霊狩中毒   作:WATAHUWA

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〇

「明るくなった」

「そうですわね」

「朝になったね」

 

窓から朝日が入り込む。昨夜はホラー映画並みに恐ろしかったので明るい日差しがありがたいと女子3人と弓弦は思う。

 

「んーっ……さぁて、ちょっくらもう一働きするか」

「も、もう?結局結界を張りっぱなしで少ししか寝てないんでしょ?まだ寝てたら?」

「私と弓弦がいるからもう少し寝ていいよ?」

 

物凄く疲れているはずなのにもう一働きしようとする滝川に麻衣と肖は言う。弓弦も「寝てなさい」と言わんばかりに滝川に圧し掛かる。

 

「弓弦圧し掛かるな!重い!……早くカタをつけちまわないと何が起こるか分からん。今夜また昨夜みたいな襲撃を受けたら持ちそうにないしな」

 

滝川の言う通り今の内にカタをつけないといけない。なのでリンをベースに残し、滝川とジョンは三六塚へ行こうとしたが

 

「アタシがやる」

 

綾子がやると言ったのだ。当然今まで役に立っていない綾子がやるのだから

滝川はかなり心配する。

 

「…言いたかねぇけどお前じゃ無理だ。そういうことはもっと役に立ってから言え」

「今度は出来る。アタシに任せて。あんたもジョンも寝てなさい。フラフラしてんだから」

 

なぜ綾子がそう言うのか肖と弓弦はよくわかっている。

 

「ぼーさん。今回は大丈夫だよ」

「大丈夫だよって肖お前なー」

 

呆れる滝川。肖は気にせず綾子を見る。

 

「巫女さん。今回は絶好調でしょ?」

「わかってるじゃない」

 

肖の言葉に綾子はご機嫌だ。こうして綾子、滝川、ジョン、麻衣が三六塚へ行くことになった。

 

「ねえ肖」

「どうしたの?」

 

真砂子は弓弦を撫でる肖に心配そうに話しかける。

 

「松崎さん本当に大丈夫なんですの?今まで成功したためしがありませんわ」

 

確かに成功したためしがないのに肖は「今回は絶好調」と信じていた。興味あるのかリンと安原も肖と弓弦を見る。

 

「真砂子。除霊の方法は人それぞれなのは知っているでしょ?」

「ええ。ぼーさんは真言、肖は弓矢と人それぞれですわ」

 

肖と真砂子の言う通り、肖は弓矢。滝川は真言等除霊方法は人それぞれだ。

 

「そして巫女さんは祝詞。」

「あれ?でも効いてませんでしたよね?」

 

安原は聞く。実際彼女の祝詞はすぐに効果が無くなるからだ。

 

「彼女自身は力が無いの。巫女さんの除霊は樹の精霊の力を借りる」

「……精霊?」

 

綾子の除霊方法は樹の精霊から力を借りる事だ。

 

「あの人、樹の精霊と仲良くなるのが得意なの。だから精霊が居る樹から力を借りて除霊をする。」

「あら?ではなぜ今までやらなかったのですの?」

 

除霊が出来るならなぜ今までちゃんとしなかったのか真砂子は疑問に思う。しかしリンと安原はわかった。

 

「精霊が居る樹は無いからですね」

「後都会には自然が少ない」

 

二人の答えに肖は「正解です」と答える。

 

「都会に自然が少ないし、あったとしても精霊が宿っていない。だから力が使えなかったの」

 

力を自覚しているはずなのになぜ都会で仕事をするのか本当に不思議に思っているのだ。

 

「そして精霊の力を借りた巫女さんは…」

 

ぱあああああああ

 

弓弦がいつもの管狐に戻った。

 

「この通り霊山のように浄化することが出来ます」

 

肖は元の姿になった弓弦を撫でる。すると

 

ガラ!

 

ナルの中に居た憑依霊が祓われたおかげかナルが起きてくれた。ただし

 

「…………。」

(((こ…怖い!!!Σ(・□・;))))

(プルプル)

 

ドン引きするほどの不機嫌オーラが出ていた。肖達は青ざめ、弓弦も恐怖のあまり、震えている。めったにない様子なのか流石のリンも驚いていた。

 

「………肖」

「はい!」

 

いきなり名指しされた肖。ナルは不機嫌オーラを出しながら聞く。

 

「頬が地味に痛い」

「………ごめんなさい」

 

平手打ちをかましたことをしっかり覚えていた。

 

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