もしベル君にもう一人の祖父がいたら?   作:山吹色ノ大妖精

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すみません!1話の内容を少し改変します!主な変更点はメイン武器を原作同様ナイフにします。槍については魔法に切り替えます。急に話を変えてしまい、申し訳ありません(土下座)


怪物祭(+お知らせ)

ヘスティアがへファイストスに頼み事をしている一方、ベルはダンジョンで自身の魔法の応用を試していた。ベルの魔法は両方とも拡張性が高く、主に【ルーン文字】は無限の可能性を秘めいている。そこでベルは【ルーン文字】を使って様々な実験を行なっていた。例えば、僅かなお小遣いで買ったゴーグルで魔石の位置を透視するマジックアイテムを作ってみたら成功した。ゴーグルをかけてモンスターを見るだけで魔石の位置を特定することができて、そこを的確にナイフで突くことであっという間に倒せた。

 

【ルーン文字】は書かれる文字の意味によって効果が変動する魔法。空中でなぞっても発動するが、書かれた物は擬似的な付与(エンチャント)だけで無くマジックアイテムを作ることも出来る。神々が知ればチートと叫ぶだろうし、発展アビリティの【神秘】も無しにマジックアイテムを作れるのでヘルメス・ファミリアの団長である【万能者(ペルセウス)】は涙目である。

 

(・・・ん?アレは)

 

そんな中、ベルは実験の途中で檻に入れられたモンスターが運ばれているのを見た。近くにはエイナなどのギルドの職員がいる。

 

「今年もやるのか、アレ」

怪物祭(モンスター・フィリア)ねぇ・・・」

(怪物祭?)

 

周りの冒険者達の言葉に耳を傾けていたベルは怪物祭という単語に首を傾げた。エイナに聞くにしても仕事中だから気が引けるし、他の冒険者に聞いたら世間知らずと笑われそうなので聞くのをやめた。そしてベルは実験をやめて、ダンジョンから出てホームに帰った。

 

ヘスティアが出かけてから三日、未だヘスティアは帰って来ない。心配するベルは今日もダンジョンで実験をしようとホームから出かけた。ベルは西のメインストリートで歩いていると、豊穣の女主人で働いている茶髪の猫人がベルに声をかけた。

 

「おーい!待つニャそこの白髪頭!」

 

白髪頭という単語に驚いたベルは足を止めて猫人に振り返る。

 

「ちょっと面倒ニャことを頼みたいニャ。はい、コレ」

「へっ?」

「白髪頭はシルのマブダチニャ。だからコレをあのおっちょこちょいに渡してほしいニャ」

 

言ってることがわからないベルは困惑していると

 

「アーニャ。それでは説明不足です。クラネルさんも困っています」

「リューはアホニャ。店番サボって祭りを見に行ったシルに、忘れていった財布を届けて欲しいニャんて、そんなこと話さずともわかるニャ」

「というわけです。言葉足らずで申し訳ありませんでした」

「・・・怪物祭?」

「初耳ですか?この都市に身を置く者なら知らないということはない筈ですが」

「実は、オラリオに来たのはつい最近で・・・良かったら教えてくれませんか?」

 

ベルは怪物祭について知らないので二人に聞くと、アーニャから教えてもらった。なんでも、ダンジョンから持ってきたモンスターを調教するらしい。怪物祭について教えてもらったベルはシルに財布を届ける話を受けることにした。

 

 

 

 

 

「よぉー、待たせたか?」

「いえ、少し前に来たばかり」

 

とある店にて女神フレイヤのもとに一柱の神と一人の人間が来た。

 

「ところで、いつになったらその子を紹介してくれるのかしら?」

「なんや、紹介いるんか」

「一応、彼女と私は初対面よ」

「んじゃ、ウチのアイズや。コレで十分やろ。アイズ、こんなやつでも神やから、挨拶だけはしとき」

「・・・・・・初めまして」

 

ロキがアイズに促して挨拶すると、早速ロキは話題を変えた。

 

「素直に聞く。何をやらかす気や」

「何を言ってるのかしら、ロキ」

「とぼけんな、あほぅ。最近動き過ぎやろう、自分。興味ないとかほざいておった宴に顔を出すわ、さっきの口振りからして情報収集に余念がないわ、今度は何を企んどる」

「企むだなんて人聞きが悪いわよ?」

「じゃかあしいわ。……お前が妙な真似をするとロクなことが起きひん。こっちに面倒が及ぶようなら……潰すぞ」

 

そんな言葉の応酬を続けて無言になると、ロキは大きな溜息を吐いた。

 

「つまりどこぞのファミリアの子供を気に入ったわけか」

 

女神フレイヤの男癖の悪さは、神々の中では周知の事実だ。気に入った下界の子供達を見つければ、その類ない『美』を用いて自分のモノにする。魔性ともいえる彼女の『美』にとりつかれ虜となった者は数しれない。

 

「ったく、この色ボケ女神が。年がら年中盛りおって、誰だろうがお構いなしか」

「あら心外ね。分別くらいあるわ」

「抜かせ、男神どもも誑かしとるくせに」

「彼等との繋がりは色々と便利よ?何かと融通も利くし」

「・・・で?どんなヤツや、今度自分の目にとまった子供ってのは?いつ見つけた?」

 

ロキは教えろ、と口端を吊り上げる。それくらい言えと要求している彼女は言うまで帰さないと、興味深々にしている。

 

「・・・強くないわ、少しのことで傷ついてしまい、簡単に泣いてしまう・・・そんな子。でも、綺麗だった。透き通っていた。あの子は私が今まで見たことのない色をしていたわ。見つけたのは本当に偶然。たまたま視界に入っただけ」

 

フレイヤは当時の情景を思い出しながら言葉を重ねていると、フレイヤの動きが止まった。

 

「ごめんなさい、急用ができたわ」

「はぁっ?」

「また今度会いましょう」

「あぁ、そうや」

 

ぽかんとするロキを置いてフレイヤは出ていこうとすると、ロキは思い出したように喋った。

 

「オーディンが下界に降りて来たで」

「!」

「まだオラリオには来てないらしいけど、彼奴からの手紙が来たで。見るか?」

「・・・いえ、今はやめておくわ」

 

手紙を見せつけているロキに対して辞退するフレイヤはそのまま店から出た。

 

「こっちも早くあの小僧を見つけんとなぁ、アイズたん」

「うん」

 

ロキとしてはベル・クラネルがフレイヤが気に入った男ではないと思いたいが、嫌な予感がしていた。

 

 

 

 

 

 




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