復讐者の少女・黒聖女とシンフォギア装者達 作:シス
A.作者自身驚きだよ!
Q.レティシア、了子さんに喧嘩売ったら負けるんじゃね?
A.口喧嘩なら負ける。殴り愛ならワンチャン……?
Q.前話にちょいと出たコレットはもう出ないよね?
A.ギャラルホルンなら、それでもギャラルホルンならなんとかしてくれるはず
Q.今回前書きのオチは?
A.無い
「そう言えば、レティっていくつになったんだっけ?」
「なんですか、奏ちゃん。藪から箸に」
『いや、箸じゃなくて棒よ。レティ……』
今日も二課に来ていた私に、奏ちゃんが突然聞いてきました。突然すぎませんか?あ、どうも皆さんこんにちは。この話しから数年ぶりの新規書き下ろしになる――って、作者が言っていたのを聞いたティシアです!
『あんた……どこで聞いたのよ……』
『え?夢の中?』
『なんで疑問形なのよ!!??それに相変わらず、ネタがメタいのよ!!』
と、頭の中でツッコミを入れるオルタ様。ああ、このやり取りも久しぶりですねぇ……。最後に更新したのが確か――
「レティ?」
「ああ、ごめんなさい、奏ちゃん。突然すぎてちょっと驚いてました」
不思議そうに視線を送ってくる奏ちゃんに、そう謝りつつ二十二歳ですよと伝える。もう二十二なんですね……。一話目はまだ十代だったはずなのですが……。少し遠い目をしていると
「レティって、結構幼く見えるって言うと語弊あるけどさ、実年齢より若く見えてさ」
「それは、暗に私の言動が幼いと……精神が幼いと言ってますよね?ね?」
ズズイと奏ちゃんに詰め寄る私。いや、自分でもちょっと幼いかなぁって思う時はありますよ?でも、やる時はやっているんですよ?これでも……。
「いや、そうじゃない!そうじゃない!カレンさんやシエルさん達の年齢知らないからさ。レティを基準に考えれば――って、思ったわけ!」
「あ、あの二人の年齢は言えないんですよ」
奏ちゃんの発言に体を震わせて私はそう伝えます。あ、カレンさん!その飲み物はやめてください!気絶どころか、死んでしまいます!!え、シエル先輩。黒鍵用意して何を……?え、私の頭に林檎乗せて、黒鍵投げの練習?いや!やめて!そう言って、顔面狙うつもりですよね!?ギャグ漫画みたいに!ギャグ漫画みたいに!!
「れ、レティ!?お、落ち着け!!」
『レティ、落ち着きなさい!ここにはカレー中毒者もサディスト・シスターもいないわよ!!』
「はっ!わ、私は何を?」
オルタ様の声と、両肩に手を置かれて、奏ちゃんに揺さぶられていた私でしたが、そのお陰で何とか現実に戻ってくる事が出来ました。はて……私は一体何を考えていたのでしょうか?思い出そうとしても、こう……頭の中に靄がかかったかのように、思い出す事が出来ないのですよね……。なんででしょう?
『レティ……思い出さない方が身のためよ』
『え、ですけど……』
『思い出そうとしたら燃やすわよ?』
「何故に!?」
「おわっ!?急に大きな声出すなよ、レティ!」
突然の燃やす発言に声が出てしまいました。ごめん、ごめん奏ちゃん。で、何話していたんだっけ?ああ、私が精神的に幼いって話しでしたっけ?
