BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。前回話題に出したからかFGO/TADも結構な人数に見てもらえたようで嬉しかったです。

今回はVSベイラ・ドミトレスク。楽しんでいただけると幸いです。


第十一話‐Who are you【お前は誰だ】‐

「いい加減に、しやがれ!」

 

『わー、イーサンかっこいい!』

 

 

 襲いかかってきた侍女の成れの果てであるミイラの振り下ろしを避けて顎に銃口を突きつけて引き金を引くことで頭部を粉砕。力が抜けた胴体を蹴り飛ばして他のミイラにブチ当てる。

 

 

『イーサン、ここに面白い物があるよ!』

 

「こいつは…パイプ手榴弾か!なんでここにあるのか知らんが、喰らえ!」

 

 

 エヴリンの指差した場所にあったそれを、襲いかかってきた綺麗な首飾りをした奴が振り下ろしたハルバードを咄嗟に手を突っ込んで柄を握り受け止め、口に突っ込んで後ろの奴等目掛けて蹴り飛ばす。よたよたと後退した首飾りのミイラは他の奴等を押し倒し、爆発。木端微塵に吹き飛び、首飾りがカラカラと足元に転がってきたので拾い上げる。裏に持ち主と思われる名前が刻まれていた。

 

 

「イングリド…?」

 

『さっきの文書に書かれていた名前だね』

 

「ああ、確か時折意識覚醒していたとかいう……クソッ、ドミトレスクめ」

 

 

 首飾りをポケットに入れて、奥に上に繋がる階段が見えたので上って行くと、地上に出たあたりで温度が変わった、と認識した直後に蟲が纏わりついてきた。やつらか!

 

 

「カサンドラがしくじったせいでこんな面倒なことに…ねえ、教えなさいよ。あの子が発狂していたけどなにをしたの?」

 

『出たな、名前が良く分からない蟲女!』

 

「教えるつもりは毛頭ないな、このバグビッチめ!」

 

 

 蟲が集結し、女性の姿を形作った三姉妹の一人がハルパーを手に襲いかかってくるも、ハンドガンの銃身で刃を受け止めて逆に蹴り飛ばそうとするが、蟲がバラバラになって避けられる。厄介な!

 

 

「このベイラ・ドミトレスクに対してなんて口の聞き方かしら!躾けてやるわ、人間風情が!」

 

『どうぞー、美味しくないけどもれなく可愛い女の子がおまけでついてくるイーサンの血はこちらでーす』

 

「ふざけんな!」

 

「健康な男の血…待ちきれない!手間をかけさせないでよ」

 

 

 このベイラと名乗った三姉妹…確か長女、性格が違うのか、カサンドラと違って隙がない。ならばと自ら首を差し出してやると、やはりというか噛み付いてきた。さすがに二回目だと慣れてきた。

 

 

「血よ!新鮮な!人間の血…!温かい血!」

 

「そうかい、そりゃよかったなあ!」

 

『私も会えて嬉しいよ』

 

 

 後ろから聞こえてきたエヴリンの声に反応し振り返るベイラの隙を突いて、この狭い空間からの脱出を試みる。今回は姿を隠してのホラー演出か。

 

 

「だ、誰!?どこから…!」

 

『どこ見てるの?こっちだよ』

 

「な、なにこれ……声が身近で聞こえるのに、どこにもいない…!?」

 

 

 多分それ、足元か天井の中から声かけてるんだと思うぞ、と思いながら階段を上り、板で塞がれている行き止まりまで来た。勢いよく壊そうとすると、後ろから肩を掴まれて無理やり振り返らせられる。ベイラだった。な、なんで…!?

 

 

「どこへ行くつもりなの、坊や?」

 

『イーサン、ごめん!この人カサンドラと違って冷静!』

 

「幻聴が聞こえるのは血が足りないからよ!今すぐ血が欲しい。温かくて、新鮮で、真っ赤な色の血がね!」

 

 

 ベイラに突き飛ばされ、板の壁を突き破って冷たい雰囲気の部屋に倒れる。眩しい。この光源は…窓か!しめた!ベイラが覆いかぶさってきたので、咄嗟に銃を乱射するが、弾丸は突き抜けて行く。

 

 

「銃弾が私に効くとでも…」

 

「狙ったのはお前じゃない…窓だ!」

 

「え?キャアアアアアア!?」

 

 

 銃弾が炸裂した窓が罅割れ、外は吹雪いていたのか冷気が雪崩れ込んできた。冷気の直撃を受けて吹き飛ばされるベイラ。その体は凍てついて、蟲に分離することができなくなったようだ。

 

 

「クソ…おのれ、人間ごときが!その喉を斬り裂いてミミズを詰め込んでやる!」

 

『お姉さん、後ろだよ』

 

「ッ!?お前ええええ!」

 

 

 怒り狂って襲いかかろうとするも、後ろから話しかけられベイラは振り返る。するとそこには割れた窓の縁に浮かんでいるエヴリンの姿が。謎の少女から冷気を浴びせられているように見える事だろう。怒りの矛先をエヴリンに向けてハルパーを振り下ろすも擦り抜け、窓の縁に突き刺さって抜けなくなったようだ。チャンス!

