姐さんのヒーローアカデミア   作:犬吾郎

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ヒーロー科1年A組は21人で行きます。

※立ち幅跳びを走り幅跳びと間違えていました。
第3種目を走り幅跳びに変更します。

元寇さん教えてくれてありがとうございます。


個性把握テスト

「これから個性把握テストを行う」

『個性把握テスト⁈』

 

 体操服に着替えてグラウンドに集合してすぐ、相澤先生がそう言った。

 

「入学式は?ガイダンスは?」

「ヒーローになるなら、そんな悠長な行事出る時間ないよ」

 

 相澤先生がポケットから端末を取り出した。画面には何かの競技名が映し出されている。

 

「中学からやってるだろ?個性禁止の体力テスト。合理的じゃない。まぁ文部科学省の怠慢だな。爆豪、中学の時、ソフトボール投げ何mだった?」

「67m」

「じゃあこれ投げろ。円から出なければ何してもいい。思いっきりな」

 

 相澤先生はそう言って爆豪にボールを渡した。

 爆豪は腕を軽くストレッチした後、腕を大きく振りかぶり上空へ爆発させた。

 

「死ねぇぇぇ!!!」

『(死ね?)』

 

 相澤先生の端末からピピッ!と音がした。画面にはソフトボール投げの記録が表示されている。

 

「記録705.2m。こんな感じで各自個性を使って記録を出せ」

 

 周りがおぉ!と騒ぎ出した。

 

「うぉぉ!何だこれ!」

「面白そう!」

「………「面白そう」か…。ヒーローになる為の3年間、そんな腹づもりで過ごす気でいるのかい?」

 

 あっちゃぁー、スイッチ入っちゃった。

 

「よし…!8種目トータル成績最下位の者は…見込み無しと判断し、除籍処分としよう」

『はぁぁぁぁぁ⁈』

 

 これは大変なことになってきたぞ。つか、俺の個性使えんのこれ?

 

「生徒の如何は俺達の自由。ようこそ、これが雄英高校ヒーロー科だ!」

 

 …相澤さん。ちょっと良いですか?お楽しみな所すみません。俺、個性の真骨頂全然出せないと思うんですけど……。なに?全力で頑張れ?

 ……はい、頑張ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

第1種目 50m走

 

順番が回ってきた。隣には肘の部分がテープを入れるロールみたいになってる男子がいる。

 

「なぁなぁ!」

「ん?」

「俺、瀬呂範太。お隣さんになったからよろしく」

「進撃響鬼、こっちもよろしく」

「聞いてるぜ、入試1位だったんだろ。でもこの競技じゃあ負ける気はねーぜ♪」

 

 何かよくわからないけど入試結果がバレてる。じゃあ俺も負けないように走りますか。

 

「よーい…」

 

パンッ!

 

 音と同時に走り出した。クラウチングスタートはいい感じに出てる。隣を一瞬チラッと見ると肘からテープが出てレーンの少し先にある壁とかに貼り付けた。なる程、テープを壁に貼りつけてからテープを巻いて移動する作戦か。

 でも残念、時間がかかり過ぎだ。

 

 

進撃響鬼 5秒05

瀬呂範太 5秒48

 

 

 瀬呂よりも少し速くゴールした。俺一応父さん譲りの特殊系異形型でもあるから普通より身体的機能は上なんだよね。

 

「あ、あれ?」

「……「この競技じゃあ負ける気はねーぜ♪」…ふっ」

「や、やめてくれぇぇぇ!!!」

 

 

 

 

第2種目 握力測定

 

 握力測定、小学校でもどっちの記録が良いかを見せ合ったりするのを覚えてる。よく先生が指を90度にして握ろって言うけど、実は全然力が入らないからねアレ。

 90度にするとほとんど指先の力で握ることになるから手の本来の力が半減する。

 

 それから声を出す時に瞬間的に力を出すと人間の体は凄く不思議で、一般男性でもある程度の力があれば乗用車を動かすことができる。

 

 ハッ!!

 

 

進撃響鬼 154kg

 

 

 

 

第3種目 走り幅跳び

 

 これはもう走って跳ぶしかないな。

 白線ギリギリの所で思いっきり踏み切って前に跳ぶ。砂場が近くなってきたら足から順に下半身を砂場に着地させて上半身をつけないようにする。

 

 

進撃響鬼 4m50cm

 

 

 

 

第4種目 上体起こし

 

 1人あぶれてしまった。

 

「進撃は先にやってる奴が終わったら手伝ってもらえ」

「わかりました」

 

 みんなが終わるまで暇だから相澤先生の捕縛布の先っちょを弄らせてもらう。中々許可してくれなかったけど、根気強く粘ればその内面倒臭くなって「好きにしろ」って諦めてくれた。

 

 今、小声で叔父さんに似てるって言ったな。はっ倒すぞアンタ。

 

 手悪さをして時間を潰すと切島が近寄ってきた。

 

「進撃、次お前の番だぞ」

「サンキュー。先生、布ありがとうございました」

「…さっさと行け」

 

 呆れたような視線を向けてシッシッと手で追い払われた。少し扱いが雑じゃないですか?

