BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
今回はついに最悪の敵が登場。楽しんでいただけると幸いです。
桟橋に戻り、武器を回収。そのまましょうがないので沼を泳いで、ジャックのせいで行けなかった例の脱出ゲームの部屋の出口(爆破)の部屋まで来て見ると、事務室の様な部屋に置かれている分厚いテレビが突如電源がついてルーカスが映し出される。
≪「親父を倒すとはなかなかやるなイーサン、ジョー」≫
「お前の叔父さんを呼び捨てかよ」
≪「あれで死んでない奴なんか俺の叔父さんでもなんでもねーよ!?化け物だよ!?」≫
「俺にジャックを殺させた人の心が無いお前に言われたくねえぞ!」
『サイコパスに言われたくないよね、言いたいことは分かるけど』
「サイコパスに言われたくないだろうよ。それで、パーティーとやらはこれで終わりか?」
エヴリンと言ってることが重なった。だよなあ。
≪「あー、わりぃわりぃ。物足りねえよな?ちょっと待ってな」≫
『うーん、画面に映っているの多分私の知らない場所…』
そう言って画面外にあるらしいパソコンのキーボードに何やら打ち込むルーカス。「できたできた、想像以上だ」などとほざいているがなんのことだ。
≪「庭に戻って見な!主演のおめかしは終わった!次のパーティーが用意してあるぜ!」≫
「庭?」
『まかせて!』
次の居場所を聞くなりエヴリンに視線を向けると頷いてピューと飛んで行った。とりあえずテレビに今にも殴りかからんとしているジョーを抑えることにする。
「ルーカスてめえ!ぶん殴ってやるから出てこい!」
≪「おいおいアンタに殴られちゃ死んじまうよ、勘弁してくれよジョー。お前が来なきゃこうならなかったと後悔しないでくれよ?そんなんじゃつまらねえからよ!」≫
そう言ってルーカスは一方的にテレビの電源を切って姿を消した。行き場の無い怒りをテレビを殴りつける事で晴らすジョー。砕け散ったモニターの欠片で切ったのか血を流した拳をワラワラと震わせながらジョーは踵を返す。
「行くぞイーサン。パーティーとやら、ぶち壊してやる」
「ああ。アイツの思い通りにはさせないさ、「頭部」と「腕」も手に入れてミアとゾイを助けよう」
ジョーと共に、来た道を逆走していく。廊下を塞いでいるバリケードをジョーが殴り壊して来たときよりも早く辿り着いた出口から外に出ると、様変わりした庭の光景が広がっていた。
「…なんだこいつは」
「…結婚式場?」
トレーラーハウスが端までどかされ広々とした庭には長椅子がいくつも綺麗に並べられてモールデッドたちがきちんと座っていて、異様な光景を形作っている。
「エヴリン、どうしたんだ?」
『そんな…ゾイ、私が来たから……?』
「ゾイ?ゾイがどうした!」
マーガレットの最後の形態と戦った旧館への道が階段状に盛り上がった白いカビでちょっとした舞台になっていて、その上には美術館で見たことがある
「イーサン、ジョー……ゾイは、この中で……」
≪「レディス&ジェントルメン!」≫
「「!?」」
するとどこからともなく……本館の壁に取り付けられたスピーカーからルーカスの声が響いた。それと共に、罅割れて行く白カビの
≪「さあさあイーサンもジョーもどこで見てるか知らないエヴリンも、皆様ご注目!対戦カードはイカレた狂人イーサン・ウィンターズとマジかよってレベルの不死身の男ジョー・ベイカー!VS~“死の花嫁”!いよいよお待ちかねのクレイジーファイトの始まりだ!二人とも、男らしく正々堂々と戦ってくれよ?」≫
そんな言葉と共に完全に砕け散った白カビの
「なんだこいつは…」
「悪趣味にもほどがあるぞルーカス…!」
「イーサン…?ジョーおじさん?」
すると怪物が口を開き、聞こえてきたのは聞き覚えのある声。ゾイの声だった。同時に、エヴリンがなにに絶望したのかわかった、わかってしまった。
「ゾイ!お前か!?」
「おま、おまえ、ゾイか!?なんて姿に……」
「私、私……攫われた後に、フューマーとか呼ばれていた白いモールデッドに纏わりつかれて、取り込まれて……気付いたらこんな姿にされちゃって……頭の中に響くんだ、イーサンを殺せ!ジョーを殺せ!って、声が」
