魔法科高校の筋肉野郎と地球外生命体   作:アグニカになりたいマクギリス

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しばらく体調不良により投稿遅れてしまったことをお詫びします
お医者様曰く新しい環境に身体が慣れてなかったのが原因とのこと


第15話 懇親会へ、参加

 移動中にハプニングがあったものの、無事に九校戦会場へとたどり着いた俺達。ちなみに俺は女子から敵視されてるが…これは俺自身の罪と罰として受け入れるしかない…

 

 『でも本音は?』

 

 この事故は未来永劫俺の黒歴史として全校生徒に刻まれるのだろう…それだけは嫌だ!!

 

 「龍夜、何で頭を抱えてうずくまってるの?」

 

 「だって姉ちゃん、あんな事あって雫にどんな顔して会えばいいの!?これじゃ俺変態だと思われてるよ!」

 

 「過ぎた事は仕方ないわよ」

 

 「姉ちゃん、その言葉はあってるかもしれないけど、それ、目逸らさないで言ってくれる?」

 

 「…」

 

 うんこうなるよな。俺も姉ちゃんの立場だったらそうするわな

 

 『俺もそうする。誰だって目の前でセクハラした奴は擁護できないだろ』

 

 くぅ…エボルトのくせして言い返せねえ…てかエボルトにマウントとられまくってる俺情けねぇ…

 

 話は変わるが、本来数時間で会場まで行けるはずの距離にある一高だが、何故大会開始の2日前に現地入りするのか、その理由は今日の夜に行われる懇親会というのに参加するかららしい。その名の通り、各校の親睦を深めるためにあると思うのだが、これから闘うことになる相手にそんな事をするはずなく…バチバチと火花が散るような感じになるらしい。七草会長も「これだから本当は参加したくないんだけどね…」と愚痴をこぼしてたことからもどんな事になるのだろう

 

 だが九校戦に参加する以上、この懇親会にも参加しなきゃいけないらしい。俺と姉ちゃん…ってか、生徒全員が制服でいいのだが、肝心な事がある──兄貴の制服には1科生の校章がない。これには流石になんとかしないとと思い、兄貴に一高の校章が付けられたブレザーが支給されました

 

 「渡辺先輩、俺は普通にいつものブレザーでもいいと思うのですが…」

 

 「正面から校章が見えなければ一高生とわかってもらえないぞ?」

 

 「いや、校章よりも制服の色でわかると思うのですが…」

 

 そんな兄貴だが、いつもは俺達を除いた1科生の殆どから敵意を向けられても動じないのに、今回ばかりはそわそわしてて落ち着きがないらしい

 

 「それにしても兄貴、予備のブレザーとはいえ、案外似合うよな。どうせなら新調すれば?」

 

 「2回しか着ないのに、そんなの勿体無いだろ。ワッペンならまだしも、これは刺繍だからな」

 

 「いや、2回とは限らないぞ?秋には論文コンペもあるし、君も1科に転籍するかもしれないからな」

 

 「まさか、そんなことありませんよ」

 

 と、当の本人は謙遜してるがほのかや美月がここにいたら「そんな事ありませんよ!」って言ってくれるに違いない。そう思ってる内に姉ちゃんが兄貴のブレザーの校章が施された部分を触り

 

 「すみません、お兄様。時間があればお直しできた筈ですのに…」

 

 「いや、大丈夫だ。すまないな、気を遣わさせてしまって」

 

 はい俺が目を離した隙に2人で甘い雰囲気醸し出すんだから〜

 

 『これにゃ慣れだな。もう慣れるしかない』

 

 それもそうだな。そうするしかないよね仕方ないね(現実逃避)

 

 取り敢えず兄貴達を揶揄ったりしてるうちに懇親会の時間になった

 

 〜〜〜〜〜〜

 

 懇親会の時間になると、一高から九校までの選手とエンジニア等、九校戦に関わる生徒達の数は約300人以上が会場へと集まりだす。しかし国防軍の演習場のホテルで一番大きい宴会場を使ってるからか、鮨詰めというオチはない

