霊狩中毒   作:WATAHUWA

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〇

「どこに消えたのかねぇ」

 

薄暗い部屋で部屋の測量をしていた時、滝川がそう呟いた。

 

「鈴木さん?」

「そ。結局夕べのテープには何も映ってなかったし、俺達が捜した範囲でも見つからなかったろ」

「確かにそうだね」

 

滝川の言葉に肖は同意する。肖達は測量しつつ隠し部屋を探しているのだ。

 

「まさか本当に隠し部屋があって、そこにいるとしたらお手上げだなあ。……まあ、それを調べるためにこーやって計測し直しさせられてるんだけどな」

「隠し部屋を探すにはこれが有効だからね仕方が無いよ。」

 

そう言って肖は壁じゃなくて床に隠し部屋があるのでは?と考え、壁ではなく部屋の中心の床などを調べ、弓弦は逆に天井を調べる。

 

「……そもそも自分の意思で消えたのかな。それとも意思に反して消えさせられたのか」

「でも、前にもここで2人の人が消えてるんでしょ?やっぱ霊の仕業っぽくない?」

 

麻衣の疑問に滝川は言う

 

「その霊が『助けて』っつったんだよな。人が3人も消えたのが霊の仕業なら、助けを求めておいて人が来たら消しちまうのはおかしくないか?」

「もしかしたら黒幕が居るのかもしれないね。実際、ミニー事件で黒幕と言える霊がいたし」

 

肖の言う通り、子供が死ぬ原因の黒幕が我が子を探す母の悪霊だった。

 

「そして鈴木さんのことを助けてくれるお人や思うて連れていったゆう可能性はないでか?」

 

肖の考えを聞いてジョンは「降霊会で自分の言葉を聞いてくれたお人ですから」と言う。肖とジョンの言葉に麻衣は納得する。安原が「それならこれはどうですか」と新たな意見を出した。

 

「夕べのあれは霊の言葉なんかじゃなくて、鈴木さんが勝手に書いたもので、

それがバレるのが怖くて逃げ出した。とか」

 

そう意見を話し合っているとだ。

 

「わあっ!?」

 

ジョンが悲鳴を上げた。なんでも床が沈んだらしい。調べてみると蓋があった。開けてみると

 

 

「むぁっ?!」「カビくさっ!」「う…」

 

滝川達は鼻を押さえる。肖も押さえたので霊による異臭ではない。とりあえずなんとか臭いに慣れた後、滝川はのぞき込む。長い梯子が下へ続いていたのだ。

 

…つまり隠し部屋。

 

「………調べるか」

「はい。手がかりがありそうですし」

「まった。行くなら弓弦も連れて行って!狭くて動けなかったらどうするの?」

 

こうした弓弦とお祓いができる滝川とジョンが降り、お祓いができる肖と基本的に一般人である麻衣と安原が残ることになった。

 

 

***

 

カン

 

カン

 

カン

 

 

ゆっくりと降りていく滝川達。すると先に降りていた弓弦が戻ってきた。

 

「お、弓弦。大丈夫そうか?」

 

滝川の問いに弓弦は頷く。隠し部屋は危険ではなさそうだ。

 

「う~ん。少し狭そうだな」

「ん?ぼーさん!もしかして3mの厚さんの場所でっしゃろか!?」

「あ!ここか!」

 

確かに出入り口の真下は確かに壁の厚さ3m疑惑のかかった空白部分。メジャーを使っていないがこの部屋も3mはあった。

 

「ちょっと調べるぞ!」

「はい!」

 

そしてあっさりと見つかった。

 

「コート?」

 

ジョンの言う通り、ボロボロだがコートだった。更には『美山慈善病院付属保護施設』の文字があった。

 

肖たちと合流した滝川たちはコートが会った事を説明する。隠し部屋とコートをベースに居るナルにも説明した。するとコートを調べていたナルがあることに気づく。

 

 

「どうしたの?」

「・・・内ポケットに何かある」

 

カサリと取り出されたのは折りたたまれた紙。受け取って広げると、それはかなり古いお札だった。そして隅に文字が書かれている。

 

「よ・・・げ・・・く・・・・・聞・・・?た、さ・・・に浦・・・る・・・・居・・・死、皆、は・・・・・・・来?処・・・・・」

 

滲んでいるせいで意味不明だった。にしても

 

(死……なんだが物騒)

 

肖の思っているように物騒だった。その後、五十嵐が来たのだが鈴木は帰っていないそうだ。

 

 

 

 

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