霊狩中毒   作:WATAHUWA

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~忘れられた子供たち~
〇


オフィスを閉鎖する。ナルの言葉に肖たちは固まった。

 

『閉鎖』…1 出入り口などを閉ざすこと。2 組織体がその活動や機能を停止すること。

 

つまりナルは渋谷サイキックリサーチを廃業することにしたのだ。そのことに滝川と綾子は「「閉鎖ぁ!?」」と叫んでしまう。

 

「閉鎖するって廃業するってこと?!」

「ど、どうして…」

「説明しなさいよっ!」

 

滝川、ジョン、綾子は大慌てでナルに聞く。しかしやっぱりと言うべきか「怒鳴らなくても聞こえます。」と言うナル。

 

「もう少し静かに出来ませんか」

「いや静かにできないのは当たり前だから」

(コクコク)

 

ナルの言葉に肖は言い、弓弦も「そうだよ!」とばかりに頷く。肖の言う通り、湖を見て、勝手に「オフィス閉鎖」の爆弾発言を聞けば誰だって静かにできない。すると麻衣が「質問」と手を上げる。

 

「オフィスを閉鎖するって事はやめちゃうってこと?どうして?」

「ぼくにはぼくの事情がある」

 

あくまで黙秘のようだ。それでも納得しないのは当然麻衣。麻衣からすれば解雇だから聞く権利があるからだ。それでも

 

「説明する必要を感じない」

 

拒否だ。本当に呆れてしまう。

 

「あのねぇ「もー投げちゃったよおれは」

「邪魔だぼーさん」

「お前の都合ばっかり言われても聞けねぇな。……なに?全員帰るわけ?」

 

当然、皆残ることになった。

 

「………。」

 

皆が帰らないことに物凄く不機嫌になるナル。そんなナルに肖は言う。

 

「ナル。皆はまた倒れないか心配なんだよ。それにちゃんと説明しないから」

「さっきも言った通り説明する必要を感じない」

 

肖の言う通り、またやらかして倒れるかもしれない。だから心配しているのもあるし、ちゃんと説明してくれない我儘で通すから滝川達もちゃんと説明するまで帰らないと我儘で返しているのだ。

 

「ナル。これは君尋さんの言葉だけど」

「?」

 

「この世には偶然は無い。あるのは必然だけ。ナルがこの場に来たのは必然だし、私達がこの場に残ったのも必然なの。とりあえず私たちが残るのは説明を言わない我儘なナルが原因だから帰れって言わないでね。ナルの自業自得。It serves you right(当然の報い)」

 

そう言って肖は弓弦を連れてリンと入れ替わる形で麻衣たちが居るバンガローへ向かった。

 

「ナル。ダイバーに連絡出来ました。作業は明日から行うそうです」

「……わかった」

 

ナルの様子がおかしい。リンは肖と弓弦が行った方向を見る。

 

「百目鬼さんに言われたんですね」

「………ぼーさん達が残るのは説明を言わない我儘な僕のIt serves you rightと言われた。」

「…………確かに百目鬼さんの言う通りですね」

 

その説明にリンは納得。ちゃんと説明しないからだ。

 

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