雄英高校の会議室にて、受験生の試験結果がモニターに映し出されていた。推薦で4名、一般の上位36名までがヒーロー科に入ることができる。だが、今年は一味違ったようだ。
「救助ポイント0で二位か」
「後半も勢いが落ちていませんでしたね。中々のタフネスを持ってますよ」
「こっちは真逆で救助ポイントのみで八位か」
「あのぶっ飛ばし方は思わずイエェーー!!って叫んじゃいましたよ」
「今年は本当に豊作だね。さて、次は彼女の番だ」
上位の成績者を見ながら教師達が評価している。白い手?がリモコンを押してモニターに響鬼が映し出された。他の受験者と比べても破格な得点を得ていた。
「第一位、進撃響鬼。ヴィランポイント80ポイント、そして救助ポイント63ポイントも稼いだか」
「どちらのポイントも二位と八位を上回っていますね」
「全て合わせて143ポイントか……。やはり親子だね。点の取り方は違うが、まさか父親と同じ得点を取るとは思ってなかった」
「校長。彼女をご存知で?」
「うん!特に父親の方はね!とてもよく知っているとも!!彼女の父親世代は雄英史上最も荒れた年だったね!特に進撃拳、ヴィランポイントのみで143ポイントも稼いだ麒麟児!と同時に問題児!彼は酷く手を焼いたよ!僕のキューティクルな毛並みに10円玉の穴がポコポコ空くくらいにはね!HAHAHAHA!!」
校長と呼ばれた鼠なのか犬なのか熊なのかよく分からない右目に傷がある人物?が椅子に座りながらブルブルと携帯のマナーモードの様に震えていた。
目には一切光が見えない。
「あの人の入試映像を一度見たことがあります。…正直、本当に酷かった。あれで死者が出てないのが奇跡の様ですね」
「彼がヒーローになるとは正直に言って、僕の想定外をいったね。流石はリカバリーガールだよ。僕でも卒業はヒーローではなくヴィランになるのでは?と恥ずかしながら邪推してしまったからね」
「あの子は本当に気苦労が絶えなかったよ。6日で12回も保健室にあの子との喧嘩で負けた子を担ぎ込んだのはもう遠い記憶さね。正直もう二度とあんな目には会いたくないよ」
会議室の空気がどんよりと暗くなった。校長が手?を叩いて気持ちを切り替える。
「まあ何にしても。これ程の逸材が入ってくれたら雄英にとって腕がなる。みんな、今年は気合い入れて頑張ってくれ」
『はい!』
「得点以外、彼女が父親に似ていないことを願うばかりだね本当に!母親に似ていることを祈るばかりかな?HAHAHA!!」
想像以上に闇が深そうだった。