復讐者の少女・黒聖女とシンフォギア装者達 作:シス
A.違う作品(投稿してないけど)書いてたのと、仕事してたのと野球ゲームで鯉のチームを優勝させてきた。
Q.あれ?まだこの形式続けるの?
A.前回やってないからいいだろ!(ただ忘れてだけともいう)
Q.最近ボケネタが酷くないか?
A.いつも通りいつも通り(目逸らし)
Q.(展開が)在り来たりになってきてない?
A.作者の(足りない)頭で書いているから、しゃーない
「レティシアっさーん!!」
「ふえ?ふみゃん!?」
『レティ!?』
非番のある日。街中を歩いていたら、声をかけられたので振り向いたら、腹部に突撃を喰らいました――何を言っているか分からないと思いますが、私にも理解できませんでした。超能力とかそんなちゃちなもんじゃないです。予測不能、回避不能な物理的な攻撃でした。あ、超能力より、物理攻撃の方がちゃちなんじゃないでしょうか?自分で言っていて気付いてしまいました。
『それだけボケる元気があれば大丈夫そうね……』
『ええ。肋骨……数本……確実に……逝きましたけれど……私は……元気ですよ……オルタ様……グフッ……』
『思った以上に重症!?』
「響!!レティシアさん悶絶してるよ!」
「え、うそ!?」
と、私に突撃してきた子を引き離してくれたのは、
『あんた……そのイメージってどこから拾ってきたのよ?』
『え、大正時代はそれが当り前じゃなかったんですか!?この間読んだ漫画にそんな描写がありましたよ!?』
『今何時代よ!?』
『え、平成?』
『とっくの昔に終わっているわよ!?』
と、オルタ様とボケをしつつ何とか立ち上がります。あ、ちょっとどころかかなり痛いです。これは本気で一本か二本……いえ、四本ぐらい逝ってるかもしれません。(肋骨が)でも、痛みを表に出す事はありません。だって、この程度の痛みなんて、伊丹さんに比べたら――
『伊丹って誰よ!?』
『相〇に出てくるキャラですよ?』
「ああ、最後に一つだけ」というセリフと独特な紅茶の入れ方で有名な刑事さんのドラマですよ。あれ好きなんですよねぇー。ただ、アタリとハズレの回の落差が激しいのが玉に瑕なんですけど、続きが気になっちゃうんですよねぇ。
『……帰ったら〇棒全話観るわよ』
『全部観るんですか、オルタ様!?』
「未来ちゃん、響ちゃん、こんにちは。今日は二人で
痛む素振を見せずに、カソックについた埃を払い落としながら立ち上がり、未来ちゃんと響ちゃんこと、立花響ちゃんに笑顔で挨拶をする。
未来ちゃんにお叱りを受けていた響ちゃんは、すっごいションボリとした表情をして、下を向いていた。まるでとあるネズミっぽい黄色のキャラクターがシワシワになって歩いていた、3D映画のような――そんな感じですねー。
『あんた……そのネタ自体が古いって知ってるわよね?』
『え、そうなんですか!?』
『本当に、あんたの知識いつの時代で止まっているのよ!?』
「レティシアさん、こんにちは。あの……響がすみません。怪我はないですか?」
頭の中でバカ話をしていた私に、小さく頭を下げて挨拶をしてから、私の体の心配をしてくれる未来ちゃん。天使や……天使がここにおる……。ああ、ヴァルハラへと私を迎えに来たのですね――
『バカ言ってんじゃないわよ!?レ〇ス・ヴァルキリーはいないわよ!?』
『レナ〇ちゃんがいたら、きっと私、レザ〇ドと殺し愛――
『殺し合いするつもりなの!?しかも宇宙で!?』
「ええ、大丈夫ですよ」
痛みを堪えて、満面の笑みを浮かべて未来ちゃんにそう答えます。呆れたような溜息が頭の中に響きますが、ここは無視です。だって、私より年下の子に心配かけるような真似はしたくはありませんからね。さて、そろそろいいですかね。そう思い、私は落ち込んでいる響ちゃんの頭に手をのせて
「響ちゃん。私だからまだよかったですけど、他の人にはやっちゃダメですからね?」
「あ……はい!」
と、優しく撫でてあげると、笑顔を浮かべてくれました。まるでご主人に撫でられてて嬉しくて、尻尾を元気にパタパタさせている子犬のような――そんな錯覚を覚えました。うん。頭に犬耳あっても驚きませんよ?めちゃんこ似合ってそうじゃないですか?で、ご主人は未来ちゃん……と。
『まあ……あながち間違いじゃないかもしれないわね』
『ですよね?ですよね?オルタ様もそう思いますよね?』
「それで、レティシアさん。今日はどちらに行かれるつもりなんですか?」
おっと、未来ちゃんがそんな質問してくるとは……。お姉さん、こう見えても暇なのよ?だから、ただプラプラと歩いて――いえ、嘘です。今日はちょっと服を見に行くつもりだったのですよ。
いつもいつもカソックじゃ、読者の皆さんもつまらないし、妄想も捗らないでしょ?なので、オルタ様監修でかっこいい服を買いに行くつもりだったのですよ。と、説明したいところだったのですが、オルタ様のことを知らない二人にそんな説明したらどんなことになるか……。なので、ただ単純に服を買いに行くと説明した私なのでした。あ、そうだ。二人も一緒に行きます?お昼ぐらいは奢りますよ?
