君と、最高の思い出を……   作:おみのSS部屋

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Op.1 少し大人になって

数日前

 

「え?西日本に?」

 

「そう。美晴さんと最後に行きたい場所があるから、そこに行きたいなって」

 

この話をしたのは4月の上旬。

実はとある方から、JR西日本株主優待券をもらったのである。

それを使わないほかないと思い、今回、美晴さんを連れて、「少し大人で上品な旅をしたい!」そう思ったのである。

 

「前回とは違う、少し大人な旅をしよう」

 

「はい!マネージャーさんといく、少し豪華な旅、楽しみです!うふふ」

 

美晴さんも楽しみにしてくれていた。

それが何より嬉しかった。

 

5月1日。

 

「おはようございます。マネージャーさん」

 

「美晴さんおはよ〜」

 

2人が待ち合わせ場所にやってきた。

待ち合わせは8:50、新大阪駅の新幹線改札前。

ここから少し大人な旅を始める。

 

「よし、ここからこれを使ってセレブな旅をはじめよっか!」

 

「楽しみです……」

 

美晴さんを連れて2人だけの旅が始まる……!

 

「最初はこれに乗ろう」

 

「これは?」

 

「さくら577号。新大阪と鹿児島中央を結ぶ新幹線だ」

 

「こんな新幹線が……」

 

美晴さんも初めて見たようで、驚いていた。

しかも、それだけじゃない。

 

「美晴さん、よく切符を見て」

 

「えっ?」

 

そこにはグリーン車と書かれていた。

 

「マネージャーさん!グリーン車!?」

 

「そう!せっかくだからね」

 

「え!?高かったんじゃないですか!?」

 

まぁ、普通はそう思うよね。

僕は心の中で笑った。

 

「それは、車内に入ってから説明しよっか」

 

「はい……」

 

「まずは入ろう」

 

そう言って、2人でグリーン車に入る。

車内はすごく豪華な作りとなっていて、開放感があった。

 

「すごい……」

 

「これがグリーン車……」

 

2人はグリーン車の凄さに圧倒される。

 

「今回はここだね」

 

今回確保していたのは6号車の10Cと10D。

窓側を美晴さんに譲って、僕が通路側に座る。

そして、新大阪を発車する前になっても僕らが乗ってるグリーン車には人1人乗ってこない。

これもある程度予想はしていた。

 

そんなわけで、グリーン車に僕ら2人しかいない。

よし、作戦通り。

 

新大阪発車後、今回の旅をお話しする。

 

「今回はJR西日本株主優待券というものを使っているんだ。JR西日本株主優待券はJR西日本の路線内であれば乗車券と特急券・グリーン券が半額になるすごい切符なんだ。だから今回はグリーン車に乗ってるってわけ」

 

「そういうことだったんですね……」

 

「しかもこのさくら577号はこの日だけ運転される臨時のさくらだから、ただでさえ高いグリーン車に乗る人は少ないだろうし、臨時ならなおさらなんだ。だから、この新幹線を選んだわけ」

 

「そういうことだったんですね……」

 

「それに、この旅はキュイッターで実況しない。つまり、僕と美晴さんだけの特別な旅。だからめいっぱい楽しもうね!」

 

「はい!」

 

美晴さんが笑顔になる。

その笑顔はすごく眩しい。

 

少ししてから、車内販売がやってきた。

(※実際に乗ったさくらでは、車内販売はなかったので、事前に購入し、そこに保冷剤を入れて食べるときに取り出しています)

車内販売で、僕が買いたかったもの、それは……

 

「シンカンセンスゴクカタイアイスのバニラ1つ」

 

「はい」

 

新幹線に乗ったら、やっぱりこれは食べなくちゃね。

美晴さんは未だにきょとんとしている。

 

「シンカンセンスゴクカタイアイス?」

 

そう。シンカンセンスゴクカタイアイス

名前だけ言ってもわからないよね……

そういう時は見せるのが一番!

 

「いくよ?」

 

僕はアイスの蓋を開けて、そこにスプーンを刺す。

しかし、アイスが硬すぎて、なかなか刺せない。

だからシンカンセンスゴクカタイアイスって言われるようになったんだ。

 

「なるほど……これが名前の由来……」

 

「そういうこと!美晴さんも後で食べる?」

 

「うふふ、美味しそうだから、食べようかな〜」

 

美晴さんも楽しそうだった。

美晴さんを楽しませる旅だからね。

美晴さんも次の車内販売でシンカンセンスゴクカタイアイスを買った。

 

「美味しい!」

 

「なら良かった!」

 

「マネージャーさんは、わたしが知らないようなことを知ってるから、すごく楽しいです……」

 

「それは僕もすごく嬉しい。これからもたくさん知らないこと教えていけたらいいな……」

 

「楽しみにしてますね!」

 

2人だけで過ごす、さくらの車内。

気付けば、目的地の広島に着いた。

 

「よし!ここで降りよう」

 

「はーい!」

 

美晴さんと2人で広島をめぐることに。

その旅はどうなるのだろう……

ちょっとした不安と期待をのせてさくら577号は定刻通りに広島に着いた。




みなさんこんにちは。おみです。
この度は「君と、最高の思い出を…… Op.1」を読んでくださりありがとうございます。
この小説はおみチャンネルに投稿している「GW旅行記」とリンクしています(少しリンクしてないところもあります)
そちらもぜひ見ていただければと思います!
しばらくは本編ストーリー「最愛のあなたが、いない日々」をお休みしてこちらを投稿していきます。
「君と、最高の思い出を……」の最終話が、「最愛のあなたが、いない日々 Op.0」に繋がっています。
投稿が前後してごめんなさい!
それでは次話もお楽しみに!
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