姐さんのヒーローアカデミア   作:犬吾郎

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新しく小説作り直しました。
よろしくお願いします。


未来の姐さん誕生

 中国で光る赤ん坊が現れてから現在。今では個性と呼ばれる能力を持つ人間が当たり前の世界になった。

 

 個性は何年増え続けて世代を超えるごとに強いものへと変化を繰り返す。

 

 強力な個性を持つ親からまた新たなる強力な個性が生まれることもしばしば。

 

 ある夫婦も例に漏れず

 

 

 

 

 

 産婦人科の病院の廊下。そこでは建物全体に響く程の音を鳴らしている傍迷惑な人がいた。

 

 

 ドン!バゴン!

 

 

…す……ませ……すみませんが騒音だすの辞めて貰えます?」

 

 

 ガン!ガン!

 

 

「聞こえてますか?」

 

 

 バン!バンバン!バン!!

 

 

「あのやめて下さい、やめ……ちょっと!やめろって言ってるでしょ!」

「どうしたのかな?」

「え?あ、オ、オールマイト⁈」

 

 看護師の背後からNo.1ヒーロー「オールマイト」が現れた。

 

「えっと、あの人が……」

「HAHAHA!おやおや、珍しく緊張しているのかな?全く仕方ない。お嬢さん、私が止めてこよう」

「あ、ありがとうございます!」

 

 オールマイトが音の元凶へと近づいて行く。

 

 

 ダダン!ダッダダン!

 

 

「リズム良く殴ってる場合じゃあ〜なーい!!

「あ?」

 

 サンドバッグを殴っていた男は背後から頭を叩かれて振り返った。

 そこには2メートルはある長身に鍛えられた肉体が目立つアメリカンな男性(オールマイト)が立っていた。

 顔の堀が深過ぎて目が影で見えない。

 

「病院内でサンドバッグを殴るモノじゃないぞ、進撃君」

「んだようっせーな。辞めりゃあ良んだろ筋肉ダルマ」

「ならいい子に待っていなさい。こういう時、私達男は無力なんだから。あと、筋肉ダルマは辞めなさい進撃君!」

 

 サンドバッグを殴っていた進撃拳(しんげきけん)は苛立ちながら不貞腐れたように地面に座り込んだ。

 眉毛がピクピクと常に動いている。精神がかなり不安定な状態のようだ。オールマイトは拳の隣に立って一緒に待つことにした。

 

 

数時間後

 

 

「オギャー!オギャー!」

「「!」」

 

 分娩室から元気な声が聞こえた。

 扉が開いて小柄なお婆さんが出てきた。

 

「リカバリーガール、彼女の様子は」

「問題ないよ。母子共に健康さね。それよりも…拳!アンタは静かに待つことも出来ないのかい!煩くて集中出来なかったよ!」

「んだとこのバ「口答えすんじゃないよこの悪ガキ!さっさと顔を見せてやんな!」ッチ」

 

 リカバリーガールは温厚な女性で知られているが、珍しくもお冠*1だった。

 

「アンタも大声出すんじゃないよ、うるさいったらありゃしない!ちょっとそこに正座しな!」

「す、すみません…」

 

 苛立ちの余りオールマイトにも火の粉が降りかかった。オールマイトはその場で正座して懸命にリカバリーガールの機嫌を取ることに力を注いだ。

 

 

 

 

「奏恵」

「拳くん」

 

 拳は分娩室に入って分娩台に寝そべっている妻奏恵(かなえ)の側に近寄った。奏恵の腕の中には産まれたばかりの子供が安心したように寝ている。

 

 拳が奏恵の頬に触れて体調を確認する。

 

「大丈夫か?」

「ええ。大丈夫、少し疲れただけよ」

 

 出産で体力を使い疲弊しているにも関わらず優しい笑みを浮かべて答える奏恵。出産してすぐの女性はこの世で1番美しいと聞いたことがあるが、正にその通りだと拳は思った。

 

「良く頑張ったな」

「うん。少しお外が煩くて気になったけどね。誰か居たのかしら?」

「………あぁ」

「やっぱり、そうだったのね。うふふ。こんな大変な時に」

 

 不機嫌そうに目を細めた奏恵に拳は気不味そうにしながらも自分だったとは言わずにいた。妻の出産に緊張してサンドバッグを殴っていたことを知られたくなかったようだ。

 

 話していると寝ていた2人の子供が起きた。

 

「おはよう」

「聞こえてたのか」

「多分ね」

 

 2人の会話を不思議そうにしながらもジーっと見ている。そろそろ名前を決めなくては。

 

「どんな名前にするの?」

「…もう決めてる」

「あらそうなの?あんなに悩んでたのに」

 

 拳は子供の頭に手を乗せる。そのまま目を合わせた。

 

「お前の名前は響鬼だ」

*1
おかんむり 怒っている、不機嫌なさま

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