「え、ホントですか!?行きます!行きます!!ね、未来も行くよね!?」
と、ご飯に釣られる子が一名……。なんか、前話も奢ったような記憶があるのですが……久々の更新過ぎて、前話がどんな話しだったか忘れてしまいましたね……。
『あんた、ちょくちょくメタい話しぶっこまなきゃ気が済まないの!?』
『だってー』
『「だって」じゃないわよ!?』
「あ、そう言えば、二人でお出かけだったはずなのに、二人は私が一緒でいいのですか?」
と、ふと思い出した私は二人に確認を取ります。いや、だって、せっかくの休みに
『で、実際は?』
『折れた肋骨が痛いんです……』
『我慢してたのね……』
「あ、気にしなくて大丈夫ですよ!私達、レティシアさんのお話し聞きたかったんで!ね、未来?」
「うん。レティシアさんの世界を旅してきたお話し、私も大好きなんです」
と、私に絶望に近い感情を抱かせてくれるお二人。うん。悪気が無いのは分かっていますよ?でもね……ちょっと空気読んで欲しかったかなぁ……あ、空気って読めるもんじゃないですよね。吸うものでした。日本語って、難しいですねぇ。
なんて思いつつ、遠い目をしながら、二人と一緒に和気藹々と話しをしながら歩きます。それと同時に、二人と出会った時の事を思い出しました。あれはライブ会場での惨劇から一か月ぐらいした時でしたかね……。あの時も、今日みたいに街を歩いていた時でしたね――
「――――!!」
商店街を抜けて、住宅街を歩いていると、何か怒号のような声が聞こえてきました。昼間だというのに、喧嘩でしょうか?流石日本です。喧嘩と火事は江戸の花でしたっけ?あれ逆でしたっけ?
『なんでそんな言葉をあんたが知っているのよ……』
『シエル先輩が日本にいた時に覚えたって言ってましたYO!!』
『なんで最後にそんないい方したのよ!?』
なんとなくです!そういえば、オルタ様。なんで、シエル先輩が日本にいたのかを聞いた事があるんですけれど、アーパー娘と決闘してたとかなんとかかんとか……。カレンさん曰く
「ただの男の奪い合いですよ」
との事らしいですが、真相は闇の中です。ってか、そんなのシエル先輩に聞ける訳がありません。セブンさんが隣にいたとしても、きっと鬼の形相か、満面の笑みを浮かべて黒鍵を投げてくるに決まってます。しかも串刺しにされても、首刎ねられるまで想像できました!
『それ、死んでるわよね!?』
『そのぐらい恐怖って事です……』
オルタ様のツッコミに答えつつ、怒号のような声が聞こえた方向へ歩いていきます。お、どんどん声が大きくなってきてますね。何が起きているんでしょうか?
「なんで、お前が生きているんだよ!!あいつを返せよ!!」
「あんたなんて、他の人を見殺しにして生きのこったんでしょ!?生きてて恥ずかしくないの!?」
「ゃ……ゎ……」
多くの人間が一人の少女を囲んで何か言って……いえ、ハッキリ言いましょう。これはリンチであると。日本人なら誰しもが持っているであろう武士道の欠片も無い、あまりに卑屈で、卑怯で、最悪な行為を目の当たりにした私の胸の中に、黒い黒い憎悪が膨らみました。
『レティ!落ち着きなさい!』
「オルタ様……これが落ち着いていられると!?たった一人の弱い人間を攻撃するような卑怯な
声を大にした私の声は叫びに近い物でした。それが聞こえたのでしょうか、
いくら
「貴女達……どういうつもりですか……」
「な、なんだよ。お前には関係ないだ「ええ、確かに関係ないですね」なら、黙って消えろ!」
男の言葉を遮って関係者ではない事を強調します。ゆっくりと歩いていくと、少女を囲んでいた人モドキ達は一斉に道を開けてくれました。それはまるで旧約聖書のモーセがやった、海を割って渡った時のような、そんな光景に見えました。怪我を負っている少女。怯え、恐怖、色んな負の感情を浮かべていて、私を見ても恐怖で震えていた。私はしゃがみ込み、優しく頭を撫でながら、よく我慢したねって褒めてあげる。
「ぁ……」
怖かっただろう。痛かっただろう。大きな声で助けを求めたかっただろう。助けて欲しかっただろう。自分を呪っただろう。なんで?どうして?生きていちゃいけないの?殴られ、石を投げられ、精神的にも攻撃され……苦しかっただろう。まだ小学生卒業したぐらいの子がこんな目にあってるの?
