ラブライブ!~school Knight Live~   作:龍玖

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μ's編最終回です。


STAGE17

こうして、μ's最後の、最大級のライブが計画された。

高坂達は片っ端から東京のスクールアイドルに話をもちかけている。

俺はと言うと──────

 

 

 

「会場は…ここだな」

 

そう、スクールアイドルの聖地、秋葉原だ。

A-RISEのお膝元でもありながらμ'sも1度、ライブをしたことがある場所だ。

会場視察というやつに俺は出向いていた。

 

 

そして数日後

 

「ここまでできたか」

 

できたことは

会場の場所取り、今回のための振り付け、曲、衣装だ。曲は西木野が少しずつ着手していたものを、それに合わせた振り付け、衣装。そして何より大事なのは演出だ。それが出来ていない。

 

「演出か…あとは」

 

「お兄ちゃん、無理してない?」

 

「無理しないと、作れるライブも作れないでしょ」

 

ここ数日おにぎりとエナドリで演出を考えていた。

電飾、花火、お立ち台。色々考えた。

電飾なら電気2を持っているがそれじゃあV(ボルト)が安定しない。やはり電気1に頼るしかない。(解説を入れると電気2は600vまでこれは一般家庭等のvであって、電気1だと500kwまで許可されている。By電気専門の作者のうろ覚え+ネット情報)

そこで俺は旧友に電話をかけた。

 

「初弥?元気してるか?」

 

『いきなり電話かと思えば久しぶりだな。』

 

「単刀直入に言うぜ。おめー電気1あるか?」

 

産井初弥、俺の高専時代のマブダチというかなんというか、そんなやつだ。でも悪い奴ではない。

 

『いきなり何かと思えばそんなことか。あるけど、それが何か?』

 

「頼む、生徒のライブを成功させてやりたいんだ。電飾、手伝ってくれ」

 

『話はわかった。じゃあこっちも一つ質問していいか?』

 

「なんだよ」

 

『夢、叶ったか?』

 

「一応はな、お前を裏切ってまでは叶えたくなかったからな。」

 

『よーし、なら明日。お前ん家凸するから居とけよ』

 

「了解」

 

 

 

 

そう言って電話を切った。

 

「誰と話ししてたのよ」

そこへ西木野が来た。話は全て聞かれていたようだ。

 

「演出、どうになりそうだと高坂に伝えといてくれ。プロフェッショナルに頼れそうだ。」

 

「ちょうどこっちも曲ができたところよ。」

 

「みんなー!」

 

「噂をすればなんとやらだな」

 

そこへ高坂が来た。

演出と曲はどうになったと説明するとほっとしていた。

南も今フル稼働で衣装を作っているそうだ。

 

 

 

翌日

 

「よぉ!」

 

「相変わらず…ってかなんでおめーらもいんだよ」

 

「こいつに駆り出されたということは大きな祭りがあるということが確定してるか楽しいことがあるということだ。」

 

そこに居たのは1度はおなじ志を持ち、お互いに切磋琢磨した高校時代のクラスメイトだった。そして、もう2人来ていた。

 

「賢人、大人になったな!」

 

「アニキ…」

 

「おっと、俺を忘れるなよ?」

 

「大空…」

 

俺がアニキと称しているのは和泉郷間、俺の中学時代の先輩であり、飲み仲間でもある。そしてもう1人材田大空。中学からの親友だ。

 

「てかなんでアニキと大空がいるんだ?」

 

「初弥と昨日、仕事場であってな。そこにお前が電話してきたから俺達にも話が回ったということだ。」

 

「で、設計図はできているのか?」

そう言われると、俺は立ち話もあれだといい、家に招き入れた。

 

 

 

「これが、設計図だ。もちろん回路図も書いてある俺は少し寝たい…なんせ昨夜完徹したから…」

 

「おいおい…相変わらず字の汚さと設計は無理矢理だな…」

 

「悪いな…でもまじ眠いから寝る。」

 

そう言って俺は部屋に戻った。

高坂達には午後には向かうといった。それまでは少し寝てよう。

 

 

数時間後

 

「あれ、アニキ、あいつらは?」

 

「お前のために大空は3DCADで設計図を。それ以外のメンバーは電飾探しだってさ。俺は今回指揮系統に回る」

 

「俺は何を?」

 

「生徒の方を手伝ってこい!お前にしか出来ないんだからな!」

 

「ありがとう、行ってくる」

 

 

 

5日後

 

「す、凄い…!」

 

「こんなステージでライブできるのですね…」

 

そこには大型のバルーンに大量の電飾が用意されていた。

 

「高坂、言わなくていいのか?」

 

「そうだった、皆!」

そこに集まっていたスクールアイドル全員は高坂の方に目を向けた。

 

「明日のライブをもって、μ'sは…解散します!」

 

 

 

翌日

 

「いよいよだな…」

 

「お兄ちゃん、ありがとう」

 

「なに、生徒のライブを成功させてやりたいだけなんだ。ただそれだけの純粋な気持ちだ。」

 

控え室にはμ's全員がいた。

 

「なぁ、皆に1つ聞きたいことがあるんだ。」

 

「何よ」

 

「『みんなで叶える物語』叶ったか?」

 

「叶ったよ、ラブライブに出場して、優勝して、ニューヨークでライブして、こんなにも大きなステージでライブができて、最高!」

 

「なら悔いはないな。行ってこい!」

 

 

 

後日談になる。

μ'sのラストライブは成功した。

なんなら第3回ラブライブも無事成功。

スクールアイドルは世界中に広まった。

 

 

 

 

数年後

部室にて

 

 

「ここ、音ノ木坂学院は1度は廃校になりかけましたが、それを救ったのがμ'sなんです。」

 

 

μ'sの物語。

なにかの予感から始まり、9人の女神が揃って、1人の顧問が現れて何度も苦悩して、考えて、色んなこともあった。南は海外に留学しそうになって、高坂は倒れて、俺は1度はやめようとした。結局は彼女たちの熱気に、スクールアイドルをやりたい!っていう気持ちに押し負けた。そして、いつのからか光に出会って、夢という名のラブライブの扉を開いて花を咲かせ、海外でライブをして、スクールアイドル史上最大級のライブを成功させた。そして、みんな雛からそれぞれの色の鳩になってそれぞれの光を追いかけて行った。

 

 

さらに数年後

音ノ木坂に残ったμ’sの関係者は、俺だけになった。

俺もそろそろここからいなくなってもいい気がした。μ’sの残したものは大きかった。

俺も新しい出会いを探そう。

 

 

 

「俺もそろそろここを立ち去るかな。」

 

桜の蕾が出てくる時期だった。2月中旬、花陽にも約束した。もう振り返らない、明日を探すためにそして、春を待たないうちに飛び立つと。そして、μ'sがいたから俺の『勇気』は育った。μ'sと出会えた。それも奇跡だ。躊躇うな、道は必ずある。

 

 

俺は彼女たちの好きを空で感じた。この音ノ木坂学院の空で。

 

 

 

 

 

 




μ's編最終回、ここまでありがとうございました。
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