D✕D✕D《デュランダル・デート・ドラゴン》   作:デュランダ流

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思ったほか前半パートが長くなったので四話ではなく幕間としました。

GXがいいかAXZがいいか悩みすぎて調と切歌とクリスの可愛さについてしか考えられませんでした。次回までに決めておきます。


幕間1

ここはラタトスクの拠点である空中戦艦フラクシナスにある寝室。そこでは先程まで作戦会議が行われていた。内容は宿敵であるアイザック・ウェストコットの打倒である。五河士道と精霊たちはアイザックの元へ向かうチームとフラクシナスに攻めてくるエレン・メイザースの迎撃に当たるチームとで別れた。

 

そしてアイザックの元へ向かった士道たちを見送った琴里たちは早速部屋から出てこれからのことをクルーたちと相談しようとしていた。その時、1人の少女によって止められた。

 

「お待ちなさい」

 

フラクシナスのAIであるマリアだ。

 

「どうしたのマリア。早く令音たちとこれからの相談をしなくちゃいけないのに」

 

「二亜、私にこの部屋を完全防音にさせた本当の理由はなんですか?」

 

「どういうことマリア。それはさっき二亜が説明してたじゃない。狂三のような存在、つまりニコルベルたちに聞かれないように防音にさせたんでしょ?それ以上の理由があるの?」

 

「おかしいとは思いませんか琴里。」

 

「おかしい?確かに二亜は少しおかしいけど今回の話の中におかしな点は見つからなかったわよ?」

 

「妹ちゃんまで……」

 

「確かに敵に聞かれるのを防ぐという理由もあるのでしょう。作戦が漏れては意味ありませんからね。

では何故クルーたちにまで聞かれないよう(・・・・・・・・・・・・・・・)にしたのですか?」

 

「………え?」

 

「もう一度いいます琴里。おかしいとは思いませんか?先に私達に作戦を聞かせてあとでその後でクルーたちに作戦を伝えていては二度手間ですよね?」

 

マリアの言葉に納得する琴里たち。

確かに何故わざわざ士道と精霊のみを集めたのか。

緊急時である為、深くは考えていなかったが言われてみればおかしな話である。あの面倒くさがり屋の二亜が何故手間のかかることをしたのか?マリアの言う通り何か理由があるのではないかと考えてしまう。

 

「この作戦も人選も考えたのは二亜。アイザック・ウェストコットたちにとって野望の鍵である士道を二亜は敢えて異世界へ行かせた。本来仲間ではない狂三という護衛をつけてまで。士道のみがアイザックを倒せる可能性を秘めているというのはわかります。ですがそれでも危険なことには変わりありません。それをクルーたちにすら相談なしで二亜は行かせた。ということはつまり、二亜は私達以外には士道が異世界へ行くのを出発まで知らせたくなかったということになります。その理由は何故かと私は聞いています。」

 

二亜はあちゃーと頭を掻きながら答える。

 

「ホントに良く頭が回るねぇマリアは。流石はフラクシナスのAI。正解だよ」

 

「私を出し抜こうなど二亜の癖に生意気です」

 

「マリアの言った通り、私は少年が旅立つまで誰にも知られたくなかった。理由は簡単だ。恐らく奴さんも仕掛けてくると思ったからね」

 

「ヤッコサンとは何だ?美味いのか?」

 

「……えっと…十香さん…。多分、食べ物じゃなくて…人のことだと思います…」

 

四糸乃が十香にフォローを入れる。よしのんも空腹の心配をしたのか十香にチュッパチャップスを与えている。十香は喜びながら受け取り、四糸乃が微笑み、美九はその光景を見て2人に抱きつきながら質問する。

 

「でも一体誰が攻めてくるんですかぁ?DEM以外に私達が戦うような相手っていましたっけぇ?」

 

「こらー!離すのだ美九ー!」

 

それに対し折紙が発言した。

 

「――始原の精霊、"ファントム"」

 

「なんですって!?それは本当なの二亜!?」

 

「あくまで予想だけどね。でも今まで少年に対して直接何もしてこなかったウェストコットの野郎が本腰を上げて攻めてきた。そしてくるみんも霊力を求めて少年の元に再び姿を表した。恐らくむっくちんが最後の精霊なんだろう。ほぼ全ての霊力が少年に集まったから彼らは動いたと考えるのが自然だろうね。ってことはつまり、精霊を作り出していた始原の精霊もそろそろ動き出すと思っても不思議じゃないでしょ?奴さんの目的は精霊を作り出して何かをしようとしている。その目的の鍵もおそらく少年だ。」

 

