もしベル君にもう一人の祖父がいたら?   作:山吹色ノ大妖精

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新しい防具

「みんな〜、新しい団員じゃないけど、これから一緒に住む仲間を紹介するで!」

 

ロキ・ファミリアのホームである『黄昏の館』でロキが大きな声をあげて注目を集めていた。側にはヘスティアとベルがいる。

 

「ヘスティア・ファミリアの主神のドチビと団長のベルや!」

「おい!そこは名前で呼ぶんじゃないのか!」

 

ロキの紹介とともに抗議するヘスティア。ベルはぺこりとお辞儀をしている。アイズやベートは二人を見て驚いていると、レフィーヤは怪物祭の時のお礼を言おうと、ある物を手に持ってベルに近づいた。

 

「ベル・クラネル」

「レフィーヤさん?」

「あの時は・・・ありがとうございました」

「へ?」

「貴方がいなければ私は何も出来ないままでした。だから、これはそのお礼です」

 

レフィーヤに渡されたのは水晶飴(クリスタル・ドロップ)だった。それを見たレフィーヤとは相部屋であるエルフィ・コレットは驚いた。

 

「えぇ!?レフィーヤ、もしかしてこの子のこと好きになったの?」

「なっ!?違います!これは怪物祭で助けてもらった時のお礼です!そういう意味ではありません!」

 

エルフィの質問に対して頬を染めながら否定した。怪物祭で何が起こったのかは知らないが周りの団員はニヤニヤしている。

 

「ベル・クラネル!あなたも何か言いなさい!」

「え、えぇ!?う、うーん・・・し、失礼しました!」

「え!?ちょっとぉ!?何処に行くんですか!?待ちなさーい!」

 

レフィーヤは助けを求めようと咄嗟にベルに何か言わせようと指示したが、ベルは何も言えず逃げるように食堂から逃げた。レフィーヤはベルを追ったので、これによって女性の団員は盛り上がった。

 

 

 

 

「なんで逃げたんですかぁ・・・」

「す、すみませぇん・・・」

「あれはベル君にウィリディス氏?どうしたの?」

「エイナさん?実は・・・」

 

『黄昏の館』からギルドに逃げたベルとレフィーヤ。エイナは何故ベルがロキ・ファミリアの団員と一緒にいるのか困惑している。それをベルが簡潔に説明した。事情を聞いたエイナは、

 

「ベル君、もうすぐあがるからちょっと待ってて、ウィリディス氏も一緒に」

「へ?わ、わかりました」

「ベル・クラネル、あのハーフエルフは?」

「僕の担当のエイナさんです」

 

ベルとレフィーヤはギルドのソファに座ってエイナをことを話しながら待っていると私服姿のエイナがやってきた。

 

「さっ、行こっか」

「え?行くって、何処にですか?」

「行けばわかるよ」

 

エイナについて行くベルとレフィーヤ、周りの男性の冒険者は美少女二人と一緒にいるベルを見て嫉妬の目線を飛ばしていた。その間にエイナ達は目的の場所に着いた。

 

「へ、へファイストス・ファミリア・・・?高級品なんじゃ?」

「大丈夫。新人鍛冶師の店もあるから」

 

エイナについて行くように入る二人は新人鍛治師のエリアに入る。

 

「ウィリディス氏はベル君と一緒に防具を見に行ってください。私も少し見て回るから」

 

そう言いながらエイナは去っていった。置いて行かれた二人はというと

 

「・・・行きましょうか。ちょうどいいので、貴方の防具を探しましょう」

「あ、はい・・・」

 

エイナに言われた通りに防具を探した。レフィーヤはベルの冒険するにあたって良いものを探そうと思った。すると、

 

「これは・・・?」

「それがどうかしましたか?」

 

ベルの目に白いライトアーマーが入った。ライトアーマーは膝当てや腰部など、最低限の箇所が守られている。ベルの体にちょうど良いのでこれにしようと、作った人の名前を見た。

 

「ヴェルフ・クロッゾ・・・」

「クロッゾ?あの魔剣鍛冶師の貴族の防具が何故ここに・・・?」

 

レフィーヤはクロッゾの名前を聞いて何故ここにあるのか疑問に思う。そこにエイナがやってきた。

 

「ベル君、決まった?」

「はい!これにします!」

 

ベルはこの白いライトアーマーを気に入ったようなので防具が決まり、お会計した後には早速着替えていた。ベルの白い髪の毛がライトアーマーの色とマッチしているのでよく似合っている。

 

「ベル君、似合っているよ。後これも」

「これって・・・」

 

そこでエイナはベルに緑色のプロテクターを渡した。

 

「良いんですか?」

「良いのよ、プレゼントってことで」

「ありがとうございます!大事に使いますね!」

 

そうやってお礼を言われて嬉しそうにするエイナを見たレフィーヤは胸の中がモヤモヤしていた。

 

 

 

 

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