隠れた目元から黒い涙を流しながら、死の花嫁と呼ばれた怪物にされたゾイは訴える。必死に堪えているが耐えられそうになく、ブルブルと震えている。
「お願い、アイツらと……父さんや母さんと一緒になりたくない……私を、殺して」
≪「おおーっと!我が妹ながら渾身のお涙ちょうだい話だあ!勝ったら旧館に捕らえているミアをプレゼントだ!頑張ってくれよな!」≫
「ルーカァアアアス!」
「ゾイ、ゾイ!しっかりしろ!お前を殺すなんて、俺にゃあ無理だ!」
『この鬼!悪魔!サイコパス!』
ゾイの懇願に続いたルーカスの言い草にブチ切れる俺と、姪っ子に殺してくれと懇願されて今まで見たこともないほど悲しい表情を浮かべるジョー。エヴリンもブチギレてる。
「ウアアアアアアッ!」
瞬間、チェーンソーの様な左腕を振り回しながら突撃してくるゾイの攻撃を、俺は咄嗟に呆然としているジョーを蹴り飛ばして左右に分かれて回避する。俺は咄嗟にハンドガンを抜いて狙おうとするも、悶え苦しむゾイの姿を見て躊躇してしまい、ゾイの構えた右腕のブーケから放たれた白いカビで構成された茨の鞭で薙ぎ払われてしまう。
「がっ!?」
『イーサン、大丈夫!?しっかりして、殺されちゃ駄目だよ!』
「無茶を言うなお前も…」
ジョーに至っては一方的に鞭で
「しっかりしろ、ジョー!まだ殺すと決まったわけじゃない!ゾイを助ける方法を考えるんだ!」
「でも、だってよおイーサン……俺ぁ、ゾイを殴るなんて、できねえよ…」
「アイツの身体はフューマーとかいう白いモールデッドに取り込まれてるだけだ!なんとかそれを引き剥がすことができれば……」
『フューマーってあれだよね、不死身の奴!首を斬って沼に沈めてようやく勝てた…そんなの、どうすれば……』
「抱いた希望をへし折るのやめろ!?」
思い出したくもない、マーガレットに続いて苦戦した奴だ。あいつがいなけりゃミアもゾイも助けられて、こうなることもなかった仇敵だ。
≪「戦わなきゃいけねえ時を乗り越えてこそ男になれるんだぜイーサン、ジョー!」≫
「ふざけるなよルーカス!?」
「……ルーカス。てめえだけは絶対に許さねえ」
≪「許さねえからどうなるってんだ?お前らに俺の居場所は分からねえし、ミアを助けたいならゾイ……いや、もはや“死の花嫁”さしずめブライドデッドってところか?そう、ブライドデッドを倒すしかねえ」≫
そう言われて旧館への道を見やる。白いカビの壁で塞がれてしまっている。恐らくゾイ…いや、ブライドデッドと連動しているんだろう。
≪「できるのか?ジョー。お前に、最愛の姪っ子を殺すことができるのかあ?無理に決まってるよなあ、俺の邪魔をするからだぜおじさぁん」≫
「ルーカス、てめえ…があ!?」
「ウアアアアアアッ!」
『飛んだあ!?』
鞭打ちを続けていたかと思えば飛び上がり、スカートを広げて高速で滑空しジョーに飛び蹴りを叩き込んできたブライドデッドは倒れたジョーに馬乗りになって左腕のチェーンソーを頭上に振りかぶる。くそっ、間に合わない……!
「ジョー!!」
怒涛のボスラッシュだけど、逆に7はボスが少なすぎると思うんだ。
という訳でついに登場、変異ゾイもとい、ゾイを取り込んだフューマー変異個体、その名も死の花嫁、ブライドデッド。こうする形で変異させました。花嫁装束にされるからまさに「おめかし」でした。ブーケはマーガレットイメージ、ケーキナイフチェーンソーはジャックイメージです。ウェンディングベールは変異ミランダの白いバージョンをイメージ。
なにより恐ろしいのはイーサンに躊躇させ、ジョーを戦意喪失にさせられる点。今までとは前提が違います。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
ルーカスとは……
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原作と異なりイーサンが決着をつける
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原作通りクリスが決着をつける