D✕D✕D《デュランダル・デート・ドラゴン》 作:デュランダ流
ルビを教えてくれた方感謝です。
時は少し遡り…
アイザックは今、次元の狭間を歩いていた。
アイザックが何故、異世界という言葉に辿り着いたのか。答えは簡単である。異世界の方から交信が来たのだ。交信してきた者の名前はリゼヴィム。彼はこちらに喧嘩を売るような発言をし、戦争を望んでいるかのようだった。
だがアイザックはリゼヴィムの言葉に興味はなかった。なぜなら彼の興味は異世界の存在そのものであったからである。異世界に行きそこで自身の世界にはない技術を手に入れればより多くの人間の絶望が見ることが出来る。彼はとある少年を殺し、少年の周りにいる少女たちを絶望させ、
道中で彼はこの世界の情報と情勢を把握し始めた。自身を呼んだリゼヴィムは五大龍王の1体に殺されたこと、リゼヴィムの仲間だった邪龍が黙示録の獣を使い世界へ侵攻を開始したこと、
テロ対策チーム"D✕D"によって邪龍たちは倒されたこと、暴走する黙示録の獣を止めるために各勢力の主要人物たちが結界へ自分たちもろとも獣を封印し長い時を戦っていること、リゼヴィム達へ協力していた者がいること、その者は今の世の中が気に入らないこと。
ある程度読み終えたアイザックは興奮を抑えきれず叫び出す。
「面白いじゃないか、この世界は。
ここに来る途中で立ち寄った世界では人間が生み出した異形しかいなかった。だからとあるモノを回収だけして滞在はしなかった。
「そして何より、平和な世を嫌う者が神の中にいる。それはつまり、新たな争いが起きることを意味し、争いの中には必ず絶望がつきまとう。
ハハハハハハハッ!素晴らしいじゃないか!!!」
満足したのかアイザックは普段のように戻りまた話し始める。
「今後の方針が決まった。行こか、冥府へ。」
ハーデス、それはD✕Dや各勢力に嫌がらせのために様々なことをしてきた死を司るオリュンポス三柱神の1人である。
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冥界の下層に位置し、死者の魂を選別する場所。
冥府。その深奥には主であるハーデスや彼の配下である
アイザックはそこに直接出口を開いた。それはつまり、冥府に無断で侵入したことを意味している。
当然、無数の死神たちに囲まれる。
死神達の攻撃が仕掛けられた瞬間、突然同じ顔をした少女達がアイザックの前に現れ、死神の攻撃から彼を体を張って守る。
その隙にアイザックは地面に黒い結晶を落とした。するとそこから謎の生物のような何かが彼を守るかのように立ちはだかっている。
謎の何かが死神に襲いかかる。何かに触れた死神は体が段々となくなっていき、やがて消滅した。その現象を表現するなら『分解された』というのが一番しっくりくる。死神たちは動揺し、主に指示を求める。
その時、アイザックは手を挙げた。すると謎の何かたちはピタッと動きを止めた。そしてそこにいる司祭の服装をした骸骨に向かってこう発言した。
「初めまして、冥府の神ハーデス。私の名前はアイザック・ウェストコット。この世界とは異なる世界から来たんだ。」
ハーデスは突然現れた謎の男の発言に何も返さず思案する。
(見た目は人間のようだが妙な気配だ。この冥府で生きていられる時点でただの人間ではないだろう。それにヤツの周りにいる小娘たち。あれは人間ではないな。能力によって生み出された存在のようだ。やつの気配に似ているし間違いないだろう。そして謎の動く物体は生き物ではない。魂が存在してないからな。自立兵器といったところか。)
そこまで考えアイザックと名乗った男と話すことを決める。
「貴様がただの人間ではないことは理解した。だか最後の言葉、異世界から来たというのはどういう意味だ。」
ハーデスの問に対しアイザックは笑みを浮かべながら答える。
「そのままの意味だよ。次元の狭間を通ってこの世界に来たのさ。この魔王と共にね。」
そう言って彼は巨大な禍々しい本を展開する。
ハーデスは驚愕した。理由は簡単だ。
次元の狭間は対策もなしに通れば短時間で体が消滅する。それを超えてきたということは普通の人間ではまずない。それにアイザックの展開した本と彼が従えている謎の兵器。長き時を神として過ごしたハーデスが見たこともないものだった。
「これで理解していただけたかな?」