 

 しかし300人以上がここに来てるということは、多くのスタッフが必要になるということだ。いくらホテルの専従スタッフでもまだ足りなく、基地からの応援やアルバイトらしき人物も足を止めずにあっちこっちへ動き回るというのは、俺達兄弟は予想していたから驚くことでもないのだが…

 

 「ご主人さま、ドリンクは如何ですか?」

 

 「…エリカ、ここで何してるんだ?」

 

 「見たらわかるでしょ龍夜君。ここでアルバイトさせてもらってんの。ちなみにレオと美月は裏方で」

 

 えぇと、なぜかメイド姿のエリカがここにいた。話を聞く限り、どうやらあの2人も一緒らしい

 

 「驚いた…エリカも来ていたのね」

 

 「というかあの2人もここに来てるのか」

 

 兄貴と姉ちゃんも驚いていた。そういやエリカの実家は十師族に連なる家柄、百家の一つの千葉だったのを思い出した。どうやら実家のコネを使ってここまできたらしい

 

 「あと龍夜君に会わせたい人がいるの。おーいミキー。こっち来てー」

 

 「「ミキ?」」

 

 俺と姉ちゃんがミキという名前に困惑を示すが、兄貴だけはいつもの無表情だ。つまり兄貴と関わりがある事から、2科生か?

 

 と思ってると、給仕服を着た涙黒子の青年がこちらへと近づいてきた

 

 「あのねエリカ。何回も言ってるけど、ミキじゃなくて幹比古!」

 

 「紹介するわね。吉田幹比古君。通称ミキ」

 

 「聞いてた?!」

 

 あー、エリカに翻弄されてますねこれ

 

 「あー…取り敢えずよろしくな吉田君。俺は司波龍夜、龍夜って呼んでくれると嬉しい」

 

 「いいよ龍夜。その代わり、幹比古って呼んでくれ。苗字で呼ばれるのは好きじゃないんだ」

 

 「わかった。よろしくな幹比古」

 

 「こちらこそよろしくね。龍夜」

 

 俺との紹介も終わり、今度は姉ちゃんと紹介するのだが…

 

 「初めまして、幹比古さん。妹の深雪です。今後ともお兄様と仲良くしてください」

 

 「は、はい!!」

 

 あ〜あ、これは他の男子と同じように顔を赤くしてますね

 

 『てかあんな反応しないのお前ら兄弟だけだろ』

 

 確かにそうかもな…

 

 「てか、深雪も龍夜君も、てっきり2人の周りにいろんな人達が話しかけてくるかと思ってたけど、案外こないのね」

 

 「…まぁそういえばそうだが…あそこ見てみろよ」

 

 俺が指差した先をエリカが振り向くと、そこには密集して時折コチラを見て話し合ってる男子生徒一同がいた

 

 「兄貴が姉ちゃんと一緒に行動するから、男子が近寄ってこないんだとよ」

 

 「あぁなるほど…んで龍夜君は?」

 

 「俺は移動中の事故のせいで女子生徒からの信頼度0だから…」

 

 「何があったのよ…」

 

 言えないよな…あんなこと起きたなんて…

 

 「これじゃ、まるで達也が深雪さんの番犬みたいだね」

 

 という幹比古。あながち間違ってないな

 

 「いいえ、私がお兄様の番犬なんです」

 

 …お姉様、ブラコンがすぎますぞ…

 

 〜〜〜〜〜〜

 

 三人称side

 

 龍夜と幹比古が自己紹介を済ましてる最中、一高から離れた一団が話し合っていた。紅蓮色のブレザー、黒いズボンといった彼らは戦闘系の魔法を主軸とした第三高校、通称三校の生徒達あった。彼らも、一高と同じく九校戦の優勝候補として、期待が寄せられていた

 

 そんな中、とある三校の生徒が、ある所を見て動こうとしない。

 

 「将輝、どうしたんだい?」

 

 「あ、いや…」

 

