姐さんのヒーローアカデミア   作:犬吾郎

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話を少し増やしました。


マスコミ騒動 前半

 今日、学校に登校しようとすると校門付近に人混みが出来ていた。

よく見ると誰もがマイクを持ったりカメラを用意している。マスコミが押し寄せているみたいだった。

 

 今年から母校である雄英高校の教師に赴任するからオールマイトから取材を取りたくて集まってきのだと簡単に推測できる。けどPTOぐらいは弁えれねぇのか?

 №1ヒーロー、平和の象徴だからってオールマイトは1人の人間なんだ。個人が自分で決めたことにいちいち「何故ですか?」って聞くのは報道は自由であると宣ってるただの野次馬。しかもこんな校門の前に集ることもねぇだろ。アポ取れよ。通行の邪魔だなんだよ。マスコミはこういうところが嫌い。父さんが毛嫌いする気持ちも分かる。

 

「進撃、おはよ」

「おは耳郎」

「おい。し○じろうみたいな呼び方すんな」

 

 耳郎と軽く挨拶をして人混みから距離をとり俺と響香が冷めた目でマスコミを見ていると。

 

「雄英高校の生徒さんですね!オールマイトの授業はどのような様子でしょうか!」

「きゃっ!す、すみません。遅刻をしてしまうので、通してくだ「カメラ邪魔だ!どけ!」「ちょっとそこどきなさいよ⁉︎」

 

 八百万がマスコミに囲まれ、取材と言う名の災難に巻き込まれていた。

 それを見た私は咄嗟に動き八百万の元へ歩く。耳郎は俺を見て苦笑いしながら着いてきた。

 マスコミは八百万が困っていることもお構いなしに勝手にマイクを顔に向けている。

 

「ほんの少しでもいいので、オールマイトのことを「ちょっと失礼」何⁈今取材の途中なのがわからないの⁈」

「進撃さん、おはようございま…ひゃあ!」

 

 八百万をマスコミと距離を取らせる為に肩を抱いた。俺の方が身長は高いけど、数㎝の差だから問題はない。

 耳郎に八百万を預けてから今まで使ってた個性をオフにして姉さんに笑いながら顔を近づけた。

 

「ごめんねお姉さん。コイツが可愛いのは分かるけどよぉ、俺のだからさ。あんま虐めないでくれる?」

「い、虐めなんて!私達は仕事で来ていて…」

「そこの君!オールマイトのこと聞かせてもらってもいいかな⁈」

 

 

 …ッチ、人の都合を考えもしない体たらく共が。めんどくせぇなぁ。

 

「あぁ?」 

 

 食われてぇのか餌が

 

 

 響鬼から漏れ出したほんの少しの苛立ちが、マスコミに小雨のように降り注ぐ。苛立ちを感じ取った者はその瞬間、本能の奥底から湧き上がる恐怖心に感情と体が支配されたかのような感覚に陥った。まるで目の前に食物連鎖の頂点が苛立ちを満たすために蟻を踏み潰すかのような絶望を味わったのように。

 

 

 

 

マスコミが自然と響鬼達を避けるようにしてモーゼの如く道が出来る。耳郎と八百万そして響鬼はその隙に早々と校門を潜った。

 

 後ろから見ていたドロリと暗い視線に気付くことなく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「昨日の戦闘訓練お疲れ。VTRと成績見せて貰った」

 

 相澤先生が教室に入るとすぐにホームルームが始まった。

 

「爆豪、お前もう餓鬼みてーな真似すんな。能力あるんだから」

「…わかってる」

「で、緑谷はまた腕ぶっ壊して一件落着か…。個性の制御、いつまでも出来ないから仕方ないじゃ通させねーぞ?俺は同じことを言うのが嫌いだ。それさえクリアすればやれることは多い。焦れよ、緑谷」

「ッ、はい!」

 

 初っ端から爆豪と緑谷の戦闘訓練での評価を言い出した。

 爆豪は珍しく静かに相澤先生の言葉を受け止めた。緑谷は少しビクッと震えながらも大きく返事をした。

 

「ホームルームの本題だ。今から君らに…」

 

 相澤先生の言葉にみんなが緊張したのが伝わってきた。また個性把握テストのような臨時テストがやってくるのか?

 

「学級委員長を決めてもらう」

『学校っぽいのキタァ!』

 

 みんながホッとした。流石の相澤先生も連続して無茶はしてこないようだ。

 

「委員長!やりたいです!俺俺!」

「俺も!」

「ウチもやりたいッス」

「ボクの為にあ「リーダーやる!やろー!」

「俺にやらせろぉ!俺に!!」

「オイラのマニフェストは女子全員膝上30cm!!!」

 

 学級委員長決めになった瞬間、みんなが一斉に挙手をして学級委員長争奪戦になった。俺はそういうのは御免蒙るから周りに任せるとする。中学では良くも悪くも3年間リーダーシップを取らないといけなかったから正直疲れたんだよね。

 あと気にはなったけど、うん。最後のヤツは無視しよう。アレは論外。

 

「静粛にしたまえ!」

 

 飯田の声が教室に響いた。その声にみんなが静かになる。飯田は真剣な表情を浮かべながら発せられた言葉には強い思いが込められていた。

 

「他を牽引する責任重大な仕事だぞ。やりたい者がやれるものではないだろう。周囲からの信頼があってこその専務。民主主義に乗っとり、真のリーダーをみんなで決めると言うなら、これは投票で決めるべき議案」

 

プルプル…

 

 物凄く震えながら右腕を真っ直ぐ天井に挙げて挙手している。口から出た言葉としている行動が伴っていなくて凄く残念な気持ちになった。

 その後投票制で学級委員長を決めて委員長が緑谷、副委員長が八百万になった。肝心の飯田は自分の票を人に入れたのか落ちていた。何がしたかったんだろう。

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