これだけの証拠を出されてはハーデスは納得せざるを得なかった。彼らは異世界からこちらへ渡ってきた。それは紛れもない事実なのだろう。
「これだけのものを見せられたのなら認めるしかあるまい。それで?このハーデスに異世界人が何の用だ?」
「提案がある、聞いてくれるかな?」
そうアイザックはハーデスに対して問いかける。
ハーデスはまたしても驚かされた。異世界の人間が神に提案をしようとしているのだ。骸骨せいで顔の表情はわからないがまるで笑っているかのようだった。
「ファファファ。提案とな。
一体どのようなものか聞かせてもらえるか?」
アイザックは表情を変えずに答える。
「この世界の情勢はだいたい調べさせてもらったよ。天使や悪魔、堕天使などを中心に各勢力で和平が齎されている。それをあなたは快く思っていないということも知っている。」
ハーデスは笑いをやめる。相手はこちらのことを知っている。つまりハーデスにとって都合の悪い情報を握っている可能性がある。このままでは相手の都合の良いように何かを要求されるかもしれない。そんな懸念とは別に疑問も生まれる。わざわざこちらにそのことを伝える理由がわからない。
まだ様子を見るため、ハーデスは何も言わずアイザックの言葉を待つ。
アイザックは続ける。
「私にあなたの手助けをさせてくれないか?」
ハーデスには予想外の内容だった。
死神をも分解させるような兵器を大量にを持ち合わせ、まだどのような力を宿しているかもわからない本を持っている。自身にかなり有利な状況であるにもかかわらず、アイザックは協力させてくれと言った。目的がわからない。故にハーデスは問う。
「何が目的だ。」
「なに、私は人が絶望する様子を見たいだけさ。
それが見られるのなら協力を惜しまないよ。」
この男の言葉に嘘はない。神としての直感がそう伝えていた。嘘はついていないが、こちらに伝えていないこともあるだろう。アイザックにはおそらく別の目的がある。そう思いつつもアイザックの戦力は魅力的であった。少し悩んだがハーデスは決意を固めた。
「よかろう。貴様の協力を受け入れようではないか。」
それを聞くとアイザックは微笑み
「交渉成立だ。」
満足そうにそう告げた。
「早速だが聞かせてもらおう。貴様の従えているモノはなんだ?」
アイザックは周りを見渡しながら答える。
「どれについて聞いているのか不明だから順に説明をしよう。まず、この本は神蝕篇帙。全知全能を司る魔王で、全ての真実を閲覧できる。そして神蝕篇帙の能力で生み出した私の娘達、ニコルベルは基本的に無限に生み出せる。そして最後に、これらの名前はアルカ・ノイズ。ここに来る前に立ち寄った世界で手に入れた自立兵器さ。」
彼が最初に立ち寄ったその世界では、神代の時代に人類が神の逆鱗に触れたことにより、神と語り合う手段である統一言語を奪われ、言葉を分かつ呪詛をかけられた。これにより相互理解が不可能になった人類が生み出したモノ、同じ人類のみを殺戮する自立兵器、ノイズであった。
「そしてそのノイズを錬金術で再現したモノ。それがこのアルカ・ノイズというわけさ。あらゆるものを分解することのできる自立兵器。前の世界に立ち寄ったときに軍事利用されているのを見つけてね。回収させてもらったんだ。」
ハーデスにとってアイザックの戦力は想像以上であった。おそらくまだ戦力を温存しているだろう。やはり協力を受け入れて正解だったとハーデスは笑う。
「私の協力は気に入ってもらえそうかな?」
「あぁ。もちろんだ。歓迎しよう。アイザック・ウェストコット。」
「こちらこそよろしく頼むよ。」
「ところでなんだが、実は私の考えに賛同する者たちを集めて連合を組むつもりなのだがそこに参加してみないか?」
「もちろん構わないよ。
あぁ、これから楽しくなりそうだ。」
これを書いてるときグレートレッドって異世界からの侵略守ってたっけ?あれ?ってなったので調べたけどわかりませんでした。
なのでこの物語ではグレードレッドは次元の狭間で漂っていて、敵対者にのみ牙を向くだけという設定でいきたいと思います。もしかしたらオリジナルということになるかもですがご了承ください。
仮に守ってたとしてアイザックに攻撃仕掛けたら主人公以外にやられて負けちゃうし神蝕篇帙使って666生み出して戦わせても世界崩壊の危機になっちゃうしグレートレッドを幻書館で閉じ込めてもすぐ出てきそうだし、グレートレッドには平和でいてほしいのでこのような形になりました。