 

「切島、次いでだから足持ってくれよ。1人じゃ流石に無理」

「おう!いいぜ!」

 

 マットに寝そべって足を固定してもらう。ピッ!とホイッスルの音が鳴ってから腹筋を始める。

 

「ッ⁈」

 

 切島から何か聞こえたけど気にせず続けた。

 

 

進撃響鬼 62回

 

 

 切島の顔が少し赤くなってる。なんでよく赤くなるんだろう。

 

「おいどうした赤くなって。風邪か?」

「い、いや!何でもねえ!」

「そっか、ならいい」

胸が……オラァッ!!」

「切島⁈」

 

 切島が自分で自分を殴った。本当にどうしたんだ?

 

「クッソー!オイラを指名しろよ⁈」

「お前ヤベー奴だな」

 

 

 

第5種目 反復横跳び

 

 身長が物凄く小さい男子が頭に付いてるのをもぎって残像が見えるぐらい横に跳ねてた。

 以上。特に無し。

 

 

進撃響鬼 58回

 

 

 

 

第6種目 ハンドボール投げ

 

「進撃」

「はい。何ですか?」

 

 相澤先生に呼ばれた。何でも全部の種目で個性を使わないのは認められないらしい。

 

「この種目ぐらい個性使えんだろ。グラウンド破壊しない範囲でやれ」

「…あの、なんで俺が何でもかんでも壊す前提で話進めるんですか?治与ばぁにも試験で言われたんですけど」

「個性を使うのと使わないんじゃ個性の良し悪しが把握しずらいんだよ。あと、お前はその気になったら辺り一面壊し尽くせるだろ。いいから、早くやれ」

 

 そう言ってボールを手渡されてしまった。

 そのままみんなの所に行って後ろに下がらせている。ほら見て先生、みんな(切島以外)不思議そうな顔をしてるよ。

 

「進撃ー!!グラウンドだけは壊すなよー!!あ、あと!飛んでる飛行機落とすなよー!!」

「切島煩い。塵にしてやろうか?」

「冗談だからな⁈」

 

 切島に八つ当たりをしてから円の中に入る。

 グラウンドを吹っ飛ばさない且つ、威力をある程度持たせる。

 ……このぐらいかな?

 

 (ちょい弱めな)ボイスミサイル!!

 

 ゴォォォォォ!!

 

 ボールがボイスミサイルに乗って上空へ昇っていく。グラウンドの砂が巻き上げられて煙っぽい。

 おー、上がる上がる。

「進撃、そろそろ止めろ。成層圏を越える」

 

 口を閉じてボイスミサイル終了。

 おぉ〜、ボールが豆粒にしか見えない。

 

 

 

進撃響鬼 ♾(測定不能)

 

『2人目の♾出たー!!』

「ッチ、クソ!」

 

 すれ違った爆豪から舌打ちを貰いつつ、中指を爆豪に向けおったてながらみんなの所に戻る。爆豪が飛びかかるのを必死に堪えていた。食いついて評価下がるの気にするとこが凄くみみっちくて可愛いく思う。

 

 相澤先生が「やればできるじゃないか」と褒めてくれた。

 …ちょっと嬉しくなんかなってないよ?

 

 

 

第7種目 長座体前屈

 

 女子の中では身長ある方だから、結構有利かと思ったら違った。女子の1人が滅茶苦茶長い棒を作って距離稼いでいた。あの子だけ違う種目やってる気がしてくる。

 

 

進撃響鬼 72cm

 

 

 

 

 

第8種目 持久走

 

 だだっ広いグラウンドを走る。ポニーテールの女子がバイク作ってた。凄い個性だな。にしても、個性ちゃんと使ったのハンドボール投げだけなんだよなぁ…。

 

 

進撃響鬼 4位着

 

 

 全部の種目が終わった。空中にディスプレイが投影されて自分の成績を見ることができる。

 ハンドボール投げ以外個性が使えなかったけど、他の競技で昔のオリンピック記録は軽々超えてるから最下位はないだろう。

 結果は全体の4位。最下位の男子もソフトボール投げで頑張ってたけど他の記録が足を引っ張っていた。

 

「因みに、除籍は嘘な」

『………はぁ⁈』

「君らの最大限を引き出す合理的虚偽」

 

 どうしたんだろう。相澤さん、最初本気で除籍すると言ってたと思ったんだけどなぁ。最下位の男子が命からがら水面に浮かべたような顔になってる。

 

「あんなの嘘に決まってるでしょ、少し考えればわかりますわ」

 

 …いや、それはどうだろう。あの人は合理性の塊だから、無駄なことしないはず。最下位の男子は見込みがあったってことじゃないのかな?

 

 

 

 

 追伸、この後、全部の種目で全力を出していないことがバレて放課後グラウンドを10周走らさせられました。後悔はしてないけど、反省はしてます。




この二択で現在迷っています。協力をお願いします。

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