その日は皆生温泉に行った後、米子のホテルで泊まった。
次の日は朝食をホテルで食べてから、伯備線で新見、姫新線で東津山、因美線で智頭へと向かい、時刻は13時前。
今からホテルに向かっても良いけど、それだと時間が余りすぎになるので
「ここで少し寄り道しよう」
「寄り道?」
智頭から寄り道をすることに。
その寄り道する駅は……
「ここから智頭急行線に乗るよ」
「かわいい!」
智頭急行線でどこかの駅に向かうことに。
ホームには青を基調とし、ピンクのラインが入った列車が待っていた。
その列車に僕らは乗り込む。
お客さんはまぁまぁ乗っていた。
そして、智頭を発車した。
「マネージャーさん、ここからどこに向かうのですか?」
美晴さんが興味深々に聞いて来た。
よほど楽しみなのかな。
その期待を裏切らないところに行くけど。
「智頭駅の隣の駅だよ」
駅名はあえて言わないことにした。
それを言ってしまったら、面白くないから。
「どんな駅なんでしょうか……」
そんな話をしながら駅に到着した。
「よし、降りよう」
「す、すごい……駅がピンク色ですよ!!」
「ここが美晴さんを連れて行きたかった場所だよ」
「ここは……?」
「恋山形駅。全国でたった4つしかない駅名に恋がつく駅の1つだね」
「こんなところにあったのですか……」
僕は歩いてホームの端っこへ
「どうしてホームの端っこに来たのですか?」
「ここを特急列車が通過していくんだ。しかも2本も」
「そうなんですか……」
「ただ、とんでもない高速通過をするから気をつけてね」
「わ、わかりました……」
美晴さんもカメラをセットする。
最初は僕が座って、美晴さんが立つことに。
そんな2人がいる恋山形駅を特急スーパーはくとがこれでもかと豪快に通過していった。
しばらく僕と美晴さんは動けなかった。
そのスピードがあまりにも早かったからだ。
『はや……』
2人で同じことを言った。
それがなんだかおかしくて2人で笑ってた。
「次の特急はどっちから撮る?」
「わたし、反対のホームで撮影して良いですか?」
「もちろん!好きなところから撮っていいよ」
「はーい!」
美晴さんは反対側のホームへ。
そして、2人で撮影。
すごく楽しい撮影だった。
それは、美晴さんも一緒だったからかもしれない。
美晴さんが反対側のホームからやってきた。
「どうだった?」
「すごく楽しかったです!私たちが乗る電車は……あんなふうに通過しているんだと思うと……すごかったです……うふふ」
「うん、僕もすごい楽しかった」
「じゃあ、この駅を観光しましょう」
「撮影が目的じゃないからね。じゃあ行こう!」
恋山形駅は恋の願いが叶うとされている駅。
春に行った恋し浜駅とは少し違うけど、駅舎がピンク色になっていて、その駅舎にハートがあって、すごくかわいい駅舎だ。
「マネージャーさん、絵馬がありますよ!」
美晴さんが絵馬を見つけたみたい。
その絵馬に願い事を書いて、飾ることもできる。
「せっかくきたから、何か書こっか?」
「そうですね、うふふ」
なんだか美晴さんも楽しそうだった。
2人で願い事を書く。
「じゃあ、飾りましょう」
「うん、そうだね」
2人が書き終わって、飾ることに。
その願い事は……
「美晴さんと幸せな音をいつまでも奏でることができますように……」
こう書いた。
その後も2人でグッズを買ったり写真を撮ったり恋山形駅を満喫した。
そうして、美晴さんと僕は次の目的地へと向かった。
鳥取駅に着いて、荷物を宿に放り込み、やってきたのは……
「ここに行こう」
「綺麗……!」
鳥取砂丘に行った。
実は鳥取には過去にも何回か行ったことはあるけど、雨や雪のせいで行けてなかった。
だから、今回は雨は降らないで欲しいと願いながら訪れた結果、見事に雨が降らなかったので行った。
砂丘は上り坂と下り坂があって、頂上に行くのもかなりしんどかった。それでも、頂上からの眺めは絶景だった。
「マネージャーさん」
「なぁに?」
「わたし今……とっても幸せ……」
「……!」
美晴さんの口から幸せなんて聞けて本当に嬉しかった。
美晴さんと最後に思い出を作りたいって始めたから、こう言ってもらえることは何よりだった。
「だから、マネージャーさんと……ずっとこのまま離れたくない……」
その目は少し寂しい目をしてた。
美晴さんもどこかで意識していたのかもしれない。
「わたし、恋山形駅の願い事に、マネージャーさんとずっと一緒に幸せな日々を送れますようにって書いたんです」
それは、僕も同じことを思っていた。
だから、この旅をしている。
明日でこの旅は最終日を迎える。
しかし、この旅の結末は僕らが描くものとはかけ離れていたことを知らない。
みなさんこんにちは。おみです。
この度は「君と、最高の思い出を…… Op.8」を読んでいただきありがとうございます。
やくも8号、新見津山経由で鳥取に抜けたい場合は接続がかなりいいのでオススメです!!!
恋山形駅は日本でたった4つしかない「恋」がつく駅ですが、恋し浜駅同様、願い事を書いたりするところがありましたし、自販機もあったのは驚きました!
是非行ってみてください!
さて物語は次回最終回を迎えます!
果たしてどんな結末が待っているのか!?
それでは次話もお楽しみに!