BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。そういや偶数ナンバリングなのにレオンは出なかったなと今更思い至りました。なら、イーサンがレオンみたいなことをしてもいいよね?

今回はVSクソデカオバサン第一ラウンド。伝家の宝刀炸裂です。楽しんでいただけると幸いです。


第十三話‐Family punch【そのための右手】‐

「イーサン・ウィンターズと、カサンドラの言っていた子供…眉唾物だったけど実在していたとはね。あの時聞こえた声は貴方かしら?」

 

『は、ハロー?』

 

「くそっ、放せ…!」

 

 

 ドミトレスクに首を掴んで持ち上げられ、床に勢いよく叩きつけられる。さすがに、ヤバい…!?

 

 

『イーサン!イーサンを放してよ!』

 

「そうはいかないわお嬢ちゃん。これは大人の話だから大人しくしていなさい。イーサン・ウィンターズ。貴方が連れてきたのかしら?まったく、ちっぽけなネズミの分際でこざかしくも私の城に入り込み…そればかりでなくその薄汚い手で娘たちに…手をかけ!」

 

 

 もう一度持ち上げられ、床に頭から叩きつけられる。床にひびが入ってきたような音がした。エヴリンは今にも泣きそうだ。

 

 

『やめて!やめてよ!それ以上はイーサンが戻れなくなる!』

 

「今度は私の大切なものまで…盗もうっていうの!?冗談じゃないわ!!」

 

 

 さらにもう一度持ち上げられて床に叩きつけられ、ついに崩壊。俺は地下に真っ逆様に落ちてしまう。エヴリンがスポンと天井を抜けて追いかけてきた、と認識した瞬間には石床に背中から叩きつけられる。頭がガンガンする。全身が痛い。ここは…地下牢かなにかか?

 

 

「そこで待っているがいいわ!地獄の底まで追いかけて、その体を斬り裂いてあげるから!」

 

「畜生。何とでも言え。冗談じゃないぞ…ったく」

 

『イーサン、大丈夫?』

 

「これが大丈夫に見えるか…がはっ」

 

『私、逃げれる場所を探してくる!』

 

 

 痛む体に鞭打ち、立ち上がって歩き出す。レバーがあったので操作し、先に進む。広いな。明かりが灯っているから前回の地下牢よりはマシな上、あのミイラもどきもいないからありがたいが。すると離れていたエヴリンがやって来て、レバーのある扉まで案内してきた。

 

 

『ここから出られそうだよ!』

 

「助かる」

 

 

 レバーに手をかけ、持ち上げようとしたその時。

 

 

『イーサン、駄目!』

 

「え?」

 

 

 エヴリンの声が慌てた様子で上げられ、同時に右腕に走る痛み。見れば。右手の手首から先が切断されていた。

 

 

「ああ、クソッ!?」

 

『イーサンの手がまた悲惨なことにー!?』

 

「ふっふっふ…逃げられると思った?」

 

 

 鋭い何かで斬られたようで、切断面から鮮血が噴き出す。以前ミアにチェーンソーで斬られた時とはまた別の激痛が走り、右手を押さえながら振り返ると、左手の長く鋭い爪を振り上げたドミトレスクが笑ってそこにいた。また首を掴まれ、今度は投げつけられて背中を強打する。不味い、このダメージは、不味い…!

 

 

「バラバラに斬り刻んでやる!可愛い我が子に会う前にね!」

 

『イーサン、しっかりして!イーサン!』

 

「イーサン・ウィンターズの次は貴方よ、お嬢ちゃん。うちの娘を狂わせてくれたお礼をたっぷりしてあげる…!」

 

『お礼ってなに!?わ、私は幻覚だよ?クソデカオバサンが見ている悪夢だよ?』

 

「誰がクソデカオバサンですって!?お姉さんよ、私は!」

 

『それは無理があると思うー!』

 

 

 ドミトレスクの側にわざわざ寄って、振るわれる爪の攻撃をひょいひょいと避けていくエヴリン。当たりもしないのに避けているのは、実体があるように錯覚させているのだろうか。今のうちに立ち上がらないと、生きないと…!しばらくエヴリンと遊んでいるかと思われたドミトレスクだが、俺が立ち上がったのを目ざとく見つけてエヴリンを押しのけ(るように見せ)て近づいてきた。

 

 

「逃がさないわよイーサン・ウィンターズ。どこへ行こうって言うのかしら。ドミトレスクの城を荒した罪を思い知るがいいわ!」

 

「はあ、はあ…もらいものの城をか?」

 

「…ぶっ殺す!」

 

『なんで怒らせるの、イーサン!?』

 

 

 鉄格子をやすやすと斬り裂きながらこちらに迫るドミトレスク。逃げ道が、ない。万事休すか…

 

 

『こうなったら…イーサン、右手をクソデカオバサンに突き出して!』

 

