魔法使いのストーンワールド   作:ししょーの弟子

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アニメの3期やらないかな〜


数千年後のセカイ

地球上から人類が消えて数千年。

 

あれからどれだけ過ぎた?

予想だと数百年・・・いや、数千年は過ぎているか。

おかげで毎日魔力を循環していた甲斐もあって魔力量はとんでもないことになってるな。

それに多分もうすぐで・・・。

 

ピキッ!

 

その音と共に俺の石化した体にひびが入る。

ひびは一度入ると連鎖するように広がっていき石化が完全に解けた。

 

「やっとか・・・」

 

石化が解けて周りを見回してみると木々が生い茂っていた。

そして、それと共に沢山の石像も。

 

「目覚めたのは俺だけか?・・・いや、あいつもだな」

 

俺の近くの木に見覚えのある文字が書かれていた。

 

川下まで来い

 

恐らくこれは千空だ。

俺は周りの草木で服のようなものを作り川を下って行く。

すると一軒のツリーハウスみたいなものが見えてきた。

 

「あれだな・・・」

 

俺はあれが千空が作り出したものと確信して近づいて行く。

すると後ろから聞き覚えのある声が響いた。

 

「ククク、やっと起きやがったか。魔央、お前で3人目だ」

 

「って事はもう1人は大樹か?」

 

「あぁ、その通りだ。あのデカブツは二日前に目覚めてる」

 

「そっかそっか。ところで千空、今はいつだ(・・・)?」

 

「今日で西暦5738年10月7日だ」

 

「やっぱり千空はわかるのんだな。石化中に数えてたってとこか?」

 

「あぁ」

 

「流石だな」

 

俺みたいに魔力で強制的に意識を保っていたわけでもないのにあの意識が持っていかれそうになる中何千年も数え続けるなんて。

 

「ところで大樹はどこだ?」

 

「あぁ、俺だけだとマンパワーが足りなかったからな。あのデカブツには全力で体を使ってもらってんだよ」

 

「つまり千空が脳で大樹が体ってところか。それでこれからの俺の役割は?」

 

「魔央にはバランスよく両方手伝ってもらう。なにせ頭も良くて運動神経もある」

 

「オーケー、わかった。これからの目標は?」

 

「人類が石時代の頃から近代文明まで200万年。そこを一気に駆け上がる」

 

「中々にそそる目標だね」

 

200万年一気に駆け上がる。

言葉にするのは簡単だ。

でもそれを実現するには途方も無い過程が存在する。

それに今いる人類はたった3人。

普通なら無理だ。

 

でもこの3人なら・・・。

 

「もちろん、この石化の謎も解くんだろうなぁ?科学的に」

 

「当たり前だ。俺ら高校生のガキ3人でゼロから文明を作り出すんだよ」

 

「いいねいいね。テンション上がってきたよ」

 

それにこんな世界になってしまったんだ。

今更俺の秘密を隠し続けるなんてありえないよな?

とうとう打ち明けるときがきたか。

 

「おお!魔央、目が覚めたのか!」

 

突如大声と共に大樹が現れる。

 

「よお、大樹。元気そうだな」

 

「ああ!俺は元気だ!」

 

「ちょうどいいや。千空、大樹俺の話を聞いてくれないか?」

 

「いいぞ!」

「なんだ?」

 

「俺の秘密だ」

 

それから俺は隠していたことを2人に打ち明けた。

俺が世界に3人しかいない魔法使いだということを。

打ち明ける瞬間声が震えた。

心のどこかでもし打ち明けたことによってこの関係が崩れることを怖がっていたのだろう。

しかし、そんな事は杞憂だった。

 

「ククク、魔央が魔法つかだったとはな。科学には反するがおもしれぇ。その力があれば一気に時代を

進める事が出来んぞ」

「魔央はそんなすごい事ができるのか!すごいな!」

 

ほんとこいつらは・・・

 

「おい!涙が出てるぞ!なんか悲しい事でもあったのか!」

 

俺は2人の言葉にいつの間にか涙を流していたようだった。

 

「いや、なんでもねぇーよ。それにしてもなんで急に3人石化が解けたんだ?」

 

これ以上つっこまれたくなかったので話題を急にそらす。

 

「あぁ、それは恐らく硝酸による石化の腐食だと思っている。実際に俺たちが石化されていた近くの洞穴にコウモリが住み着いていた」

 

「コウモリの糞ってわけね」

 

「デカブツと違って話が早いな」

 

「まぁ、大樹なら理解ができなさそうだな」

 

「だが、ツバメでアホほど試しているんだが復活しねぇ。そもそも石化なんてファンタジーの領域だ。魔央はなんか気づいた事はないか?」

 

「少なくとも魔力は感じない。だから科学的にも立証できると思う」

 

「それだけ聞ければ十分だ。科学で解けるんならいける」

 

「次の実験は決まってるのか」

 

「あぁ、決まってはいるん。ただ酒さえあればできるんだがな・・・」

 

「つまりエタノール液を作るって事だな」

 

酒か・・・。

この世界に残っている可能性はほぼゼロ。

 

俺と千空は酒をどうするか頭を悩ませていると今まで話についていけなくてボケーっとしていた大樹が口を開く。

 

「千空、酒さえあればって言ったか?」

 

「あぁ」

 

大樹は千空の返事を聞くとおもむろに自分の持っていたカゴを漁って何かを取り出す。

 

「もしかしてブドウがあればワインが作れるんじゃないか?」

 

「ククク、やるじゃねぇーかデカブツ」

 

「それなら俺の出番だな」

 

「どういう事だ?」

 

俺のセリフに千空が疑問を持つ。

 

「俺には魔法が使えるって言ったな?その中には物質を発酵させる魔法もあんだよ」

 

「それはすごいな!」

 

「千空、ちょっと大樹借りるぞ」

 

「ああ、どれくらいでできんだ?」

 

俺は千空に向かって一本だけ指を立てる。

 

「1時間だ。不満か?」

 

「いや、十分だ」

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