「っざけるな……」
下唇を噛み、私は立ち上がり、まだいた人間モドキ達を睨む。ただ睨むだけじゃない。殺意を込めてだ。
「っ……どけよシスター。あんたには関係ないだろ!!こいつはな――」
「生きているのが罪だというのならば、今ここにいる全員が罪です」
私の冷え切った声に、全員が固まる。ええ。そうでしょうね。まさか全員が罪だと言われるとは思っていなかったのでしょうね。
「この子が何をしたというのですか?まさか、あの惨劇で生き残った人だから――と、いう理由だけで攻撃しているのですか?ええ、亡くなられた方を想って悲しむのは重要です。ですが……」
私は一度、そこで区切り、点を見上げてからその場にいる人間に問いかけた。
「その亡くなられた方々が、今、貴方方が行っている行為を見て、本気で喜ぶとでも?これが正義だと、声高らかに言えますか?」
「そ、それは――」
「もし、そう思っているのでしたら……今すぐ、あの世に送って差し上げましょうか?ええ。その方がいいでしょう。バカは死んでも治らないって言いますから。こんな弱い人間にしか暴力を振るえないバカな人間モドキは燃やすにつきます」
一歩、後退りした目の前の男性に近寄り、私は笑みを浮かべてそう伝えました。勿論、右手を差し出して、黒い炎を見せつけながら――です。
「ひ、ひぃぃぃぃ!!!!」
なんということでしょう。目の前にいた男性は、炎と私の笑みを見て、情けない声を上げて逃げ出してしまったではありませんか。全く、最近の男性は――っと、これは逆差別ですね。男性でも弱い人は弱いのですから、「男性だから~」と、ひとくくりにするのはどうかと思うんですよ。ですよね、オルタ様?
『まあ……いいんじゃないかな?』
『オルタ様!口調!口調が崩壊してますよ!?』
まさかのオルタ様のキャラ崩壊に驚愕しつつ、少女を残していなくなった人間モドキの事はどうでもいいとして、今は地面に座り込んで私を見ている少女が優先です。見れば、体のあっちこっちに怪我をしている様子。……こんな少女を痛めつけるだなんて許せませんね。
もう大丈夫ですよ。そう言いながら、私は少女を抱きしめて背中を撫でてあげます。辛かったですよね。痛かったですよね。安心してください。今、ここには私しかいませんから。
「あ……ぐすっ……うあぁぁぁぁぁ!!」
私の腕の中で声を上げて泣く少女。その時、私はふと奇妙な感覚に陥っていました。少女を抱きしめた瞬間、得体のしれない魔力的なものを感じたからです。ですが、それも一瞬で消え去ったので、確認する事は出来ませんでした。
それは後でオルタ様と話すとして、今は少女を泣かせてあげましょう。きっと、泣きたくても、我慢していたはずですから……。
それが、私と立花響ちゃんとの正式な出会いだったのです――
響ちゃんと未来ちゃんと一緒にお好み焼きを食べて、店から出た瞬間にカレンさんと会った私は、響ちゃん達と別れました。その帰り道、何故か聖骸布に捕まった私はカレンさんに引き摺られながら説教を受けていました。
「で、駄猫。どうして骨折なんてしているのですか?」
「実は、かくかくしかじか四角いシビックがですね――」
『他社他社!違う車混じってるわよ!それに、そんな説明で分かる訳が――』
「はあ、先ほどの立花響なる娘に背後から突撃喰らって、肋骨数本折るけがをしたと……気が抜けているのではないですか?」
カレンさんは呆れた口調で言いつつ、盛大に溜息を吐いていました。
『あんな説明で分かるの!?』
と、驚きを隠せないオルタ様。あの……驚くのはいいのですが、こっち骨折れてるのに、簀巻き状態でさらに悪化しそうなんですが……。
「大丈夫です。くるまっている間は少しだけでも、回復するように改造してありますから」
「聖骸布って便利ですね!?」
「嘘ですが」
「嘘ですか!?」
淡々と言うカレンさんにツッコミが追い付きません!オルタ様助けて!
『諦めた方が楽よ?』
『オルタ様!?』
「ところで、駄猫。気付いていますか?」
と、突如真剣な様子のカレンさん。聖骸布による簀巻きも解除してくれたので、真剣な話しなのだとすぐに察しました。私は立ち上がって小さく頷きます。
「あれは、気付かない方がおかしいです」
カレンさんの言葉に頷きながら私は答える。さっきカレンさんも響ちゃんと未来ちゃんに会った時に、一瞬だけでしたが驚いた表情を浮かべていました。それの意味については、私も気付いていました。
あれはただの人間が持っていていいような力ではありません。今はまだ人として生きていられますが、いずれは――
「立花響……人をやめるつもりですか――」
カレンさんの呟いた言葉が空に消えていきましたが、私はそれに何も言えませんでした――