霊狩中毒   作:WATAHUWA

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〇

夕食時

 

五十嵐から怪しげな霊能者ではないと見込まれ、降霊会のお誘いが来た。なのでナルた参加することになった。

 

ー夜九時ー

 

 

約束の時間になったため、降霊会のために大広間の隣の部屋に来た。南とデイヴィス博士も誘われたのかいた

 

「よかったじゃーん。南さんはともかくデイヴィス博士がいてさ」

「うっ、うるせーな」

 

滝川をからかう麻衣に肖は薄暗い室内を見渡す。

 

「ちょっと暗いな。もっと明るくなりませんかねえ」

「明るくって……降霊会の時は蝋燭一本だけになりますのよ。霊は明かりを嫌いますでしょう?」

 

五十嵐の言葉に南は驚き、困ったと呟いた。

 

「……本当に怪しいですわね」

「うん。カメラだって暗視じゃなくて普通のだし」

 

真砂子の言葉に肖と弓弦も頷く。霊に関することに詳しいなら降霊術の方法を知っているはずだし、記録を取るなら暗視カメラを使うはずだ。なので麻衣と綾子も怪しそうに南を見る。とりあえず記録ビデオはいつものようにナル達がすることになった。

 

「……深く息をして霊に呼びかけてください。この家に住む霊に」

 

始まった降霊会。五十嵐は「この家にお住まいの方、どうぞこの女性の手を借りてお心を語ってくださいませ。」と屋敷に居る霊に鈴木の手を借りることを促す。降霊術の方法は自動手記のようだ。しばらく五十嵐が語りかけている時だ。

 

(来た)

 

肖は気配を感じ取る。霊が来た。真砂子も感じ取ったようだ。

 

ギン

 

鈴木のペンを持った右手が勢いよく動き始めた。どんどん目の前の一心不乱に書く鈴木。さらにラップ音が聞こえてくる。

 

(ん?)

 

麻衣の後ろに気配を感じた。

 

「麻衣!後ろ!」

 

麻衣も気配に気づいたのか「誰!?」と後ろを向く。

 

「ナウマクサンマンダバザラダンカン!」

 

ドン

 

この音を最後に収まったラップ音。ナルが灯りを付けたので部屋が明るくなる。結果は

 

「……霊を呼べたようですね」

 

何枚もの「助けて」と書き殴られた文字と、一枚だけ「死にたくない」と書かれた赤い文字があった。そして具合を悪くした真砂子曰くラップ音の後に血の臭いを感じたそう。(その際の麻衣と真砂子は綾子から見て「喧嘩するほど仲が良い」、肖は「ひまわりから聞いた昔の静と君尋」だった)

 

ー翌朝ー

 

女性陣と弓弦がベースに入った時だ。

 

「誰か鈴木さんを見ませんでした?ねぇ、誰も!?」

 

ベースに居たのは五十嵐。必死に聞く彼女を安原とジョンが落ち着かせ、滝川は女性陣に説明する。鈴木がいなくなったそうだ。

 

 

「勝手に帰るはずはないんですよ。誰も彼女が帰ったところを見てませんし。荷物だって残ってるんです。コンタクトレンズのケースまで…。」

 

勝手に帰る性格ではない。鈴木が帰った所を誰も目撃していない。荷物も残っている。目が悪いので必需品であるコンタクトレンズが入ったケースも残っているそうだ。とにかく自分の脚で捜す組と設置したカメラに映っているか確認する組に分かれ

て鈴木を探すことになった。

 

 

そしてしばらく捜しても見つからなかった。まるで屋敷で行方不明になった少年と青年と同じく消えてしまったのだ。

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