ラブライブ!~school Knight Live~ 作:龍玖
希、誕生日おめでとうございます。
これは、少し先のお話だ。
「事務仕事終わりっと」
6月8日、俺の虹ヶ咲転勤から約3か月。μ’sの時に裏の立役者の功績を残してるのがばれてから2か月
何事もなくすめばいいと思っていた俺の予想は甘かった。
ここにも『スクールアイドル同好会』とやらがあり、その顧問に見事抜擢。理由は明確だった。
μ’sの顧問、μ’sを一番近くで見てきた男。という通り名があった。
μ’s。その名も日に日に聞かなくなってきていた時の出来事だったので少し嬉しかった。
また頑張る人の近くに居れる。ただただそれだけが嬉しかった。
「勤務時間も終わるし帰るか」
と、そこへ1本の連絡が入った。
連絡の相手は東條希だった。彼女もμ'sの1人だ。
『先生、元気してる〜?良かったら明日の夜、一緒にご飯でも食べませんか〜。ウチが奢ったる。』
との連絡だった。俺は
『何時になるか分からないがそれでもいいなら』
と、返信した。そしたら即既読がつき
『ええよ〜えりちも誘おうかな〜』
絢瀬も誘うのなら矢澤は誘わないのか?と、連絡を返した。
既読が着いたのは3時間後だったとか…
天気予報では明日は雨、だった気がする。
翌日。
天候は生憎の雨だった。しかし、それでもいい。
「雨…か。いい思い出がないな。」
授業も終わり、事務仕事を終え、約束の場所で待ち合わせをしていた。数分後、絢瀬と矢澤が来た。
「希、来ないのね」
「全く、珍しいじゃない」
「2人とも、首を長くして待とうじゃないか。」
「そうね、希にも何かしらの理由があるのだから」
たまには話すこともあるだろうと思って時間をくれたのだろう。俺は学校の先生として元気にやっている。矢澤は幼稚園の先生として、絢瀬は通訳としての仕事を選んだ。それぞれが選んだ道に進んだのだ。
と、そうこう話してる間に東條が来た。片方に髪を集め、三つ編みになっていた。
「呼んだのに最後だったか」
「電車が止まっちゃって…大丈夫だった?」
「ちょっと前についてみんなで話しをしていたところよ。」
「全く…で、なんで呼んだのよ。」
「今日、ウチの誕生日やからさぁ、みんなでご飯行かない?」
飯の誘いだったようだ。しかし、飯屋なんて最近あまり行っていない。
「この辺だと…彼処しかないか…」
「彼処って?」
「生徒の店だよ…やれやれ…変な噂が明日から流れなければいいんだが」
「賢人先生、まだ教師やってたんや…」
「時間が惜しいわね、急ぐわよ!」
「やけに張り切ってるな…」
数分後
「いらっしゃーい!って、先生!」
そう、近くにあった店とは宮下の店だった。
「お、宮下か。」
「賢人先生、もしかして…」
「何かしらの理由はない。ただ近かったからだ」
と、そこへ宮下愛が現れた。彼女の自宅兼親の店だから仕方ない。
「あ!先生じゃん!彼女?」
「前の学校の教え子だよ」
「そうなんだ!なら彼女とかじゃないね!」
「ヤンデレかよ」
「ご注文は?」
「おすすめのもので」
数時間後
時計は9時を指していた。絢瀬はお酒に弱かったのかハイボールとビールでベロンベロンに酔っ払っていた。
矢澤は飲まずに絢瀬を連れて帰るという任務を果たすためらしい。
「のぞみ〜」
「えりち、飲みすぎだって…」
「俺はそろそろ帰るかな。明日も早いしな。」
「私も帰るわ。絵里、帰るわよ。」
「にこ〜もうちょっと〜」
「帰るわよ!」
「お会計はウチがしとくね〜」
「俺も半分だそう、みんなそれぞれのために資金を残しておきたいだろ?」
希は気づいていた。”あの時”の罪悪感を賢人が感じていたことに。
店を出て、賢人がスマホを弄ろうとした時、待ち受けがμ's+賢人というメンバーでの写真だった。
「スマホ、あの時の写真なんやね。」
「俺の初めての担当がお前らでほんと良かったよ。ほんとによかった…」
「先生…」
「さて、辛気臭い話はおしまいにして、東條、誕生日おめでとう。」
俺は東條に紙袋を渡した。その中身は1枚のDVDだった。
DVDの白面には『今のスクールアイドル』と拙い字で書いてあった。
東條は帰ってからそれを見て、賢人に連絡し、泣いた。
自分達も目指したものがまだあって、自分達がやったことを目指している人間がいることに。
次はおそらく本編更新だと思います