交代したオルタ様に抗議の声を上げてしまった私は悪くないです。二人とも急に口調が変わったのにまた驚いていますが、慣れてもらわないと困るんですけど……。
「えっと、レティ?オルタさんは?」
困惑した様子の翼ちゃんが私かどうか確認しながら聞いてきました。一人の人間が性格も口調も声も変われば一応確認しないとわからないですもんね。
「ええっと、『後はよろしく』と言って交代されたので、しばらくは出てこないかと……」
「そうか……」
少し残念そうな翼ちゃん。どうやらオルタ様に興味が出てきたみたいですね。まあ、本当の名前言ってないから、まさかあの聖女様の暗黒面とは想像つかないですよね。暗黒面って言うと響きかっこいいですし、コフーコフーって仮面かぶっていたほうがいいですかね?黒いコート身にまとって!フォー〇の加護が来そうな気がします!
『やめなさい!各所からクレーム来るわよ!』
『はーい』
バカなこと考えてたらオルタ様に怒られました。うう、暗黒面って言ったら、大半が真っ先に思い浮かぶと思うんですよ!あのダーs(自主規制)を!
「とりあえず、私がノイズと戦うのは個人的な理由ってのは分かってくれたと思います。ただ……」
「「ただ?」」
オルタ様以外には誰にも話したことのない想い。これを翼ちゃんや奏ちゃんに伝えるか迷いましたが、私はそれを言葉にすることを選びました。
「今、私は無力じゃない。なら、目の前で消えかけている命を救うことができる。仲間を護ることができる。だから私は傷ついても立ち上がって戦うんです。護ろうとしている命が、消える運命だったとしても、その運命に逆らってでも護りたいんです。たとえこの身が地獄に落ちることになろうとも――」
まあ、主や神に憎悪を抱いている時点で、神が本当におられるのならば私はオルタ様と一緒に天罰を受けることになるでしょうね。それが地獄行きだとしても私は後悔しません。だって自分の決めた道なのですから――
「なら、あたし達もレティを護れるぐらい強くならねぇとな!な、翼」
「うん、奏。その為にもまだまだ私達も鍛練が必要だな」
あ、あれー?なんかやる気出てる二人がいるんですけどー!?おかしいですねぇ。今までの流れなら、絶対暗い雰囲気になるはずなんですけどー!?
「戦う理由がさ復讐のためだろうと、レティはさ、あたしたちにとって大切な仲間だからな。仲間を護るのは普通だろ?」
「防人として、多くの人を護るのは当たり前だが、仲間を護ることも忘れてはいけないな」
「あ、アハハ。二人とも無理は禁物ですよ?」
やる気満々の二人に苦笑を浮かべながら注意します。じゃないと、本当に先走って大怪我しそうなんですもん。二人とも。
ねえ、コレット――今の私の生き方は、貴女の願ったような生き方じゃないかもしれません。いつか会える時があれば、こう生きたんだって話しができるぐらいには生きてみようと思います。貴女は復讐なんて望んでいないのは分かっています。……けど、私にはこの生き方しかできないから。だからいつものように困ったような笑顔を浮かべて見守っていてください。「仕方ないわね、レティは」って言いながら――
そう心の中でレティに謝っていると警報が鳴りました。これはノイズが出現したってことですね!翼ちゃん!
「ああ!すぐに行くぞレティ!奏、また明日にでも!」
「あ、待って翼ちゃん!か、奏ちゃんまた来るから!安静にね!」
「ああ。二人とも無茶だけはすんなよ!」
病院内ですけど、奏ちゃんに短く挨拶して急いで先に出て行った翼ちゃんを追います。オルタ様!
『さあ、ノイズ倒しに行くわよ!』
『はい!』
病院を出てすぐさまいつもの武器を用意して現場へと急ぎます。さあ、復讐を始めましょう――