I'm Unstoppable (俺は止められない) 作:シド・ブランドーMk-Ⅳ(地底の住人)
俺は今、ある刑務所の地下深く、全て厚さ50cm以上出できた檻の中に入っている。俺みたいなやつを入れるための特別製だそうだ。
何故かって?街中でヒーロー達と殴り合いをして負けたからだ。オールマイトが来るまではこっちが完全に有利だった。…いや、オールマイトが来てもその天秤が大きく傾くことは無かったはずだ。オールマイトの攻撃はそこまで響かなかったし、ほかのヒーローの攻撃なんて蚊に刺された程度だった。オールマイト以外に惜しかったのはエンデヴァーだな。パワーも火力もなかなかのものだった。
「なぁ、オールマイト。なぜ俺は今ここに居るんだ?」
オールマイトは不思議な顔してこう答えた。
「?お前が暴れて負けたからだろう。」
「すまん。そうじゃない。言い方が悪かったな。何故俺は負けたんだ?」
「どういうことだ?お前が潔く負けを認めたからここに居る。」
「違う!そうじゃない。俺の敗因はなんだ?なぜ負けた?あの2発までは大してお前たちの攻撃は通用しなかった。」
あー、こう言えばよかったのか。
「敵に敗因を教えるほど優しくはないが、敢えて言うならば経験の差と言うやつだな。確かにお前は強敵だった。だが、お前はその事に慢心していたんだ。だから最後の2発をお見舞されたんだ。」
「なるほど慢心か。確かに慢心していたのかもな。…倒された直後にも言ったことだが
、俺は誰にも止められない。お前にもだ。オールマイト。いつかお前を倒してみせる。楽しみにしておけ。」
「残念だな。お前に次はない。」
「フッ。ぬかしおる。じゃあな、英雄」
「……」
え?最後の2発ってなんだって?教えて欲しい?
分かった。教えてやろう。
オールマイトが来てから数時間が経った頃かな。もはやほかのヒーロー達はダメージを負わせるどころか手出しすることすら出来なくなっていた。
それほど俺とオールマイトの攻防は凄まじいことになっていた。拳と拳がぶつかり合うだけで衝撃波がうまれていた程に。
だがスピードは負けていた。この身体に慣れていないからか、それとも素でこのスピードなのかは分からないが、ぶつかり合っていた時に数発ずつパンチを貰っていた。
それからそんな状況がずっと続いていた。しかしオールマイトは最後の力を振り絞って俺の頭を狙ってきやがった。それに俺は対応出来ずにもろに食らってしまった。
それをくらった瞬間脳が揺さぶられて身動きが取れなくなった。所謂脳震盪ってやつだな。その隙をやつは見逃さなかった。
どデカい一撃を腹に貰ったさ。その一撃で数十キロも飛ばされた。気付いた時には山の中。プッシーキャッツの所有地だと分かった。なぜわかったって?目の前に4人居たからだ。
「そう警戒するな。俺は負けたんだ。大人しく務所に放り込まれるさ。俺を負かしたオールマイトに連れて行って欲しいがな。そうじゃなきゃ俺は動かないからな。」
「残念ながらそれは警察の仕事よ。私たちヒーローの仕事じゃない。」
「ん?そうか。ならば仕方がない。警察が来たら大人しく連れていかれることにする。」
「何よ。随分潔いじゃない。大体のやつはプライドがどうとか言って面倒くさいのに。」
「そんなヤツらと一緒にするな。俺は敬意を払っただけだ。」
「ねぇ、1つ聞いていいかしら?……なんであんなことしたの?」
「ただ暴れたかっただけだ。強いヤツと戦いたかっただけだ。それ以外に理由はない。」
「ふ〜ん。」
そこからは何事もなく警察に身柄を確保されこの牢屋に入れられた。
ここから暇な時間の始まりだ。唯一の楽しみといえば、その日の新聞を毎日くれるらしい。