I'm Unstoppable (俺は止められない) 作:シド・ブランドーMk-Ⅳ(地底の住人)
ん?ここはどこだ?……そういえば、なんかおじいさん(?)と話した覚えがある。そんなことより、すげぇ違和感がある。
なんか目線が高い。……そういえば、おじいさんになりたいものはなんかないかと聞かれた。その時にジャガーノートって答えたんだっけ?……そうか、ジャガーノートになったのか。憑依転生とか言うやつか?どうリで目線が高いわけだ……ん?でもちょっと待てよ?転生なら普通赤ん坊とか幼児からじゃねぇの?知らんけど。
ジャガーノートになってから1時間が経過した。ゴミ箱の中に捨ててあった新聞の記事を見て、ここがヒロアカの世界だということがわかった。日付的にはまだオールマイトが大怪我をしていない時期だと思う。この身体になってからある衝動が抑えられない。戦いたくて、暴れたくて仕方がない。前世からバトル物はよく好んでいたが自分から暴れに行くようなタイプではなかった。だが今はこの衝動を抑えられそうにない。吉良さんすまん。殺人衝動抑えろよと思ったけどあんたの言う通りだったよ。
もう、本能のままに生きていこう。敵として認定されるなら敵として生きていこう。自分が楽しいのなら、もうそれでいいや。
表通りに行って適当なビル体当たりで壊したら案の定ヒーローが来た。しかもパワー系の奴。……楽しくなりそうだ(ニヤリ)。
ザ・パワー「おいそこのヴィラン!大人しく俺に捕まってもらおうか!」
その問いに俺は「捕まえたければ掛かってきな!」と言わんばかりに指をクイクイっとして挑発してみせた。
ザ・パワー「いいぜその挑発に乗ってやる。だがよぉ、後悔すんなよ。俺だってパワー系の端くれだ。お前がやっていたことなんか俺にだってたやすくできるんだぜ。フゥゥ……ウォオオオ!」
その掛け声と同時に俺に殴りかかってきた。だが、俺はあえて何もしない。この世界でのこの身体の防御力を測るためだ。こんな知らんやつのダメージなんか受けてたらオールマイトなんて戦いにすらならないからな。
それに大サービスでアーマーがない部分を殴りやすい体勢をしてやった。
ザ・パワー「なんだその体勢は俺を舐めてんのか……ぶっ飛びやがれ!!」
俺に当たった瞬間ドン!という音が響いた。
その音が鳴り響いた時、誰もがそのヒーローの勝ちを確信した。
しかし、現実は非情である。
「それがお前の全力か(……焦ったぁ。)」
ザ・パワー「アァァアアア!クソいてぇ!(何なんだこいつの体は!)」
「じゃあ次は俺のターンだ。」
そう聞こえた瞬間、ヒーローは体勢を立て直そうとしたが、遅かった。腹の当たりにとてつもない衝撃が走った。
「…グフッ!」
肺の中にある空気が全て抜けるのを感じ、無重力になったような感覚になった。
ザ・パワー「(なんだ今のパンチ。殴ってくる予備動作なしにこの威力かよ…やべぇ2発目が来る…避けられねぇ。!)」
??「お前も氷の1部となれ」
さっきの衝撃が来るのを覚悟したが、いつまでたっても来ないから目を開けてみると凍っている敵の姿があった。
ザ・パワー「この能力、アイスマンか。助かったぜ。」
アイスマン「良いってことよ。一応他にも応援を呼んでるんだぜ。…それより、なんなんだこいつ?総合ならともかくパワーだけならここら辺なら5本の指に入る実力のお前がパワーで負けるなんてな」
ザ・パワー「殴られた感じ、本気出したらへたしゃあオールマイト以上のパワーかもしれねぇぜ」
アイスマン「マジかよ。とんでもねぇやつだな」
「(あーあ、凍らされた。…でももう少ししたら動けそうだな。完全に凍らされる前に脱出しとくか。)」
パキパキ
その音はその場にいる者には聞き取ることが出来ない微かな音だった。
パキパキ……ドン!
その音とともに氷が砕け中から敵が現れた。
アイスマン「ゲッ!……マジ?」
ザ・パワー「…ッ!ここにいる全員!気引き締めろ!相手が1人だからって油断すんなよ!」
「「「「おう!」」」」
「俺の名はジャガーノート。俺は誰にも止められない」
歴史に名を残す戦いが今、はじまろうとしている!