霊狩中毒   作:WATAHUWA

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〇

肖と弓弦は弓を持ち、色んな所を祓いながら進む。すると

 

「あ」

 

新しい気配を感じ取った。肖は弓を構える。そして…

 

ぱぁん

 

祓った。

 

「やったね。弓弦、次はどこ?」

 

肖の言葉に弓弦はある方向を示す。弓弦が示した場所へ進む肖。

 

「……今度は此処。」

 

ガラ

 

肖が戸を勢いよく開けた瞬間、

 

ぱぁん

 

矢を放つ。ここも上手く祓われた。しかし疑問がある。

 

「ねえ弓弦。なんだか手ごたえ無いね」

 

肖の言葉に弓弦は頷く。肖の言う通り、集まる霊は本当にあっさり祓われる。手ごたえが無いのだ。

 

「お、肖じゃねーか」

「ここは終わらせたんどすか」

 

滝川とジョンだ。

 

「うん。……ねえぼーさん、ジョン。祓っていく中で思った事ある?」

「……手ごたえがねえ」

「はいどす」

 

肖が思っていた通り、滝川とジョンも手ごたえがないと思っているようだ。3人と1匹は一旦、麻衣が留守番しているベースへ戻った。先に戻っていた安原は興味深いことを言う。

 

「火事がおこるの放送室じゃないかって」

 

12周期で起きる体育館の更衣室のボヤが今夜は放送室で起きるそうだ(鬼火があったそうだ)。潜在的なセンシティブの麻衣が夢で見た。前例もあるので可能性がある。なので今夜当たったら協力体制を取ることになった。

 

「ならナル達にも言った方がいいね」

「いいねって肖~」

 

まだ自信がない麻衣に肖は言う。

 

「あの人たちに会ってみようか」

「あ、あの人たち?」

『?』

 

肖は麻衣を椅子に座らせ、自分も隣の椅子に座り麻衣の手を握る。

 

「目を力を入れずに閉じて。数を数えながら大きく呼吸するの」

「?」

 

疑問符を浮かべながら肖に言われた通りにする麻衣。そうしている内に眠くなっていく

 

 

 

「……あれ?ここって肖ん家?」

 

気づいたら肖の家にいた。

 

「そうだよ。ここは私の夢の中だけど」

「肖!てか夢!?」

「この人たちに会わせるためにね」

 

「あ、起きたかい?」

「意外と早く寝られたね」

「え?」

 

その方向へ目を向ける麻衣。そこに居たのは遥と君尋だった。

 

「肖のお父さん!?それとどなた!?」

「はははは。私は百目鬼遥。肖のひいお祖父さんだよ」

 

遥は自己紹介する。それを聞いて麻衣は「ひいお祖父ちゃん!?若!!」って叫んでしまった。

 

「夢だからね。そしてこの人は四月一日君尋さん。百物語に出たKくんだよ」

「四月一日君尋です。よろしく」

「は、はい」

 

肖のひいおじいさんとお父さんの友達Kくんが現れたことに驚く麻衣。肖は気にせず遥と君尋に聞く。

 

「ひいお祖父ちゃん。君尋さん。麻衣を見てどう思う?」

 

その問いに遥と君尋は麻衣を見る。

 

「そうだな。魔力や霊力はないが…超能力は確かにある」

「遥さんの言う通り。麻衣ちゃんの夢見は本物だよ」

 

 

「はっ」

「麻衣!起きた!?」

「大丈夫ですの?」

 

いつの間にか戻ってきたのか綾子と真砂子が居た。

 

「綾子?真砂子?」

「おはよう麻衣」

 

隣には肖が居た。

 

「麻衣、肖……なぜ寝てた」

「ひい!?」

「麻衣のために寝てたんだけどな」

 

戻ってきたナルの睨みに麻衣は怯えた。麻衣は怯えながらベースに居る皆に説明した。

 

「………肖。なぜ遥さんと四月一日さんは詳しく言わない」

「あの2人だからね。答え合わせになると詳しく教えてくれないの。でも麻衣の力は本物だよ」

 

自信を持って言う肖。ナルは「はぁ」とため息をつく。

 

「放送室に機材を置くぞ」

 

ナルの指示により放送室に機材を置くことになった。

 

チク

 

タク

 

チク

 

タク

 

 

時計の針が進む。次の日。4時30分を過ぎた時だった。

 

 

 

 

「ナル!!放送室が!!」

 

本当に放送室に火がついたのだ。

 

「用意してて良かったな!!」

 

滝川達は事前に用意していた消火器で消火を試みる。しかし大量に消火剤を巻いても火は収まらない。

 

「げーミニー事件かよ!」

「ぼーさん!私が」

「頼んだ!」

 

弓を構える肖。そして

 

ぱぁん

 

火が収まっていく。

 

「今の内に!」

「おう!」

 

 

ブシュウウウウウウウウウウ

 

 

 

こうして放送室の火は消火され、麻衣の力は本物だと証明された。麻衣に詳しく聞くと鬼火は印刷室、LL教室、大きい物が保健室にもあったそうだ。

 

 

 

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