魔法科高校の筋肉野郎と地球外生命体   作:アグニカになりたいマクギリス

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卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます
前回で入学編終わると思った?まだ少しだけ続くんですよ
龍「マジかよお前…」
今回は短めです。正直前回のライダー戦闘シーンをこっちに移せばよかった…
エ「今回投稿期間かなり空いたな」
今回がかなりの難しさで…どう表現するか考えてたらこうなりました


第11話 襲撃の、その後

 1科生と2科生の平等を謳う有志同盟と生徒会との討論会の真っ只中に突如始まった国際政治団体ブランジュによる襲撃。それは生徒の防戦により襲撃は失敗した、達也を筆頭にした少数精鋭の反撃もあり、リーダーの司一を始めブランジュのメンバーも悉く確保され、事後処理も克人が引き受け、事態は無事に終わることになった

 

 しかしブランジュのリーダー、司一が使っていた邪眼(イビルアイ)により洗脳状態にされていた一高生徒は事実上のお咎めなし。壬生紗耶香などのブランジュメンバーは皆、洗脳効果が消えるまで入院ということになった

 

 龍夜side

 

 …今日は壬生先輩が退院の日。正直言うと俺は病院に行く足取りがすごく重い…

 

 『まぁ、結構傷つくようなこと言っちゃったからな、お前』

 

 エボルト、壬生先輩にどう謝ればいいかわかるか?

 

 『俺からしたら、謝ろうが謝らなかろうが俺には知ったこっちゃない。だがお前が言ったように、奴らのやった事は本当に学校側に伝わって差別が改善されると思うか?今回は怪我をした奴らが少しだけで済んだが、仮に奴らのやった事を見過ごしていたらその怪我人が死人に変わる。その数も、怪我人よりも多くなるだろう』

 

 …たしかにエボルトの言ってる事は的を当ているように聞こえる。ブランジュの襲撃が大規模だったら、大勢の人が怪我を負い、死に至る。それをやろうとしたブランジュは犯罪者となる。もちろん、その手引きをした壬生先輩も同罪だ

 

 『謝るか謝らないかどうかはお前次第だ。と言っても、もうすぐその病院に着くから急いで決めとけ。俺は知らん』

 

 本当にこいつは…俺の思ってる事ズカズカと割り込んでた挙げ句、自分は知らんと言ってこちらの話を聞こうともしない。

 

 俺がどう謝ろうか悩んでるうちに、壬生先輩が入院している病院に辿り着いた

 

 「それにしても、花束なんてわざわざ持参しなくてもよかったんじゃないか?デリバリーで届けてもらった方が楽だろうに」

 

 悩んでる俺を傍目に、兄貴は花束を持参してる姉ちゃんにそう言った

 

 「いいえお兄様、こういうのは自分の手で持っていくことに意味があるんです!」

 

 『くくくっ。全く達也、お前には風情ってモンがねぇなぁ〜。そんなんじゃ深雪にも愛想つかれるぞ』

 

 退院祝いの花束を持った姉ちゃんに続いてエボルトも茶々を入れる

 

 「…」

 

 『待て。今の発言は取り消すから無言でCADを取り出そうとするな。龍夜もなんか言ってくれ』

 

 エボルトがこっちに助けを求めやがった。けど兄貴の味方だから無理だわ

 

 『裏切りやがってこのヤロー!!』

 

 病院へ入りロビーに向かうと、何故かエリカがいた

 

 「あら、エリカじゃない。なんでここにいるのかは──聞かなくて良さそうね」

 

 「あ、深雪に達也君と龍夜君。そりゃ、壬生先輩の退院日だからね」

 

 そこには看護師や家族に囲まれはにかんでいた壬生先輩の姿があった。そんな彼女の隣には──

 

 「あれ、桐原先輩じゃないか。なんでここに?

 

 「知らなかったの?桐原先輩、あれから毎日壬生先輩のとこにお見舞いに行ってたのよ?」

 

 それは知らなかった。まさか桐原先輩がな…

 

 「龍夜、花束渡してきて」

 

 「えっ?ちょっと姉ちゃん…!」

 

 気が付いたら俺は姉ちゃんに花束を無理矢理渡され、背中を押され前のめりになりながら壬生先輩の前に立つ

 

 「龍夜君…」

 

 壬生先輩ですら、顔を俯かせた。そりゃ、あれだけキツく言った張本人が目の前にいるからな…

 

 「壬生先輩、あの…退院おめでとうございます」

 

 「…えぇ、ありがとうございます」

 

 「「……」」

 

 すっごい気まずい雰囲気が2人の間に流れる…

 

 「あ、あの…壬生先輩…」

 

 「龍夜君…その…」

 

 ここで迷っていては仕方ない!俺は意を決して壬生先輩に謝ろうとする

 

