D✕D✕D《デュランダル・デート・ドラゴン》 作:デュランダ流
今回は出ません。2人目の主人公が登場します。
俺は五河士道。ついこの間まではごく普通の高校生だった。この世界における特殊災害、空間震。その原因とされる生命体、精霊との出会いにより俺の生活は一変する。
精霊の対処法は2つ。
1つは武力による殲滅だが彼女たちは高い戦闘力を保有している為、困難とされている。
そしてもう1つはデートしてデレさせる。
何言ってるかわからないよな?俺もよくわからないんだけど、どうやら俺には彼女たちの霊力を封印する力があるんだ。その条件として彼女たちの高感度を上げる必要がある。そのためにデートをするんだけど…。最初はうまく行かなくて大変だったな。
俺はこれまでに様々な精霊と出会い、
10人の封印に成功している。
俺の戦いはこの少女との出会いから始まった。
友達のパペット、よしのんを大事にしている。
いつもチュッパチャップス咥えている司令官様だ。
常に競い合い、互いを尊重し合う、耶倶矢と夕弦。
とても仲の良い2人は見ていて微笑ましい限りだ。
国民的アイドルとして絶大な人気を誇っている。
もう彼女に自分は可愛くないなんて言わせない。
彼女を絶望と憎悪から救い出せて本当に良かった。
だらしなさに目をつむれば頼れるお姉さんだ。
純粋無垢で人一倍寂しがり屋な女の子だ。
そんな彼女たちを保護してくれている組織がある。
ラタトスク。精霊との対話による空間震の平和的解決を目的とした秘密結社だそうだ。俺や精霊たちの生活を全面的にサポートしてくれている。
そんな俺は最悪の精霊と呼ばれる少女、
理由は簡単だ。彼女とは勝負の最中であるから。
その内容は"相手をデレさせた方が勝ち"というものである。俺が勝てば狂三の霊力を封印し、これまでの罪を償わせ、幸せに生きてもらう。狂三が勝てば彼女は俺の中にある10人分の霊力を手に入れる。
2月14日。バレンタインデーである今日は俺と狂三のデート当日である。デートはうまくいっていた。だがどうしても好感度が足りなかった。狂三は本当に楽しんでくれていたが、それでも足りなかった。彼女には何か硬い決意が存在し、それ故に封印にまで至れないそうだ。俺にはその心当たりがあった。
『30年前に戻り、"始原の精霊"を殺す。』
彼女はそのために行動していると聞いた。だから俺は直接質問した。何故始原の精霊を倒したいのかと。彼女は俺にそれを聞く覚悟はあるのかと問い、俺は彼女の目を逸らさずにあると答えた。
そして俺は彼女の壮絶な過去を知ることになった。
その昔、彼女は始原の精霊に力を与えられ、世界を滅ぼす『敵』と戦っていた。だがその敵というのは狂三と同じように始原の精霊によって力を与えられた人であった。その中には彼女の親友の姿もあった。
敵の正体が人間だと気づいた狂三は始原の精霊に説明を求めた。始原の精霊は答える。
霊結晶を与えられた者を精霊と呼ぶこと。
霊結晶を人間が適応できるまで精製していたこと。
霊結晶を精製する方法は人間の体に霊結晶を通し暴走させる、これを繰り返すこと。精製した霊結晶を適正のある人間に与えれば精霊になること。
そして暴走した人間を狂三に処理させていたこと。
そう、狂三は人を手にかけてしまったのだ。
騙された怒り、親友を失った悲しみが彼女を襲う。
故に彼女は決意した。どんな犠牲を払ってでも、
どんな手を使ってでも全てをやり直すと。そして過去に戻るためには莫大な霊力を必要とする。
これが彼女が士道の霊力を欲する理由であった。
狂三の拠点の一つに来ていた俺は彼女の過去と目的を知った。そして狂三に改めて霊力を譲るようお願いされた。その時だった。
DEMのトップ、アイザック・ウェストコットが反転した二亜から霊結晶の大半を奪い獲得した魔王、