「お姉さんと言いなさい!クソガキャア!」

 

「は?」

 

『早く!』

 

「お、おう…?」

 

 

 凄まじい勢いで距離を詰めてきたドミトレスクに、エヴリンに言われるなり右手を突き出すと右手の切断面から見覚えのある黒いカビが湧き出て右拳を形成。驚く間もなく、ドミトレスクの腹部に炸裂し、吹き飛ばした。

 

 

「がああああ!?」

 

「なん……だと…!?」

 

 

 吐血しながら吹き飛んで頭から木箱に突っ込んだドミトレスクは無視して、右手を見やる。三年前に戦ったエヴリンの友達…モールデッドの腕にそっくりだった。思わずエヴリンを見やると、ドヤ顔を浮かべていた。

 

 

「エヴリン、お前…俺の体になにをした?」

 

『ピンチだから力を貸してあげたんだから感謝してよね。…そう怒らないでよ。イーサンを死なせないためには、それしかなかったんだから』

 

「お、おう…」

 

 

 すぐシュンとなってしまったエヴリンに、怒る気力も失せる。それよりも、今はドミトレスクだ。痛む体に鞭打って歩み寄り、肩に左手を置いて振り返らせると同時に右の異形の拳を振りかぶる。

 

 

「『お前も家族だ』…なんてなあ!」

 

「ぐはっ!?」

 

 

 そして、エヴリンが声を合わせてきてお約束を口にしながらストレートパンチ。三年前のベイカー家で、ジャック・ベイカーに何度されたかわからない強力なパンチの真似だ。威力は絶大。顔面に直撃を受けたドミトレスクは昏倒し、その場に倒れる。不死身だろうが気絶はするだろうさ!

 

 

『今のうちだよ、イーサン!』

 

「ああ!またかよクソッたれ!」

 

 

 レバーの所まで戻り、斬られた右手を回収して奥に進み上の部屋で手に入れた鍵を使って扉を開けると、変な石像があって。悲嘆に暮れてるような石仮面を取ると、石像のある足場が上に迫り出した。

 

 

「よくもやってくれたわね…いくら逃げようとしたって無駄よ!モロアイカを解き放ってやったわ!」

 

「ちっ、もう起きてくるのか…」

 

『戻すよ、イーサン』

 

 

 ドミトレスクの声が聞こえてきたが、上に向かっているなら一安心だろう。するとエヴリンが声をかけて来て、右手が異形のものから切断された痛々しい姿に戻る。俺は切断面に回復薬をぶっかけて右手をくっつけると、再生した。思うままに動く。

 

 

「…よし」

 

『うっわ。なんでその傷で治るの?こっわ』

 

「お前のせいだろお前の!?」

 

 

 茶化してくるエヴリンに怒鳴るが、どこか申し訳なさそうにしているその姿に思い止まる。……今までも回復薬をかければ重症がすぐ治っていたが、カビの後遺症ってわけじゃなさそうだな。

 

 

「つまりエヴリン。…俺はまだ、お前に感染している。そういうことだな?」

 

『えっと…うん、そう考えてくれていいよ』

 

「ミアが心配していたのはこのことか…クソッたれ。俺がお前を見えるのも、お前が見せてる幻覚か?」

 

『それはちょっと違うかな…』

 

「まあなんでもいいさ。お前のおかげで助かった。その事実は変わらないからな」

 

『え?そう?そうかなー?ふっふーん!イーサンの命を救ったんだから感謝してよね!』

 

「すぐ調子に乗るな」

 

『わぎゃー!?顔を引っ掻き回すのはやめてー!?それにばっちい!』

 

「ばっちい言うな!?」

 

 

 シュンと大人しくしていたかと思えば胸を張ってドヤ顔をしていたのがムカついたので治ったばかりの右手をエヴリンの顔に突っ込んでグルグル回してやってると、石像が競り上がり終えて。そこは中庭のど真ん中だった。

 

 

『ここに繋がってたんだ』

 

「…前は安全地帯だった筈なんだがな」

 

 

 唸り声が聞こえてきたので嫌な予感がして上を見る。そこには複数のミイラの怪物がいた。ドミトレスクが言っていたモロアイカってこいつらのことか。

 

 

「エヴリン」

 

『なあに?』

 

「左手。指の部分を補強できるか?」

 

『難しいけど、やってみる』

 

 

 すると左手の薬指と小指が黒カビで構成されて。俺はハンドガンとサムライエッジを同時に構えた。念願の二丁拳銃だ。やってやる!




幻影エヴリンの新たな力。イーサンの四肢のモールデッド化。どういうメカニズムなのかは後程。この能力があるため二丁拳銃を使わせるつもりだったのです。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

ハイゼンベルクとはどうする?

  • 共闘する
  • 原作通り敵対する
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