Bloodborne × ワールドトリガー 血濡れの万能手   作:たっつんG2

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 せっかくなので夜明けに投稿。

 嘘です寝落ちしました。すみません……



夜明け 凱旋の始まり

 素晴らしい。

 

 なんと素晴らしい世界だ。

 

 夢の中でも狩人とは。

 

 上位者よ、ゴース、あるいはゴスムよ。

 

 アメンドーズよ、メルゴーよ、使者達よ。

 

 白痴のロマよ、そして、哀れな星の娘。

 

 エーブリエタースよ。

 

 今こそ感謝をしよう、私の蒙を(ひら)きし者どもよ。

 

 発狂こそ喜びであり、真実こそ夢なのだ。

 

 今こそ感謝をしよう、私に瞳を授けし者どもよ。

 

 狂気こそ愛であり、死こそが始まりだったのだ。

 

 銃と鋸こそが、私の進むべき道であったのだ。

 

 ならば、狩人の遺志は私が継ぎ、私こそが狩人となろう。

 

 

 

 宇宙は私の内にある。

 

 

 

 

 家のドアが開き、やけにおっとりとした口調の、女の子の声がした。

 

「やっほー、ひいらぎさーん。遊びにきたよー」

 お隣の真登華ちゃんの声である。

 特に何も言わずとも、とてとてと居間の方にやってきた。

 

「ああ。今、お茶出すからね」

 重い腰を上げて立ち上がったところで、真登華ちゃんは言う。

「新しいゲーム買ったの? ……あれ、首切られちゃったけど、もしかして、おじゃまだった?」

 柔らかく否定する。

 

「いや、いいんだ。これで夢から醒めたから」

 冷えた麦茶を出すと、真登華ちゃんはそれを一息に飲み下した。

 秋とはいえ、未だ夏の暑さが残る頃だった。

 

 スタッフロールが流れる。一週間かけてきた獣狩りの夜も、これで終わりを迎えた。

 やり切った。途中、何度も挫折しそうになったが、最後までやり切ったんだ。

「あれ、もしかして、ちょうど終わったとこ?」

 コントローラーのスティックをくるくる回しながらそう聞いてきたので、静かに首肯した。

 麦茶を飲んだ。

 頭が冷えて行く気がした。

 

「グランツーリスモ、やる?」

 元気よく頷いた。ディスクを取り替え、コントローラーを渡す。真登華ちゃんは今日こそひいらぎさんを抜いてやる、なんて意気込みながら、鈴鹿サーキットへと向かった。

 

「そういえば真登華ちゃんも、ボーダーに入るんだっけ?」

「うーん。来年になったら入ってもいいってお父さんが言ってた」

「そっか」

 

 オペレーター志望、らしい。

 そのため、家では日夜パソコンの使い方を学んでいるのだとか。

 

 お金を稼いで、猫を飼える家を買うと言っていたが……本気なのだろうか。

 正直、ボーダーの薄給じゃあ、厳しいだろうが。

 

 この前作ったゴーストと必死に競い合う真登華ちゃんを横目に、携帯を取り出して電話を掛けた。

 

「もしもし、月見さん。少し、相談があるんですけれど」

 

 自分の歩むべき道は、はっきりと示された。

 あるいは、このサーキットのような堂々巡りから抜け出す、とびきりの秘策が。

 

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