もしベル君にもう一人の祖父がいたら?   作:山吹色ノ大妖精

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路地裏にて

「エイナさんから貰ったプロテクターは【アイギス】を仕込もうかな・・・」

「ベル・クラネル、貴方って人は・・・」

 

エイナからプロテクターをもらったベルだが、早速買った防具に【ルーン文字】の改造を施そうと考えているベルに呆れているレフィーヤ、二人で『黄昏の館』に帰ろうとしている。

 

「うっ・・・」

「だ、大丈夫ですか?」

 

その時、二人のもとに一人の少女が転がる。ベルは心配の声をかけると

 

 

「追いついたぞ!この糞パルゥムがっ!」

 

一人の冒険者が剣を持って走ってきた。男は怒りのままに少女に向かって剣を振ってきたのでベルはすかさず手に書いてある【アイギス】を発動した。

 

「【アイギス】!」

「うお!?」

「こんな街中で何をやっているんです」

「うるせえ!邪魔をするなら、後ろのそいつごと叩き斬るぞ!」

「ま、待ってください!それ以上は、ロキ・ファミリアが許しません!」

千の妖精(サウザンド・エルフ)!?ロキ・ファミリアだと!?くそがっ・・・!」

 

【アイギス】は男の剣を防ぐとベルは冷静に問いかけるが男は少女をベル諸共斬ろうとしたが、レフィーヤの存在に気づきこちらに分が悪いと思い悪態をつきながら去っていった。

 

「ありがとうございます。レフィーヤさん」

「いえ、ロキ・ファミリアの一員として当然のことをしたまでです」

「クラネルさん?それに同胞の方、何をなされているんですか?」

「あ、リューさん」

 

男が去った後に現れたのは『豊穣の女主人』のリューだ。リューは買い出しの途中に騒ぎを聞いてここまできたのだが、ベルはそれについての事情を話しているとレフィーヤは

 

(この人間(ヒューマン)、どれだけの女性と知り合っているんでしょう・・・)

 

レフィーヤはベルの知人が女性しかいないじゃないかと思っていた。確かにベルはオラリオに来てから女性しか知り合っていない。強いて言うなら検問所にいたハシャーナという男ぐらいか。

 

「さっきの子は・・・?」

「あ、そういえば・・・居なくなってる」

「恐らくですが、混乱に乗じて逃げたのでしょう」

 

ベル達はさっきまで倒れていた少女がいないことに気づいたが混乱に乗じて離脱したのだろうと思い再びそれぞれの帰路に帰った。

 

「お、帰ってきたんか、おかえりー」

「ただいまです」

「ほら、ベルも一緒に」

「た、ただいまです。ロキ様」

「なんや、もう仲良くなったんか?」

「そ、そんなんじゃありません!」

「まあ、もう夕食の時間やし食堂行こか」

 

『黄昏の館』に帰ってきた二人はロキに迎えられた。ロキは二人が早速仲が良くなってることに嬉しく思っている。そんな中みんなで食堂に行くとメイド服姿のヘスティアがいた。

 

「ベル君!?お、お帰り!」

「神様!?どうしてそんな格好に!?」

「ベル、それについてなんやけど」

 

ロキから聞かされたのはヘスティアから貰ったナイフのことで、ヘスティアがへファイストスに土下座してまで作ってもらったこのヘスティア・ナイフの値段はなんと()()

 

「に、二億!?」

「ドチビはファイたんのもとで完済するまで働く筈なんやったけど、ウチが一括払いする代わりにその分をここで働いてもらうことにしたんや」

「ろ、ロキ様?どうしてそこまでしてくれるんですか?」

 

レフィーヤは億単位の金額に驚愕し、ロキは説明を続けた。ベルはロキが何故そこまでしてくれるのかを聞くと

 

「それはドチビがウチのホームで働いてるのを見て笑ってやるからや!」

「笑うなあぁ!」

「おわっ!?何すんねんドチビ!」

「やーい!無乳!」

「なんやとー!?」

 

そのままヘスティアとロキは喧嘩を始めると、どうすれば良いのかわからず困惑するベルとレフィーヤ。

 

「え、えっと・・・どうしましょう?」

「どうするって言われも・・・」

「あ!レフィーヤとベルだ!」

「あ!ティオナさん!それにアイズさんまで!」

 

そんな二人にティオナが話かけた。他にもティオネやアイズもいる。どうやら夕食の時間なので三人できたようだ。

 

「一緒に食べよう!」

「私は良いですけど・・・ベル・クラネルもですか?」

「うん!ベルのこと知りたいし、二人もいいでしょ?」

「私は構わないわよ、アイズは?」

「いいよ、私もベルのこと知りたいから」

 

二人からの承諾もあったのでベルも一緒に食べることになった。実際に話せばベルとティオナは英雄譚関連であっという間に仲良くなった。

 

「ねぇねぇベル、明日はダンジョン行くの?」

「はい。買った装備を試したいですし」

「それなら一緒に行こうよ」

「えっ!?良いんですか?」

「みんなで行ったほうが絶対楽しいよ?」

「馬鹿ティオナ、ベルはまだレベル1なのよ?危険だわ」

「そっかー残念だなー」

 

ベルの明日の予定を聞くティオナは明日のダンジョン探索に同行しようと誘うが、姉のティオネが却下する。仕方ないと思い諦めるティオナ。

 

結局ベルは一人でダンジョン探索に行くことになった。

 

 

 




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