戦闘訓練が終わって放課後になり、既にコスチュームから制服に着替えて教室に戻っていた。緑谷は1人保健室に行ってまだ戻って来ていない。
「なぁなぁ!今から訓練の反省会しねーか!」
「良いねそれ!やろー!」
切島が反省会をやろうと言い出し、芦戸がそれに乗っかった。芦戸の声に便乗して他の奴らも賛成の声を上げる。
「そこのお前等もやらねーか」
「進撃はどうする?」
「そうだな。…うん、時間あるしいいぞ」
今日は特に用事もないし家に帰るだけだから残ることにした。試合を第三者から見てどうだったか聞いてみたいのもある。
轟は用事があるらしく早々に帰っていった。爆豪も切島に誘われてたが無言で教室を出て行った。
第1回戦から思ったことを話し合い、第3回戦に話は移った。
「にしても進撃が殆ど縁の下の仕事してたのが驚いたな。俺はてっきり轟みたいに一瞬で制圧すんじゃねえかと思った」
「流石にあの試合で俺の個性は危険すぎるだろ。本物の核が万が一俺の個性で起爆したら元も子もないし。あれは轟だから出来たんだろ」
「氷なら起動することはないですものね」
3回戦の話をしているとガラガラッと教室のドアが開いた。ドアの方には保健室から戻った緑谷が立ってる。みんなが緑谷の方に近づいて話をしていたが、突然教室を去って何処へ走って行ってしまった。
「どういう状況?」
「よくわかりませんが、見た限り緑谷さんが爆豪さんの後を追いかけて行かれましたわ」
「ふ〜ん…」
爆豪が試合で緑谷に執着してたのは覚えてるけど、何か関係があるのか?
「進撃?」
「進撃さんどうされました?」
少し考えてたら耳郎が心配そうに見てきた。俺は何でもないと答えて考えるのをやめた。
「はいはーい、話の途中ですみませんが、そこのお二人さんに聞きたいことがありまーす」
「何?」「はい?」「ん?」
葉隠が見えないけど制服の腕部分を頭上に挙げて挙手していた。
「今日気が付いたらそこの3人仲良しさんになってたよね?」
「確かに、いつからですか?」
芦戸さんがマスコミみたいに手を空気マイクを持って迫ってきた。
「昼の時間」
「机に足引っ掛けたウチを進撃に助けられたのがきっかけだったね」
「そこからお話が進んで一緒に昼食をご一緒になりましたわ」
「初会話で笑われた俺の悲しみを知るがいい。それコチョコチョの刑」
「え、なになになに、ちょ、やめ、あ、あははは!!!」
「「「な、何ですと⁈」」」
交流を持った経緯を言うと芦戸と葉隠と麗日が雷に打たれたような顔をした。そしていつの間にか麗日がプリントを持って帰ってきていた。
あまりの表情に雷の音が聞こえてきそう。
「何その美味し過ぎる展開盛りだくさん!私もいっぱいお話ししたーい!」
「そうだそうだ!私もクール系美少女とお話ししたーい!」
「わ、私も」
芦戸と葉隠がピョンピョン飛び跳ねながら近寄ってきた。麗日はちょっと照れながら2人の後を追いかけている。可愛い…。
「じゃあ女子会でも洒落込むか?」
「「「いいとも!!」」」
「ケロ。私も良いかしら」
「おう」
3人は何処か懐かしいセリフを言ってサムズアップした。
途中から加わった蛙吹を含めて女子全員座れる様に机を動かして椅子を引く。
「用意したから、ここらへんでも好きに座れ」
「さ、さりげなくレディ・ファーストだと⁈」
「同じ女子とは思えない慣れた動き!カッコいいー!」
「はわわ///お、お邪魔します」
「ありがとう響鬼ちゃん」
お気に召したのか、セバスチャンって呼んでもいいかと芦戸に言われた。普通に拒否ると残念そうにした。
「そういえば、梅雨ちゃんは初めから進撃さんのこと「響鬼ちゃん」って呼んでたね」
「そうね。進撃ちゃんって呼ぶよりも、響鬼ちゃんの方が女の子に対して良いと思ったからよ」
「進撃はクラス全員を苗字で呼ぶよね。何か理由あるの?」
「いや?会って2日もたってねぇから距離感保とうかなと」
話し始めると会話が思ったより長く進み、俺の口調や好きな俳優など様々な方向に行ったり来たりしながら下校時間ギリギリまで女子会をした。
「響鬼ちゃん。私のことは梅雨ちゃんと呼んで」
「気が向いたら」
出会って日が経ってないのに下の名前とか緊張する。
「(名前呼びが慣れないのね)わかったわ」
「…なんか、サンキューな」
「いいのよ」