神蝕篇帙の力によって生み出した精霊の贋作、
ニコルベルによる襲撃を受けた。
狂三のおかげで事無きを得たが直後、彼女は疲れたかのように気を失ってしまった。彼女に駆け寄った時、眼帯をつけた狂三の分身が現れた。狂三は刻々帝の能力により過去の自分を分身として生み出すことができる。そのうちの1人が現れたのだ
そして俺は眼帯の狂三から驚愕の事実を聞いた。
俺はDEMの攻撃によって、6日間で204回の死を遂げたそうだ。それを救ってくれたのが狂三だった。
常に張り巡らされていた狂三の精神は限界を迎え倒れた。
狂三の様子を伺っていたその時、俺の背後の空間が歪み孔が生じた。また敵襲かと思った俺と眼帯の狂三はまだ気を失っている本物の狂三を庇うように前に出る。だが俺はこれが敵襲ではないと悟る。
何故なら孔から鍵の先端が見えたからだ。
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孔から見知った少女が出てきた。六喰だ。
六喰は俺の姿を確認すると安心した声を発する。
「主様、無事で何よりじゃ。」
「六喰?どうしてここに?」
「通信機が破壊されてしもうたからの。
緊急である故、むくの出番となったのじゃ。」
俺が身に着けていた通信機は狂三に覚悟を問われた際、脅しとして彼女が破壊してしまったのだ。
「あらあら、『わたくし』が失礼を致しましたわね。申し訳ありませんわ。」
眼帯の狂三が謝罪する。
「大丈夫だ。それで六喰、緊急というのは?」
「帰ってから二亜が説明すると言っておった。
むくは主様とそこに眠っておる娘を連れて来てほしいと頼まれたのじゃ。」
「俺と…狂三を?」
「むんっ。」
六喰は頷いた。
ラタトスクは精霊を保護する組織だ。その精霊に力を使わせてまで伝えなくてはならない用件。それに狂三は最悪の精霊と呼ばれるほどの危険な存在として認識されている。その狂三をフラクシナスへ連れて行く許可が降りたということは狂三の力が必要であるということ。よほど何かが起きたということだ。
「というわけなんだ『狂三』、力を貸してほしい。」
眼帯の狂三に士道は協力を仰ぐ。
「わたくしが決められるようなことではなさそうですわね。『わたくし』が起きるまで待っていただけるような時間もなさそうですし。そうですわね、
条件を飲んでいただけるのでしたら、わたくしは『わたくし』を運ぶのを手伝ってもよろしくてよ。」
「条件?」
「えぇ、『わたくし』に危害を加えないと約束してくださいまし。それが出来るのなら、わたくしは『わたくし』を運ぶことに協力いたしますわ。いかがでして?」
「約束する。狂三には手出しさせない。」
士道は即答し、眼帯の狂三は優しい笑みを浮かべた。
「いいでしょう。わたくしも『わたくし』をゆっくり休ませてあげたかったですしね。それでは参りましょうか。急がねばならないのでしょう?士道さん、『わたくし』を抱っこして差し上げて頂けますか?」
「え?『狂三』が肩を貸してくれるんじゃないのか?」
「そんな事をしたら起きてしまうではありませんの。わたくしは『わたくし』を休ませてあげたいと申し上げたではありませんか。わたくしでは抱っこするには力が足りませんので。」
「そういうことならわかった。任せてくれ。」
という訳で寝ている狂三を抱き上げたのだが…
眼帯の狂三は懐からカメラを取り出し撮影した。
「えぇっと…何してるんだ?」
「お気になさらず。ただの記念撮影ですので。
さぁ、時間が惜しいですわ。早く行きましょう。」
「主様、皆待っておるぞ。」
「あ、あぁ…わかった。」
「くすくすくす。」
こうして3人と『狂三』は孔の中へ消えていった。
士道にお姫様抱っこされる狂三を撮影する『狂三』
今の所シンフォギア要素が少なめですが
今後出てきますので気長にお待ちください。