 「「あの時は本当にごめんなさい!!…えっ?」」

 

 壬生先輩と俺の謝罪の声が見事に被った

 

 「えっ…ちょっと待ってください?」

 

 「えっと…龍夜君、今なんて言ったかしら?」

 

 「いやそれはこっちのセリフで…」

 

 何故かお互いの会話が噛み合っていない。兄貴達はポカンと突っ立ったままで、エリカに至ってはなんとか笑いを噛み殺してる

 

 「…ふっ、ふふふっ」

 

 「壬生先輩……ははっ…」

 

 この状況を面白く感じた壬生先輩が笑い出し、それに釣られるように俺も笑い出す

 

 「んーっと、俺が謝ろうとしてたら壬生先輩も謝っていた?どういう事だ?」

 

 俺が困惑している一方、壬生先輩は決心した表情でこちらを見た

 

 「取り敢えず…あの時は本当にごめんなさい。あの時、実は『本当に1科生・2科生間の平等』が出来ると思っていたの。でもあの時、龍夜君のおかげで目を覚ましたの。本当の事を知らなかったら、私はもうここに居られなかった。でもこれからは違う。貴方の言う通り、私には見下してきた人達を見返せる力があった。それを気づかせてくれた龍夜君には感謝してるの。龍夜君、ありがとう」

 

 目元に涙を浮かばせながら、壬生先輩はそう言った

 

 『はははっ!お前は随分とお人好しだと思っていたが、どうやらこの女も同類な様だな!』

 

 壬生先輩が話し終えた後、エボルトはそう笑い叫んだ──叫んだと言っても聞こえるのは龍夜と達也と深雪のみのため、壬生達には聞こえない──俺が謝ろうか悩んでいたが、それと同じく壬生先輩も悩んでいたわけだった

 

 『ほれ、今度はお前の番だ。男を見せてやれよ』

 

 確かにお前の言う通り、次は俺が謝らなきゃいけない番だな…

 

 「壬生先輩、俺の方こそすみませんでした。壬生先輩の気持ちに気づかず、あんな事を言ってしまって。でも学校の生徒や先生方に被害が届かないようにしたかった。そう思っていたんですが、その結果壬生先輩にあんなことを言ってしまった…今日も、どう謝ろうか悩んでいましたよ」

 

 俺がそう言うと、壬生先輩は目元の涙を拭い、俺を──正確には俺の瞳を──見た

 

 「ふふ、私達、似た者同士ね」

 

 「えぇ、どうやらその様ですね」

 

 そう言った後、俺達2人は笑い合った

 

 「突然ですまないが、君達が司波達也君と司波龍夜君かな?」

 

 その後、謎の男性が俺達に話しかけてきた

 

 「そうですが…貴方は?」

 

 「あぁ、私は壬生勇三(みぶゆうぞう)。紗耶香の父親だ」

 

 どうやら、この男は壬生先輩の父らしいが…

 

 「君達と話がしたいのだが…いいかね?」

 

 「「はぁ…」」

 

 と、案内され、ロビーの隅に移動する

 

 「まず達也君。君には感謝している。娘から聞いたよ。あの子の行動に疑問を持ったのは、カフェで君に『それで差別制度がなくなるのか』、と問われた事らしい。そして龍夜君。娘のために怒ってくれた上に、危険を侵してまでブランジュのアジトにまで行ったとは…私はそんな事すら出来なかった…あの子が怪しい奴らと付き合っても止められず、抱えていた物すら気づかなかった。内閣府の1人として、1人の父として、私は自分が情けないと思っている。2人とも、娘を立ち直させてくれて、ありがとう」

 

 「頭を上げてください、勇三さん。俺達は特別な事はしてませんよ」

 

 「そうです。ブランジュを倒したのは、俺達の日常の邪魔をされただけですから」

 

 頭を下げる勇三さんを止め、謙遜した

 

 「…ははっ、やっぱり君達は風間に聞いた通りの男だな」

 

 勇三さんの口から出た人物の名前に俺達は驚愕した

 

 「風間少佐の事を知っているんですか?」

 

 「あぁ、今は軍を抜けているが、あいつと共に同じ兵舎で過ごしていた時期かあってね。今も親しくしている仲なんだよ。君達の事も聞いていたんだよ。後は、『口は悪い上に出すコーヒーも不味い奴もいる』と、言ってた事もあったな」

 

 風間少佐、どうやらエボルトの事も少し話してるらしい。まぁ合ってるけど

 

 『お前酷くない!?てか俺のコーヒーが不味いと知ったらあいつら紅茶なんか飲みやがってよ!そんなに俺のコーヒー飲みたくないのかよ!』

 

 誰もお前のコーヒーは飲みたくないわ

 