「士道がファントムの目的にどうして関わってくるの!?変よ!だってファントムは士道が生まれる前から活動してるのよ?目的遂行の途中で見つけた鍵が士道ということなの?」

 

「それはわからない。でも以前奴さんに少年が会った時に言われたっていう、『もう絶対離さないから。もう絶対に間違わないから』ってセリフを聞いたらね。十中八九、少年は関係していると思うよ。」

 

「それ、いつ誰から聞いたの?」

 

「少年の寝込みを襲いに行ったときにね。その時少年がうなされながら言ってたんだよ。『お前は何者だ、あれはどういう意味だ』ってね」

 

「その話のお説教はまた別でやるとして、またうなされてたのね…なるほど、わかったわ。それで?ファントムが仕掛けてくる可能性があるとしてどうして他のメンバーに伝えなかったの?まさかクルーやスタッフの中にファントムがいるとでも言いたいのかしら?」

 

琴里が冗談めかしく聞いている。

それに対し二亜は

 

「私はその可能性もあると思っているよ」

 

といい精霊たちを驚かせた。

 

「何故そう思うのかしら?」

 

真剣な表情で琴里は二亜に問う。

 

「さっき言った通りファントムの目的に少年が関係している場合、霊力が集まるのを近場で監視している可能性も少なくないんじゃないかって思っただけ。それに…」

 

「それに?」

 

「少年の寝言から考えるにファントムは少年に強い執着のような感情を抱いていると思うんだよね。これもあくまで想像だけど。まぁそういう訳で私はここにいる皆以外には少年の出発は伏せておきたかったんだ」

 

「私もその可能性は0ではないと思います。相手は始原の精霊。操ったり入れ替わったり従わせたりなにをしてくるかわかりません」

 

「考えたくはないけど…頭に入れておくわ」

 

「質問よろしいですか?」

 

今まで何も言わず静観していた眼帯の狂三が二亜に問いかける。

 

「『わたくし』にその情報を伝えず、わたくしに伝えたのは何か理由がありまして?」

 

「くるみんならラタトスク全員縛り上げるとか平気でやっちゃいそうだからねぇ。私の推測だけでそんなことさせるわけにいかないっしょ。でも協力者に伝えないわけにもいかないしねぇ?なら分身体のくるみんにあとで知らせてもらおうかなって思ってね。あちらに行ったあとに知ればわざわざこっちに戻って拘束するなんてこともしないだろうし」

 

「小賢しいという言葉がお似合いですわね」

 

「全くの同意見です」

 

「ともかく!私達のやるべきことは多いわ。まずクルーたちに状況を知らせる、その後不審な動きをしてないか監視する、その上でDEMからの攻撃にも備えなければいけない。マリア、狂三」

 

「あらゆる情報も見逃しません」

 

「いいでしょう。『わたくし』に内緒で『わたくし』たちを動かしますわ。『わたくし』のためになるのなら『わたくし』たちも協力してくれるでしょうし」

 

「作戦にあたりこちらもメンバーを振り分けましょう。十香、四糸乃、耶倶矢、夕弦、美九、折紙はDEMと戦闘、エレンやアルテミシアとの交戦も必ず起こるわ。私もこちらに増援という形で行くと思う。」

 

「任せておくのだ」

 

「…精一杯頑張ります…」

 

『よしのんもはりきっちゃうよーん』

 

「我らも本気をだそうではないか」

 

「同意、けちょんけちょんにしてやります」

 

「だーりんに約束しましたからね!絶対勝ちましょう!」

 

「了解。アルテミシアは私に任せて」

 

「マリアはファントムに対して警戒と捜査。クルーの中だけじゃなくその身辺の調査もお願い。」

 

「わかりました」

 

「二亜は集まった情報の整理と対策」

 

「くっはぁ〜!!!頭の良い軍師みたいでかっこいいじゃん!!任せておいて妹ちゃん」

 

「狂三は遊撃、私が指示出すより動きやすいと思うし、ファントムは恐らくまだ私達の協力関係について知らないと思うの。下手に警戒させずに済むと思うわ」

 

「承りましたわ」

 

「艦の護衛は真那に頼むわ。エレンやアルテミシア以外にも強力な魔術師がいるかもしれないしあの子にあまり無理はさせたくないからね。マリア、連絡入れといて」

 

「了解です琴里」

 

「最後に皆、これだけは約束して

絶対に皆無事に作戦を終えること、いいわね?」

 

『おー!』

 

それぞれなすべきことのために部屋をあとにした。




二亜が頭良さそうなキャラになってしまった。でもこの子書きやすいのよ
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