「はい、これ。ご要望には応えられたかしら?」
「おぉ!うんうん、十分だよ!文句なんてあるわけないない!」
ヘスティアはへファイストスから受け取った箱の中身を見て満足する。中にはベルの武器である黒いナイフが入ってある。
「言っておくけど、ローン、踏み倒すんじゃないわよ」
「わかってる!わかってる!」
ヘスティアはそう言いながら早速ここを出る準備をしている。
「もう行くの?」
「ああ、悪いけど!」
「ヘスティア!あんた少しは休みなさいよ!」
へファイストスの忠告を背中で聞き、そのまま振り返らずに手を振った。
「シルさん、何処にいるんだろう・・・?」
ベルは現在、シルに財布を届ける為に彼女を探している。しかし、人波に埋もれて前に進むのに四苦八苦していると
「ベールくーんっ!」
「神様!?どうしてここに!?」
「おいおい、馬鹿な言うなよ、君に会いたかったからに決まってるじゃないか!」
「いえ、僕も会いたかったですけど、そういうことじゃなくて・・・今日まで一体どちらに?」
三日もホームに帰って来なかったヘスティアがやって来た。ベルはヘスティアの答えになってない答えに困惑している。
「か、神様?すごいご機嫌みたいですけど、本当に何があったんですか?」
「知りたいかい?」
「は、はい」
「・・・うん、折角だ。やっぱり今は教えなーい。楽しみは後で取っておくとしよう」
「えぇ!?」
「そんなことよりベル君、デートしようぜ!」
「で、デート!?」
「ふふっさぁ行くぞ!ベル君!」
手を繋ぐヘスティアにベルはさらに困惑する。それと、リュー達からの頼みを達成しないといけないので、ベルは急いでヘスティアに話しかけた。
「ま、待ってください神様!僕、実はお使いを頼まれているんです!」
「ん?そうなのかい?」
「はい、だから今もある人を探している途中で・・・」
「よし、じゃあ、デートしながら人探しをしようじゃないか」
そんなことを言いながら、屋台のおじさんにクレープを二つ頼むヘスティア。時には食べさせ合いをしながら進んでいった。
とある場所にて、フレイヤは捕らえられたモンスター達の前を歩いている。
「・・・貴方がいいわ。出てきなさい」
フレイヤは一体のモンスターの檻の鍵を解いてモンスターを出した。
「さあ、小さな
解き放たれたモンスターは女神の命令を受けて飛び出した。
あの後、ベル達は担当のエイナと出会い、ヘスティアはエイナと何かを話して戻ってくる。ヘスティアはベルに探し人のことを聞いて、ベルの周りには沢山の女の子がいると思っていると
「モ、モンスターだぁあああああ!?」
悲鳴が聞こえた。奥から現れるのは純白の毛並みを持つモンスター。シルバーバックであった。ヘスティアを見たシルバーバックはヘスティアに向かって大きく前に踏み出した。
「っ・・・ベル君!?」
ベルは咄嗟にヘスティアを抱き抱えて逃走する。シルバーバックはそれについて行く。それを見たベルは驚き
「どうして神様が狙われてるんですか!?」
「知るもんか!?あんなモンスターは初対面だ!ボクは何もしちゃいない!」
そんな話をしながら走っているベルはとある場所に着いた。
「ダイダロス通り・・・!?」
「アアアアアアア!!」
「っ!?」
ベルは入ろうか悩んだが、後ろにモンスターが現れたので迷わず突入した。しかし、相手は猿のモンスター。上から急襲を受けてヘスティアと一緒に倒れてしまう。そして倒れたベルの目の前に一個の箱が目に入った。ベルは急いで箱を開けると、黒いナイフが入っていた。
「コレは・・・」
「それは
「僕の武器・・・!」
「グガァアアアア!」
「っ!」
「ガァ!?」
ベルは迫ってくるシルバーバックに斬りつけるとダメージが高かったのか、モンスターが怯んだ。モンスターが怯んだ隙にベルはもう一度ヘスティアを抱えて走り出す。ベルは狭いところに着くと服を脱いでヘスティアに声をかけた。
「神様!ステータスを更新してください!アイツは、僕がやります!」
「っ!、わかった!」
ヘスティアも懐から針を出して己の指に刺して血を出してベルの背中に垂らした。
ベル・クラネル
Lv.1
力:G221→E403
耐久:H101→H199
器用:G232→E412
敏捷:F313→D521
魔力:I99→E499
《魔法》
【ブロンテ】
・付与魔法
・雷属性
【ルーン文字】
・文字魔法
・刻まれる文字の意味によって効果変動
《スキル》
【
・早熟する
・向上心が続く限り効果持続
・向上心の丈により効果向上
「ベル君」
「はい」
「さぁ、行くんだ!」
少年の戦いがはじま