 その後少し話をして、勇三さんは離れて行った

 

 「そうそう、さーやって、いつ桐原先輩と付き合い始めたの?」

 

 「バッ、お前!なんで知ってんだよ!?昨日告白したばっかなのに!」

 

 「あっ、本当に告白しちゃったんだ…カマかけたつもりだったのに」

 

 「テメェ!ぜってぇ許さねぇ!」

 

 エリカのさーや呼びはおいといて、エリカにしてやられた桐原先輩の態度からみて、2人は付き合い始めたらしい。それに驚いた俺達兄弟は、壬生先輩を見た

 

 「壬生先輩…それは本当なんですか?」

 

 「えぇ、そうよ」

 

 姉ちゃんの質問に壬生先輩は躊躇わずに答えた

 

 「でも壬生先輩、ルックスなら龍夜君や達也君の方がいいと思いますよ?もしかして桐原先輩のマメな所とか?」

 

 「おい千葉。それは俺の見た目がこの2人よりも下って言いたいのか?」

 

 「落ち着いてください桐原先輩。エリカの冗談ですから…んで、なんで桐原先輩と交際したんですか?」

 

 エリカの冗談に乗る桐原先輩を抑え込んだ後、壬生先輩にその理由を聞いた。すると、壬生先輩の答えは

 

 「私…実は達也君に恋してたのかも」

 

 「「「『ゑ?』」」」

 

 壬生先輩のカミングアウトに俺やエリカ、桐原先輩だけでなくエボルトですら驚いていた

 

 「私が憧れていた揺らぐ事のない強さを持っていたから。だけど憧れるだけで私がどれだけ走っても司波君達には追いつけない…でも桐原君なら、一緒に、同じ速さで歩いていけると思っていた。だからかな?」

 

 壬生先輩はそう照れくさそうに答え、桐原先輩は恥ずかしそうに頭を掻いた

 

 「ふーん。そんなことがあったのね。桐原先輩はいつからさーやの事が好きになったの?」

 

 「う、うるせぇなぁ。お前には関係ないだろ!?」

 

 そうして俺達は、桐原先輩を弄り倒したりしながらこの時間を楽しんでいた

 

 〜〜〜〜〜〜

 

 病院を後にし、帰路へ着く俺達一行

 

 「…お兄様」

 

 途端に顔を曇らせていた姉ちゃんが笑顔で兄貴の手を取った

 

 「例えお兄様が光の速さで天に駆け昇ろうと、星々の高みへ至ろうと、深雪は一生ついていきます」

 

 姉ちゃんはそう言った一方、兄貴の方は苦笑いを浮かべ

 

 「どちらかと言えば、置いていかれるのは俺の方だと思うんだがな…」

 

 「はははっ、兄貴なら置いてかれる心配なんかないだろ?仮に姉ちゃんが光の速さで駆け昇っても、兄貴もすぐ追いつくんじゃないか?」

 

 「そう言うお前はどうなんだ?」

 

 茶々を入れたつもりだったが、兄貴の方が一枚上手だったようだ…

 

 「…俺は2人よりも速く行くことも出来なければ、2人に追いつく事すら出来ないと思う。だけど、行ける限り前に進んで、兄貴達を見失わないようにするさ」

 

 「お前なら、深雪が置いて行く訳ないだろう」

 

 『かもな。ははははははっ!』

 

 こうして俺達はこれからも、この楽しい時間を過ごしていくのだろう

 

 

 

 

 

 ネタ:ビルド世界での出来事その⑤

 

 戦兎「唐突だけど、龍夜の世界って魔法が使えるんだっけ?」

 

 龍夜「はい。魔法の研究が進んでいて、誰でもって訳じゃないんですけど、魔法を使える人は大勢いますよ。魔法を主に勉強する学校もありますし」

 

 万丈「じゃあ、龍夜もそのマホーってやつ使えんのか?」

 

 龍夜「えっ?…まぁ使えますけど…」

 

 惣一「マジか!見せてくれ!」

 

 龍夜「えっ、ええっと…やって見せますね」

 

 全員「………」

 

 龍夜「はぁぁ─────!」

 

 ボオォ!(カーテンが燃える音)

 

 惣一「ちょカーテンが燃えだしたんだけど!?」

 

 戦兎「水!水!!万丈水持ってきて!」

 

 万丈「お、おう!」

 

 龍夜「…やっぱりCADないから制御が難しいな…」

 

 三人「「「言ってる場合か────!!」」」




壬生の父さんの名前知らなかったけど翻訳でゆうぞうって出たのでゆうぞうさんにしました
雫「私…出番ない…」
雫ファンの方々、申し訳ありませんでした
雫「次回から出番増やしてね?」
はい…
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