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《朝のニュースをお伝えします。緑陵高校での集団登校拒否…》
「今日も緑陵高の話だね」
「ああ。新聞にも出てるしな」
最近、緑陵高という高校では集団登校拒否、集団中毒事件、更衣室のボヤに、除霊事件など話題になっている。百目鬼家の朝食の時間でもその緑陵高のニュースがTVで放送されているし、静が見ている新聞にも『集団ヒステリーか?また高校で怪事件』と大きく載っているのだ。
「肖、弓弦。緑陵高から依頼来たら気をつけてね?」
「うん。」
小羽の不安そうな言葉に肖と弓弦は応えた。こうしていつもの様に登校し、普段の授業を受ける肖たち。そして放課後…
「今日の朝刊にも出てたね緑陵高校の事件」
「うん。朝のニュースでもあったよ」
麻衣と肖は新聞に載っている緑陵高校について話し合っていた。緑陵高校の校長からも依頼が来ていたのだがナルは「マスコミ沙汰になるような事件はさけたい」と拒否する。
(まあ気持ちはよくわかる)
除霊成功しても失敗してもマスコミが鬱陶しく近づいてくるのは間違いないからだ。肖がそう思っているとだ。
「……緑陵高校の生徒会長をしています、安原修といいます」
今度は生徒(しかも生徒会長)が来たのだった。集団登校拒否、集団中毒事件、更衣室のボヤに、除霊事件もそうだし、マスコミが毎日取材に来るので生徒たちは疲れ果てているのだ。
「どうかお願いします!」
生徒たちのために頭を下げる安原。少ししてナルは「緑陵高校に電話してくれ」と麻衣に指示する。
「依頼をお引き受けますと」
安原の必死なお願いが通じたのだ。
「安原さん良かったですね!!」
「は、はい!」
麻衣は急いで電話する。
《はい緑陵高校》
「あ、渋谷サイキックリサーチです。所長が緑陵高校の依頼をお引き受けますと許可をしてくれました」
《何?》
こうして渋谷サイキックリサーチは緑陵高校の依頼を引き受けることになった。
ー当日・校長室ー
「とにかく早いところ、このバカ騒ぎをなんとかしてもらおうか!全く!何が幽霊だ、バカバカしい!そんなものに金を払わされる身にもなってくれ。理事会に何を言われるやら…」
物凄くイラつきながら文句を言う校長。
(絶対偉い人にはゴマする人だ)
肖は校長は下の者は奴隷のように扱い、上の者にはゴマをする人物だと思った。その後校長の指示により松山と言う先生に案内してもらったのだが…
「お前が所長だって?いくつだ?」
((「おまえ」ぇ!?))
(命知らずだ)
ナルに対する発言に麻衣と滝川は青ざめ、肖と髪に隠れている弓弦は固まった。ちなみにナルは
「十七歳です。」
「高校は?」
「ご想像にお任せします。」
静かに答える。
「オカルトだが何だが知らんが最近の若いやつはすぐありもしないことに逃避したがるな。しかもそれに付け込むサギ師まがいの連中までうろつく始末だ。呆れたもんだな。ええ おい?」
松山の言葉に麻衣は当然、怒り狂い、肖と滝川は押さえる。
「お待ちしてました」
今回のベースとなる会議室には安原が居た。当然松山は「安原!お前、授業は」と怒鳴るが「三年はもう短縮授業ですから」と答える。
「三年の三学期で生徒会長?」
「めずらし」
「でも納得だよ。署名を集めたり、今のような大人の対応だったり」
「「あーなるほど」」
肖の説明に麻衣と滝川は納得する。普通断られたら諦める。しかし安原は生徒たちの署名を集め、頭を下げてナルに依頼した。今だって松山に対して大人な対応する。生徒会長に相応しい行動力だ。
「さて!ベースも確保したところで、まずはどうする?」
「そうだな…各事件にかかわった生徒たちに話を聞いてみようか。麻衣、肖、探してきてくれ」
「どーやってさ!?」
「しかも様子からして先生たちは協力してくれないと思う。」
被害者はだれなのかは流石に分からない。さらに肖の言う通り、先生方は協力なんてしてくれないだろう。麻衣と肖の言う通りなので安原が「あ、じゃあ僕が」と言ってくれた。確かに生徒会長である安原が調べる方が早いだろう。なのでナルはお願いする。
「手っ取り早くやってくれ。おれも忙しいんでな!」
松山は忙しいと言っているのになぜか椅子に座った。
「先生はお帰りくださって結構です」
「そうはいかん。生徒を管理するのがおれの仕事だ」
この高校。先生の精神的なレベルが低かった。
「事件に関わった以上、彼らも依頼人のようなものです。依頼人のプライバシーは守ることにしていますので」
「子供にプライバシーがあるか!」
「こ、こいつ~」
松山の言葉に麻衣と弓弦は怒る。
「なんだか賄賂とか受け取ってそう」
「うん!!ぜぇったい受け取ってる!!」
肖の言葉に麻衣と弓弦は頷く。裏口入学を許してそうだ。
「おれは霊能者なんかを学校に入れたやつの言い分が聞きたいんだ」
「では校長室へどうぞ」
「そりゃそうだ。依頼したのは校長だもんな」
「文句だったら校長に言った方が早いですよ。間違いなく給料は減ると思いますけど」
文句を言う松山にナル、滝川、肖は言う。
「かまわんさ!何かあったら校長の責任だからな!」
そう捨て台詞を残すと、松山は派手な音をたてて去っていった。
「バッカじゃないの!このハゲ!生徒の前に自分の性格を管理しろっての!そーゆーのを“負け犬の大声ってんだよ!」
「“遠吠え”だ。麻衣…」
麻衣の言葉に滝川は言う。安原は受けたのか思わず笑う。
「面白いなぁ。谷山さんて」
あははは、と笑う安原さんのおかげで何とか空気は戻った。
「俺としてはいつナルちゃんの毒舌が飛び出すか楽しみだったんだけどなー」
「豚に説教しても意味がない」
確かに松山のような奴に説教なんて意味ない。そんなナルに肖は一言。
「ナル。あの人と同じにしたら豚に失礼でしょ?」
「そうだな。豚に失礼だ。」
「「「ぶっ!!あははははは」」」
確かに松山と同じにされたら豚に失礼。ナルも納得し、麻衣、滝川、安原は大笑いだ。