 友人に呼ばれた彼は一条将輝(いちじょうまさき)、十師族の一つ、一条家の次期当主として、クリムゾンプリンスの異名を持つ三校の一年であった。そんな彼の視線の先には、談笑している深雪と達也と龍夜の三兄弟だった。彼の名を呼んだ友人は、その視線を辿って何かを察した

 

 「…珍しいじゃないか将輝、君が女の子に興味を持つなんて」

 

 そんな彼の名は吉祥寺真紅郎(きちじょうじしんくろう)、カーディナル・ジョージという異名を持つ彼もまた、三校の生徒ととして九校戦に参加してきたのだ

 

 「ジョージ、確か彼女は…」

 

 「あぁ、一高の司波深雪さんだね。出る種目はミラージ・バットとアイス・ピラーズ・ブレイク。一高の女子で最も人気が高くて、新人戦でも優勝候補って言われてるよ」

 

 「…彼女の隣にいる彼らは…?」

 

 「もう1人の方は詳しくは知らないけど…もう片方は知ってるよ。彼は司波龍夜、出場種目は────2つとも将輝と同じく、アイス・ピラーズ・ブレイクとモノリス・コードだよ」

 

 そう言った瞬間、将輝の顔が強張った。なにせ自分のライバルになる人物がいるのだ。緊張しないはずがない

 

 「なるほどな。だが、勝つのは俺達三校だ」

 

 今ここに1人の男の恋(一方的)が成立するかどうか、それはこの九校戦に関わるかもしれない

 

 〜〜〜〜〜〜

 

 龍夜side

 

 楽しく談笑していた時間はなくなり、今度は関係者の来阪挨拶が始まる。顔も名前も知らない人達か次々と舞台に現れて長い挨拶して長いカンペ読んで挨拶する。なんでこういうのは長いんだろうか…

 

 「なんでいつの時代も、こういうのは長いんだろ…」

 

 「半端な挨拶じゃ、主催者達に申し訳たたないからね。こういうイベントの時の集まりって、普段からそういう人たちと関係があるだろうね」

 

 「おーやだやだ、そんな大人の付き合いに巻き込まれちゃ堪んないね」

 

 俺の愚痴に幹比古がそう言い、エリカが嫌味を言う

 

 『続きまして、九島閣下よりお言葉を頂戴しております』

 

 そのアナウンスが()()()を言った瞬間、この会場の雰囲気が変わる。それはそうだろう。何故ならば今から現れる人物は伝説と呼ばれる九島閣下なのだ

 

 そんな彼が何故ここに来ており、来賓挨拶をするということは稀にあるのかないのかわからないが、ここに来るのは当然だろう。なにせあの人は九校戦には毎年顔を見せていることはよく知られているからな

 

 そう思いつつ、彼が現れた──訳ではなく、何故か女性が舞台に立った。これには会場の間で疑問の声が出てきている

 

 『ん?よく知られる情報じゃ確か男だろ?なんでここに関係なさそうな女が来てんだ?』

 

 それについては俺も知らないが──────待て、なんか気配を感じた。場所は先程の女性の斜め後方辺り、しかし皆それに気づかずに女性に注目している…つまり…

 

 「精神干渉系統魔法か…」

 

 『えっマジで?俺の精神も干渉されちゃってる?』

 

 それは多分ないから安心しろ

 

 「兄貴は?」

 

 「言うな。俺も気づいてる」

 

 俺が気づいたのは先程だが、兄貴はそれよりも早く気がついていたらしい

 

 その瞬間、九島閣下が背後から現れた。魔法を感じられなかった人達は恐らく彼が瞬間的に移動したと勘違いしてしまうだろう

 

 九島烈(くどうれつ)、かつて世界最強の魔法師と呼ばれ、20年以上前に第一線を引いた、十師族の一つである九島の前当主である人物

 

 「まずは私の悪ふざけに付き合わせたことを謝罪する』

 

