【PUIPUI】モルカーのいる日常【PUIPUI】 作:赤棘アキラ
概要
https://twitter.com/Px2Mlc_1draw/status/1621940089885720576?t=-tXuct-I6dmH-NiNMIbFFQ&s=19
お題
https://twitter.com/Px2Mlc_1draw/status/1624349726358536193?t=bwiVQbHIOS_lvwxKb5LzKA&s=19
※『① しもばしら』を選択しました。
※現実世界(主な舞台は
甲斐市某所。
これは2月の大雪が降る前の、土日の朝の話。
「PUI」
自宅前でスタンバイしているのは、薄紫色の身体にドライバーが作ってくれた山吹色のセーターを身につけた、モルカーのムー。
「ムーちゃんおまたせー」
「じゃあ遊びに行こうねー」
「PUI」
声をかけてから乗り込んだのは、ムーのドライバーの親子。
保育園に通う娘さんはムーと同じ山吹色のセーターと、同じ色の手袋と帽子を被っている。
「あんぜんうんてんでー」
「安全運転でね」
「PUI」
さあ、シートベルトをして、出発進行。
今日はちょっと遠出して、モルカーも入って遊べる広い公園に行くのだ。
…………ちなみにムーの特徴をひとことで言うと「注意力がないモルカー」である。
最近も無人走行中に注意が足りず、覆面パトモルカーの目の前で一時停止違反をしてしまい、モルカー免許に
──まあ、さすがに
…………一発免停にならなければ。
さて。
道中、超軽度のモルカーとの接触事故──本当にやわらかくてケガしない程度なので、警察官の前じゃなければノーカンである──が2回あっただけで1台と2人がたどり着いたのは、小瀬スポー
サッカーファンにはJ2(2023年2月時点)の
人用とモルカー用の2つの陸上競技場兼サッカーグラウンドのほかにも、スケート場や武道館、体育館などがあり、山梨県の大きめなスポーツイベントはだいたいこの小瀬で行われている。
それと、たまに東京モルリンピック陸上の雌雄混合1000メートル走
あと春は花見も盛んだ。
「ムーちゃんひろばいこ!」
「PUI」
モルカーの車内から娘さんが声をかけると、ムーは勝手知ったるなんとやらで広場へ──
「ムーちゃんそっちじゃないから! あっち!」
──行かずに反対方向へ向かいそうになったので、母親のドライバーが慌ててハンドルを回しながら方向修正。全然勝手知ってなかった。
で、しばらく進むと、広場へ到着。
この広場はスポーツイベントの前や最中に使われる予備のエリアで、普段はモルカーと遊べるように解放されている。
しかし朝早いためか、人やモルカーの姿はなかった。
「『かしきり』だー!」
さく。さく。さく。
──そして1人も1台もいなかったためか、広場の日陰部分には霜柱が立っていた。
「ママとムーちゃんもおいでー!」
「PUI!」
「はいはい」
ムーも広場の日陰部分へ足を踏み入れる。
ざくざくっ。ざくざくっ。
さく。さく。さく。さく。
人の足音とモルカーの足音の差が顕著に現れる。
今の時期しか楽しめないだろう風物詩を、1台と2人は大いに楽しんだ。
ぷい?
-
ぷい!
-
ぷいぷい!
-
ぷい~。
-
ぷ~い……。