その後、洞窟にもカメラを設置した滝川達。(崖からケーブルを降ろしたりなどの重労働だった)。その日の夜。疲れを癒すために肖と弓弦と麻衣は銭湯並みにデカい風呂に入るために体を洗っていた。
「うーん」
でも麻衣は何かを考えていた。
「どうしたの麻衣。考え中?」
「?」
麻衣の様子に肖と肖に体を洗ってもらっている弓弦は麻衣を見る。
「実はねー。雄瘤と雌瘤の夢を見たんだけどなんかおかしいの」
「おかしい?」
雄瘤と雌瘤の夢を見たということはその伝説にも手掛かりがあるということだ。
「男女が追いかけられていたの?」
「うん。彰文さんが言う通り…………/////////」
なぜか麻衣は赤くなった。
「なんで赤いの?」
「いやいや違う!貴族が殺されて二人が逃げるシーンを見たんだけどなぜか神社に逃げていたの!///////」
「神社?海じゃなくて?」
「?」
雄瘤と雌瘤は漁師と姫が海へ身投げしたから出来たと言われているのに麻衣の夢では神社に逃げていた。湯船につかり麻衣は続ける。
「しかも二人には味方も居たんだけど追いかけてきた人たちに囲まれてね。とうとう殺されて……その後あの洞窟の夢を見た。」
「なるほど…」
一体なぜそうなったか考える肖と弓弦。そして説明していた麻衣はと言うと
「あーもう!知らせるならハッキリ教えろってのー!」
やけを起こしていた。
「麻衣。夢に出て話しかけてくる人はハッキリ教えない物だよ」
「え!そうなの!?」
麻衣の言葉に弓弦は頷く。
「ひいお祖父ちゃんだってポルターガイストの時は話しを沢山聞いたって言ったけど詳しく聞く前に起きていた」
「えー遥さん教えてよー」
「あの人はこういう時は答え合わせしてくれないからね」
こうして二人はのぼせる前に風呂を出た。廊下を歩いていると滝川が誰かに電話でお願いしていた。ただし「なにがなんでも今日の飛行機に乗れ」と難題だった。
「いったい誰に…」
「あ、多分…」
肖が言おうとした時だ。
バタバタバタ
遠くから彰文が走ってきた。
「大変です兄が!!靖高兄さんが!!」
「え!?」
その言葉に麻衣は驚く。
「ぼーさん大変!!靖高さんに何かあったみたい!!」
肖は方向転換し、少し離れたところに居た滝川の腕を掴む。
「なんだ!どうした!?」
肖に引っ張られ、滝川は彰文の下へ走った。
「とにかく来てください!!」
彰文は3人を案内した。
***
両腕が血に染まった靖高が自室で倒れていた。滝川は息があるかを確認する。
ヒュ―――ヒュ―――
呼吸が聞こえる。靖高はまだ生きていた。
「若ダンナ、救急車は?」
「呼びました」
滝川が衣装箪笥を開けてネクタイを掴み、それで靖高の腕をきつく縛った。肖も衣装箪笥から靖高の服を沢山出す。
「ぼーさんこれも!」
「おう!」
出してくれた服で止血する滝川。
ピーポーピーポーピーポーピーポー
救急車が来た。靖高は病院に搬送。彰文は付き添いで一緒に乗った。数時間して、彰文が戻ってきた。発見が早かったことと滝川の止血のお陰で靖高は一命を取り留めたそうだ。