「あ、ああ。そうそう。(こりゃあ、本当の話題については話さない方が良さそうだよなぁ)」
と、ぎこちない笑みを浮かべながら、答えてくれた奏ちゃんの様子に、首を傾げながら私は話しを続けたのでした。今日は、少しのんびり過ごせそうな感じですね。翼ちゃんは学校ですし、ノイズも今の所出現する気配はありませんし。まぁ、出てきたところでシエル先輩と私で殲滅して終了なんですけどね。
あ、奏ちゃんは、この前無理をしたので、しばらくは戦線復帰させないと、話し合いで受け入れてもらいました。ただ、基礎トレーニングぐらいはやってもいいと奏ちゃんに伝えたので、こうして二課に来ては腕立てとか、走り込みなど、本当に基礎トレーニングをやっているのです。
「よし、休憩終わり!今から走り込んでくるわ!」
「無理しないように、ですよ。奏ちゃん」
「へいへい。監視官もいるから無理はしないさ」
と、右手をヒラヒラさせながらトレーニングルームへ向かう奏ちゃん。監視官?……ああ、カレンさんの事ですね。どうやら、
「そろそろ、
『ええ。そうね。どう出てくるかしらね?あの眼鏡』
「まあ、下手に攻撃して来たら燃やすだけなんですけどねー」
後にオルタ様は教えてくださいました。その時の私の表情は本当にオルタ様好みのあくどい笑みを浮かべていたそうです。自覚は無かったんですけどねー。
「どうもー、了子さん。また、栄養ドリンクと仲良くしてるー?」
『あんた……また、変な薬飲まされるわよ?』
すっごい明るい声で元気よく医務室的な部屋に突撃をかます私。それを呆れた口調でたしなめるオルタ様。うん。いつも通りですね!!そんなことを思いつつ、目の前に座っている白衣に身を纏ったメガネっ
「あら、レティシアちゃん。今日はどうかしたのかしら?」
あら、余裕な表情ですね。でも、知っているんですよ!その裏で、私の言動にイライラしてる事ぐらい、まるっと、ずばっと、さらっと、お見通しですよ!!
『レティ……あんた、本当ネタ古いわよね』
『そりゃ、作者自体が生きた化石ですからね』
『毎回、発言がメタいって言ってるでしょ!!』
「いやぁ、今日は了子さんと
敢えて、お話しの部分を強調させる。まあ、そうしたからと言って、了子さんの鉄壁のマリモ――もとい、守りを崩せるだなんて思ってもいませんよ?
『あんたワザと言ったでしょ?』
『失礼噛みました』
『嘘よ!』
『嚙みマシュた』
『マジだったの!?』
「珍しいわねぇ~。レティシアちゃんがお話ししたいだなんて」
と、頭の中で私がオルタ様とバカをやっているだなんて思ってもいない了子さんは、私分のコーヒーを入れてくれたのです。おお、優しい。あ、温かい物どうもですー。と言いながらマグカップを受け取る。
「で、話しって何かしら?」
と、私を急かす了子さん。いやだなぁ了子さん。そんなに急かすと婚期逃し……って、今、手術に使うメスが頬をかすめましたよ!?
「ふふふ……確かに研究に没頭しすぎてて、男の気配もないわよ……。でもね……レティシアちゃんは同士でしょ!?」
涙流しながら言う了子さん。いや、私が泣かせたみたいな感じに(実際泣かせた)なっちゃってますけど――
「いつから同士になったんですか!?」
『もうやだこいつら……』
私のツッコミを聞きながら、オルタ様が頭を抱えている様子です。だって、オルタ様。私だって普通に恋愛とかしてみたいと思っている訳ですよ?なのに、結婚できない方向で、しかも同士だ――って、言われたら違うって言うに決まってるじゃないですかー。
『あんた……一応教会の関係者よね?』
『だからって、この身まで主に捧げた記憶はございませーん』
『この似非修道女がぁぁぁぁ!!』
「それで、レティシアちゃん?」
私とオルタ様が頭の中で
『「逆ギレ!?」』
おお、頭の中のオルタ様と目の前の了子さんの声がダブりました。もう、オルタ様も了子さんも仲が良いんだからぁ~。あ、ちょっと待って、了子さん。メス構えるのはやめて!しかも持ち方、シエル先輩の黒鍵を
「ならさっさとしてもらえるかしら?」
「ええ……聞きたい事がありまして」
「聞きたい事?」
私の発言に身構える了子さん。いやだなぁ。
「今日は……って事は、別の日に聞くつもりかしら?」
「はい。情報を精査してからお聞きしますから、(首を洗って)楽しみにしていてください」
満面の笑みを浮かべて答える。了子さんも、笑みを浮かべているけれど、かなり冷たい印象を受ける笑み。いつもの優しいお姉さんという感じの笑みじゃないのは確かですね。ふふふ。こういう化かし合いは、シエル先輩やカレンさん。そして
『シエルは別として……あとの二人は化かすというより愉悦よね……』
『それは約束された愉悦ですよ、オルタ様』
『約束されてるの!?』
「……まあ、それは楽しみにしておくわ。で、今日は何を聞きたいのかしら?」
メガネをクイッとかけ直しながら了子さん。おお、切り替えが早い事、早い事。しかもさっきまでの殺伐とした雰囲気が一気に変わってしまいましたよ。オルタ様。この人、魔術師ですよ魔術師!きっと本業は非合法の金貸しですよ!で、地人の兄弟に借金踏み倒されているんですよ!!