 

 

「喰らえ!」

 

「がっ!?絶対にお前を許さない…いったい私になにをした!?生意気な人間めが!」

 

『私を無視しないでよ』

 

「顔を出したわね、殺してやる…があっ!?」

 

 

 銃弾を真面に浴びて、怒りのままにハルパーを引き抜き俺に襲いかかろうとするベイラ。しかし今度はベイラの胸から顔を出してケラケラ笑うエヴリンに声をかけられ彼女に向けてハルパーを振るう。するとエヴリンは直前で引っ込んでベイラは自らの胸をハルパーで刺し貫き、自傷ダメージでよろめくことに。それを目の前の床から出てきて笑うエヴリン。お前、趣味悪いぞ。

 

 

「私達に歯向かうなんて、許せない!それにお前は一体誰なのよ!」

 

『私?私は誰?私は誰?私は誰私は誰私は誰あはははははははははは』

 

「ひいっ!?がっ!?ぐうっ!?えっ…私の体が…崩れて行くわ!どうして、私がこんな…!?」

 

「これで終わりだ」

 

「あぁぁぁ!この、私がぁぁぁ!!」

 

 

 奇妙な笑い声を出したエヴリンに怯んだベイラの顔面に、立て続けにハンドガンを炸裂させると、その体が石灰化して固まって行く。それを見て弾が尽きたハンドガンを投げつけて粉砕。断末魔を上げてベイラは崩れ落ち、ぱらぱらとその欠片が転がった。…やった、のか?

 

 

『やったねイーサン!ねえねえ、どうだった?私の渾身の脅かし!』

 

「正直、ちょっと引いたぞ」

 

『ええー、ひどいー』

 

 

 落ちたハンドガンを手に取ってベルトに引っ掛け、ベイラの亡骸に埋もれていたトルソーの様な物を手に取って売れそうだったので麻袋に入れる。しかし、これからどうするか…

 

 

『あれ?ねえねえイーサン、これって…』

 

「うん?」

 

 

 エヴリンに呼ばれて奥の厨房らしき部屋に来ると、血の溜まったナベの中に豪勢な造形のワインボトルが浸されていた。これは…地下の酒蔵でドミトレスクが持っていったあのワインか?エチケット(ワインボトルのラベルのこと)にはサン・ヴィエルジェと記されている。血に浸すとは悪趣味な…よく見たらこの部屋、人間の肉と思われるものも吊るされているな…厨房にある意味は考えない様にしよう。

 

 

『あんな大事そうに持っていたし、何かに使えるかもね』

 

「だな。…だがこいつは普通に持ち歩かないと割れそうで怖いな」

 

 

 大事に抱えて奥の部屋に進んで扉の鍵を開け、先に進むとあの三姉妹の絵が描かれた広間に出て。二階にワインルームを見つけたのでサン・ヴィエルジェをそれっぽいところに飾るとスライドし、奥の隠し部屋から中庭の鍵を見つける。これで行けるところが広がった。そして中庭に行こうと降りてみると、さっき通る時は死角だった部屋に見覚えのある人物がいるのを見つけ、エヴリンと顔を見合わせると駆け寄った。

 

 

『あれ!?なんでえ!?』

 

「デューク!なんでここに…」

 

「ホッホッホ。また会いましたな」

 

 

 …エヴリンと一緒に入ってきて一応閉めた扉を見る。次にデュークの巨体を見る。……どうやってこの部屋に入って来たんだ…?

 

 

「商いは場所を選びません。娘さんは見つかりましたかな?」

 

「いや……ヤバい女どもはいたがな」

 

「もし娘さんがいらっしゃるとしたらこの城の主人の部屋が一番怪しいでしょうな。そうでしょう?」

 

『一番怪しいのデュークだけどね』

 

「ドミトレスクか?」

 

「ええいかにも。彼女の部屋に行けば、見つかるやも。それはそうと、何かご入り用では?」

 

『ねえ、さっきのトルソーと、首飾りも売っちゃえば?荷物になるだけだし』

 

「ああ、そうだった。このトルソーと首飾り、売れるか?」

 

「もちろんですとも!これは令嬢のトルソーですな。高価に買い取らせてくださいませ」

 

「助かる。あ、あとワイングラスも…」

 

 

 トルソーとイングリドの首飾りとワイングラスを売り払い、弾丸と回復薬を補充。椅子に座り、一息吐くのだった。…やっと一人倒せた。あと二人の姉妹とそれより強いであろうドミトレスクか…先は長いな。




ベイラの断末魔は声優ネタ。首飾りはイーサン的には売らないだろうけど、荷物になるだけだし…

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

ハイゼンベルクとはどうする?

  • 共闘する
  • 原作通り敵対する
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