初投稿なので
暖かい目で見ていただけたら
嬉しいです!
四月始めのよく晴れた日の夕方に、私立星琉高校の駐車場に一台のチューニングカーが入ってきた。
その音に気付き、部活動に勤しんでいた生徒も動きを止め、音の発生源の方に顔を向ける。
エンジンの火が切られると、ドアを開けて若い男が降りてくる。
そして、入口から校舎に入り職員室に声をかけると、理事長室に向かう。
部屋の前に来ると扉をノックする。
「どうぞ」
「失礼します」
中から返事が聞こえ、若い男が扉を開けると、中には一人の男がいた。
「お久しぶりです、理事長」
「よぉ!元気してたか?」
若い男に理事長と呼ばれた男は、星琉高校の理事長をしている松原喜代志(まつばらきよし)である。
「元気ではあったんですけどね、まさか二年しないで会社が潰れるとは思わなかったですよ」
「だろうな、だからウチで雇ってあげようって思ってね、ちょうど人が欲しかったから」
「それが凄くありがたいです、それで俺の仕事って何なんですか?」
若い男の名前は宮原剣介(みやはらけんすけ)、二年前に星琉高校を卒業して企業に就職したが、その会社が去年の秋に倒産して再就職先を探していた所に理事長から声がかかったので現在こうして学校に来ている。
「去年完成した寮の管理人をしてほしい」
「寮ですか、了解です」
「ちなみに地下駐車場には、リフトとかがあるからな、お前にとってはいい環境だろ?」
その言葉を聞いた瞬間に剣介の表情が一気に明るくなる。
「めちゃくちゃ良いです!ありがとうございます」
「まあ、そのせいでお前の在学中は迷惑かけられたけどな」
「その事はすみませんでした」
苦笑いしつつ剣介は頭を下げる。
「まあ、授業態度や生徒とかからの人気はめちゃくちゃ良かったけどな、教師よりもお前の言うことを聞いてたからな」
「だからこうして呼び戻したんだ、仕返しとしてね、ということでここに向かってくれ」
そう言って理事長は不敵な笑みを浮かべながら寮までの地図を渡す。
「仕返しなんてやめてくださいよ~」
「まぁ、出来た時から管理人をやってる子もいるから、詳しくはその子に聞いてくれ」
「話変えましたね、まあいいです行ってきます」
そう言って理事長室を出ていき、駐車場に向かう。
駐車場に着くと車の周りに数人の生徒が集まっていた。
「ごめんね~、ちょっとどいてくれるかな」
そう言って車に乗り込もうとした時に、一人の男子生徒が声をかけてきた。
「すみません、『黒い魔王』さんですよね?」
「ごめん、人違いだよ」
そう言ってドアを閉め、シートベルトを締める。
(高校生も俺の通り名を知ってるとはな、驚いた)
そう思いながらエンジンに火を入れて駐車場を出て行く。
そして地図通りに走ると真新しい茶色い壁の建物があった。
その出入り口の前に車を止め、入口の前に立つ。
「ここが俺の新しい職場か、『星琉高校女子寮』」
そう言って看板に書かれた文字を読んでドアに手をかけようとする。
(女子寮?)
そう思い、数歩下がって入口の上にある看板を再び見る
『星琉高校女子寮』
看板にはハッキリとそう書かれていた。
「俺が女子寮の管理人だと!?」
どうでしたでしょうか?
まだまだ至らない点があると思いますが
これからも読んでいただけたら
幸いです