『あんた……今の時代、そのネタ分かる人間少ないの理解してる?』
『さあ?』
『レティ……後で燃やすから』
オルタ様になんでですかーと、抗議の声を上げつつ、私は了子さんにある質問をする。
「聖遺物さえ用意できれば、私もシンフォギア纏えますかね?」
私の問いに、了子さんは腕を組んで悩む様子を見せる。まあ、突然こんなことを聞かれれば誰だって悩むに決まっているでしょうね。でも、ある程度の答えは出せますよね?櫻井先生?
「それは……調べてみないと分からないわね。特にレティシアちゃんがノイズを倒している力は、私も理解できていない未知の力なの。その力と聖遺物が相反するものだったら――」
「私の体はバラバラになるかもしれない――って事ですよね?」
了子さんの言葉を継ぐように私が言うと、了子さんは神妙に頷いて
「ええ。その通りよ。まあ、一度検査してみるのが手っ取り早いわ。ガングニールと天羽々斬のデータを基に、仮定だけれど、融合率を出す事は出来るわよ?」
「そうですね……一度検査お願いできます?」
「ええ、任せなさい。でも……急にどうしたの?」
私が突然こんなことを聞いてきた事に、驚きを隠せていない了子さん。まあ、そうですよね。シンフォギアとは別の未知なる力でノイズを倒せているのに、シンフォギアを使いたいって言い出せば、気にはなりますよね。
オルタ様の力に疑問を抱いている訳じゃないんです。伊達に、あの時――神を呪った日からオルタ様と一緒にノイズを倒しまくってきたわけじゃありません。オルタ様の力でも十分だと私は思っています。が……
「が?」
「戦略上、シンフォギアも使えていた方がいい可能性もあるなと」
そう。オルタ様と前々から話しあってはいたのです。シンフォギアなる力でノイズが倒せるのならば、使えるようになれば、戦術的に余裕ができるのではないか?――と。私の説明に納得した様子の了子さん。
「確かにねぇ。今は二人……と言っても、奏ちゃんはリハビリ中だから、戦力にならないから、翼ちゃんに負担が大きくかかっているのも事実なのよね」
「ええ、ですから、私もシンフォギアを使えればまた一段と戦術も変わる――と、安直にレティシアは考えたわけなのであります」
「あのレティ……シアちゃん?口調が迷子よ?」
と、私が突然口調を変えた事に苦笑いを浮かべる了子さん。いえ、前見たアニメで主人公のクローン(?)の子がそういう口調だったのでレティシアは真似した訳なのですよ。
『壊滅的に似てないわね』
『え!?マジですか、オルタ様!?』
オルタ様の冷静なツッコミに衝撃を受ける私。その衝撃度は床にorzとなるぐらいの衝撃です。
『ええい!顔文字というか文字絵使うんじゃないわよ!!』
『 ( ´゚д゚`)エーそんなー』
『燃やすの確定よ、レティ……』
『マスターが殺しんだ!』
『この人でなし!!』
「それじゃあ、今から検査しましょう。こういうのは早い方がいいわよ」
オルタ様と漫才をしていたら、了子さんが立ち上がって、検査すると言ってきた。あれ?今大丈夫なんですか?別に無理に今日じゃなくてもいいんですよ。あ、早く知りたいからやる?そうですか……なら、お付き合いいたします。というか、よろしくお願いいたします。
そういうやり取りをして、私と了子さんは検査をしに部屋を後にするのでした。ただ、私は了子さんの机の上に置いてあった書類の片隅に「イチイバル」と「 」の文字があったのを――