霊狩中毒   作:WATAHUWA

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〇

 

 

渋谷サイキックリサーチと協力者は肖の家に来た。来たのだが。

 

「……大きいな」

「……礼美ちゃんち以上だ」

「これはまた大きいどすな」

 

あまりの大きさにほとんどが固まった。

 

「いらっしゃい」

 

肖と弓弦はお出迎えに来た。

 

「あ、肖ー!弓弦ちゃーん!あまりにおっきいから固まったよ!」

「歴史ある寺ですから当然ですわ」

 

慌てる麻衣に来たことがある真砂子は通常運転である。

 

「こりゃ蔵にある蔵書は見る価値あるってことだな」

「楽しみじゃない」

 

肖に連れられて敷地内に入る。すると

 

 

「こいつらか」

 

静が話しかけてきた。」

 

「あ、お父さん」

「まあ、静さん久しぶりです」

「おう」

 

((((お父さん!?静!?))))

 

無表情の男性が父親でさらに名前が女性の名前に聞こえる静。思わず麻衣達は

 

「真砂子が言ってた静ってお父さんだったの!?」

「しかも全然似てない!!」

「た、多分お母様似やと思います(汗)」

「そしてなにより」

 

((((無表情がリン(さん)だ!!))))

(だからか)

「・・・・・・・・・。」

 

麻衣達は当然の事、ナルも隣に立つリンを見る。普通の女子高生なら高身長で無表情の男性は無意識に怖がる。なのに肖は全然怖がらない。その理由がよく分かったナル達であった。

 

「皆さんいらっしゃい。真砂子ちゃんも久しぶりね」

「お母さん」

「小羽さんもお元気そうで何よりです。」

((((あ、似てる))))

 

小羽を見て麻衣達は安心する。肖は顔と髪質は母似、髪の色は父似であった。

 

***

 

こうしておどろき連発を喰らったナル達は蔵へ向かった。

 

「おー蔵もデカいな!」

「なんかこういう見るとお宝がありそうだよねー」

「そうそう!開かずの金庫とか!」

「開けるよ」

 

肖は開けようとするが戸は流石に重い。

 

「あ、俺が開けてやるよ!」

 

滝川が開けるのを手伝う。

 

 

ぎぃぃぃぃぃぃ……

 

『お~~~~…』

 

色んな蔵書がいっぱい。思わず感嘆な声をあげる。

 

「それじゃあ分かれてやろうか。背の高い滝川さん達は上の掃除をお願いできますか?」

「おう!任せておけ!」

「…はい」

 

背の高い滝川とリンは上の掃除を始めた。

 

「ここに来たのは初めてですが本当に凄いですわ」

「ほんまに」

 

掃除をしているとだ。

 

「あ―――――――――!!!」

 

綾子の大声が響きわたった。

 

「巫女さん!?」

「ちょっとどうしたのさ!?」

「松崎さん!?」

 

周りは慌てて綾子の下へ行く。綾子は固まっていた

 

「こ、これ」

 

ふるふると震えながら見せる綾子。その手には『呪解読本』という本。

 

「はあ!?『呪解読本』!?マジかよ!!スゲェ!!」

「まさか実物を見れるとは思いませんでした」

 

その価値を知っている滝川も大きい声を上げる。真砂子もビックリだ。

 

「え?どういうこと?」

 

一般人である麻衣は疑問符を浮かべる。

 

「『呪解読本』っていうのは霊能力者にとって最高級の一品なんだよ」

「古書屋や術屋がこれを知ったら確実に譲ってほしいと来ますわ」

「ええ。間違いなく大金と土下座付きでお願いしに来るわね」

「ウソォ!!」

「そりゃすごいどすわ!」

 

『呪解読本』とはどんなものをかを知った麻衣と外人だからよく知らなかったジョンは驚きだ。

 

「ひいお祖父ちゃんが集めたんだから当然だよ。ちなみあっちの棚には『かやりの風』があるの」

 

「『かやりの風』!?」

「そ、それも読みたい」

 

今すぐ読みたい!その気持ちを押さえて霊能力者たちは掃除を続ける。

 

ガタン

大きい音が聞こえた。その方向にはナルとリンがいるはずだ。

 

「ナル?リンさん?どうしたの?」

 

肖が聞く。

 

「…………すまない、肖。壊してしまった」

「え!?」

 

肖は近づいて確認する。床板が取れてただけだ。

 

「大丈夫。ここの床板は取れやすいだけだから。これをしまうためにね」

 

床下からある物を見せた。それは表紙に鏑矢の絵が描かれた書物。

 

「これがひいお祖父ちゃんが書いた書物だよ」

「ほう」

 

ナルは開いてみる。ただし最初はどういうことか何も書かれていない。

 

「どういうことだ」

「なんでも字を食べる本の虫に最初の部分が食べられたんだって。蜘蛛にとられた眼を取り返す術が書かれていたって言ってた」

「………見てみたかった」

 

字を食べる本の虫。それにも興味があるが蜘蛛にとられた眼を取り返す術も物凄く興味がある。失ったことに残念そうにページをめくるナル。今度は文字が書かれていた。

 

「よくわからないな」

「ひいお祖父ちゃん、達筆だからね。後で読んであげるよ」

「頼む」

 

 

こうして蔵掃除が終わった彼らはご機嫌よく蔵書を見る。霊能力者にとって価値のある物読めて本当に良かったそうな。

 

 

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