Bloodborne × ワールドトリガー 血濡れの万能手   作:たっつんG2

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一人目のオールラウンダー

 ボーダー本部、月見と開発室で落ち合えるようアポイントメントを取り付け、事のさわりを簡潔に話した。

 

 ()の提案を聞いた月見は、トリガーホルダーを開けっぱなしにしたまま、あんぐりと口を開けていた。

 

「……本気なの? ()()()()()()()()()()()なんて」

 ああ、そうだ、とぶっきらぼうに答える。

「ボーダーが出した私のトリオン評価は5……確かに、銃手(ガンナー)としてやっていくには心許ないが、孤月を組み合わせれば、あるいは」

 

銃手(ガンナー)トリガーと攻撃手(アタッカー)トリガーの同時運用……聞いたことないし、やってみた人もいなかったけれど……そう考えたら、意外と盲点だったかもしれないわね」

 

「いや、あくまでメインは攻撃手(アタッカー)トリガーで行く。孤月はもちろん続投、旋空を抜いてくれ」

 

 どのみち、片手持ちの孤月で旋空を発動させるのは、剣術に関して素人の私には厳しい。太刀川さんや小南、迅さんならできるだろうが。

 

「成程、それで足りなくなった射程を銃手(ガンナー)トリガーで埋めるわけ。何を入れるつもり?」

 

通常弾(アステロイド)を、拳銃型で頼む」

 アステロイド。変化弾(バイパー)誘導弾(ハウンド)のように弾道を曲げられるわけでも、炸裂弾(メテオラ)のように爆発するわけでもない、純粋な弾丸。

 その分、威力と貫通力に秀でる。それさえあれば、十分だ。

 

「ただし、射程を限界まで削って、威力と弾速にリソースを割いて欲しい。射程は5mもあればなんとかなる」

 

「随分と自信があるのね?」

「試してみるだけなら、タダだ。それと、()()()()()()()()()()()()()

 

「……馬鹿げてるわ」

 それでも月見はやってくれた。口数は多くない人だが、それがいいところでもある。

「できるだけ銃手(ガンナー)トリガーに回すトリオンを増やしたい。トリガーは、セットしているだけでトリオンを食うからな」

 

「じゃあ、なに、柊くん。あなたはこれから――アステロイドと孤月の二本だけで、常に両攻撃(フルアタック)の状態で、戦っていこうっていうの?」

 

「そうなるな」

「……はい、できた。けれど、無茶はしないでね」

 月見からトリガーを受け取り、内ポケットに入れる。心なしか、持ってきた時より随分軽くなったような気がした。

 

「ありがとう、月見」

「これくらいなら、いつでもやるわよ」

 

 早速試してみようと開発室を出る時、思い出し、ポケットに入れておいた封筒を月見に渡した。

 

「これ、鬼怒田さんに渡しておいてくれ」

「はいはい、頼まれてあげるわ。じゃあ、いってらっしゃい」

 

 その目は好奇に満ちていた。この人はどうにも、そういうところで子供っぽい。




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