Bloodborne × ワールドトリガー 血濡れの万能手 作:たっつんG2
今作が初投稿となります。感想、評価などお待ちしています。
好きなキャラは熊谷と国近です。
胸が大きければいいというわけではないですが、
藤丸さんも好きです。
幸い、柊家の被害は家だけで済んだ。しかし、それが大きな打撃であることに変わりはない。一家に怪我こそなかったものの、住む場所を追われたのだ、家族の心持ちといえば、察するに余りある。
父と母、そして中学生の妹は、母方の実家に越して行った。
大規模侵攻から暫くして、
ただ、柚彦は違った。他の被災者、家族を亡くした者、極度のトラウマを背負ってしまった子供。避難所でボランティアとして働くうち、そんな人々に心を動かされた。
避難所で働く柚彦が、ボーダーの隊員募集、その連絡先に一報を入れたのは、必然のことだった。
両親は渋々了承した。死ぬようなことだけはしないでくれと、涙ながらに念を押された。妹は最後の最後まで納得できないような様子だった。
それからはボーダーが用意した仮設住居での生活が始まった。高校生の一人暮らしというのは不便なことも多かった。歳の近い隣人と助け合い、どうにか安定してきた頃と、訓練生から正隊員になったのは、ほぼ同時期だったろう。
柊柚彦は真面目だった。毎週の基礎訓練には欠かさず出席し、仮想戦闘訓練だって、成績は悪い方ではない。あてがわれたトリガー、孤月だって、扱い切れていないというわけではない。
しかし、同期の太刀川という男や、小南、沢村、迅といった、頭一つ抜き出た使い手に比べれば、確かに見劣りする。
正隊員になってからは、完全に頭打ちになった。孤月、シールド、とりあえずで入れた旋空。
個人戦で研鑽を積もうにも、なにせ発足したばかりの組織である、相手というのがまず、いない。
いたとしても、相手取るのは訓練生時代から頭角を表していた三輪や沢村――太刀川とは、最初のうちこそ、十本に二、三本取れていたが、最近はめっきり完封されるようになってしまった。
そんな柚彦の帰ってからの予定といえば、ゲームである。
潰れた自宅から引き揚げた私物で、最も高価なものだったPS4を、この仮設住宅でも愛用している。裏を返せば、趣味といえる趣味はこれくらいしかなかった。
たまに隣人を呼び、一緒にやるゲームが楽しみだった。きつい防衛任務も、ゲームさえやれば疲れも悩みも吹っ飛んだ。
そしてある日のことである。
柚彦は仮設住居近くのゲームショップに足を運んでいた。中古屋だった。防衛任務の給与があるとはいえ、家計は余裕のあるものではない。
より安いものを。しかしそれでいて、より長く遊べるものを。そんな目で商品棚を見ていた柚彦は、ある一本のソフトに目を留めた。
決して煌びやかな表紙ではない。
決して安い価格ではない。
それでも、表紙の男の背中に、両手の武器に、長い外套に、柚彦は心を奪われた。
この一本があれば、あるいは、自分はもっと強くなれるかもしれない。
その作品の名は――
――Bloodborne。
これは、兵士達の中にいる、ある狩人の物語。
品質には細心の注意を払っていますが、万が一誤字脱字衍字を発見した場合、気軽に誤字報告等お寄せください。
なお、Bloodborneって何? という方には、以下の動画をおすすめします。
サルでも分かるブラッドボーン解説実況 投稿者:愛の戦士
https://youtu.be/FPGFvDvj_w0
超わかるッ!ブラッドボーン 投稿者:上級騎士なるにぃ
https://youtu.be/AFArOD_Ku4U