 マイクを通して、謝罪の声が出てきた。これは魔法じゃないとはいえ、たった一言で場の騒乱を鎮めたのも最早魔法の一つと言っても過言ではないだろう

 

 『今のはちょっとした余興だ。魔法というよりは手品に近いだろう。だが私の魔法に気づいた選手は見たところたった6人。つまり、もしも私がテロリストだったとして、爆弾なり毒ガスなり仕込んだ場合、対処できるのは6人だけだということだ』

 

 閣下のその言葉に会場の静寂は別のものへと変わる…

 

 『諸君、私が使ったのは低ランクの魔法だが、君達はそれに惑わされ、私を認識出来なかった。明後日から始まる九校戦はまさに魔法の使い方で競う場なのだ。諸君の"工夫"を楽しみにしているよ』

 

 会場は一斉──とはいかなかったが、会場中から拍手が巻き起こった。魔法ランク至上主義の現代魔法師において、それに異議を唱える。魔法はあくまで"道具"であると言ってのけ、それを実際にわかりやすく実践をした。誰にも真似出来ないレベルで…

 

 『すげぇな。これが世界最強の魔法師…』

 

 「あぁ…これが九島閣下が"老師"として呼ばれる所以…」

 

 「これが老師の実力か…」

 

 俺も兄貴も、拍手をしてる中でそう呟いた…

 

 〜〜〜〜〜〜

 

 三人称side

 

 懇親会も終わって、各校の選手やスタッフが次々と会場から出ていくが、龍夜は1人、会場中を彷徨いていた

 

 『お前1人で何やってんの?』

 

 「ちょっと雫と話したくて。あの事も謝りたいし」

 

 エボルトの言葉に返事するが、周りは誰もいないので誰の目も気にする事なく会話をする龍夜

 

 「謝りたいけど…どこにいるんだ雫の奴…」

 

 『まぁあんなことしたから嫌われたかもな。最悪ビンタの10発や20発は覚悟しとけ』

 

 「そこは1発2発じゃないの!?」

 

 エボルトにツッコミを入れつつ雫を探していく龍夜。しかしどこを探しても彼女はいなかったが、先程無事に見つかった

 

 「お、いたいた。雫、ちょっといいか?」

 

 「…龍夜、どうかした?」

 

 「あぁ、実はあの時のことで言いたいことがあって…すまん。俺の不注意であんなことしてしまって…」

 

 「あのことか…別に、大丈夫だよ。だから顔を上げて」

 

 平謝りする龍夜を宥めつつ例の事件(ラッキースケベ)を許す雫

 

 「許してくれるのか…ありがとう。お詫びに今度遊びに行こうぜ」

 

 「そうだね。あっ、九校戦が終わったら家が持ってるプライベートビーチにでも来る?どうせなら達也さんや深雪達も誘って」

 

 「それもよさそうだな。エリカやレオ辺りにも聞いてみるよ」

 

 ────ここで一言言わせてもらいたい。龍夜と雫からしてみれば単なる友達として家に招待してるだけである。しかし周りはそうと知らず、男女の仲として二人を認識していた──つまりは、聞き方によってデートや両親への挨拶と解釈する場合も多いのだ

 

 「あらあらあの子達、結構いい仲なのね」

 

 「お家に招待…?羨ましすぎるんだが?」

 

 「なんだよ…結構進んでるじゃねぇか…」

 

 「どうして…お前らは…俺を…リア充にしてくれないんだ…」

 

 女性選手が二人を見ながらニヤけ、男子スタッフは異性の家に招待されたことに嫉妬し、銀髪男子選手は何故かボロボロで茶化し、金髪のガタイがいい男子選手は(何故か銀髪男子と同じ声で)リア充の仲間入りをさせてもらえないことに絶望していた

 

 そんなモブ達の台詞をよそに二人は、心の底から楽しそうに笑い合い話し合いながら、時間を過ごした




活動報告に龍夜の衣装案のリクエスト受け付けておりますので、よろしければ是非そちらにも行ってみてください
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=280047&uid=318676
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