BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
今回はVSダニエラ&カサンドラ。楽しんでいただけると幸いです。
正確な射撃はできないので、モロアイカの頭部ではなく胴体を狙って交互に撃つ。一発受けるたびにモロアイカはノックバックを受けて仰け反り、胸部を粉々に撃ち砕かれて沈黙した。
「よし、勘でやったがなんとかなるな」
『わー、すごいすごい!イーサン何者?』
「前にも言っただろ。ただのシステムエンジニアだ」
『嘘だあ』
同じ手法でモロアイカを片付け、広間にやって来て、悲嘆に暮れた石仮面をそれらしい像に付けると床に沈んでいく。これをあと三つ揃えろってことか…?その流れで報告ついでにデュークの元に戻ることにした。
「ウィンターズ様。これはご無事で何より。どうでしたか?」
「無事じゃないが…アンタの言っていたドミトレスクの部屋に行ったがローズはいなかった」
『嘘を教えた訳じゃないよね?』
「それは…なんとも残念でしたなあ。まあこの城を出る頃にはまた道も
「いや、特にない。また頼む」
そしてデュークの部屋を出て、地図を確認。なんの鍵で開けれるのかが描かれているのでありがたい。
「中庭に戻る必要があるようだな」
『先に向かって安全確認しとくね~』
「気を付けろよ。なにがいるかわからないんだから」
『私のことは見えないから大丈夫だよ~』
そう言って扉の向こうに消えて行ったエヴリン。しかし数秒後には全力で泣き叫びながらダッシュで戻ってきた。何事だ?
『いたぁぁぁーッ!?』
「なにがだ…!?」
「ほら。見つけたわ。待たせたわね」
扉を開けて背を屈めて現れたのは、ドミトレスク。ゆっくりと迫ってきたので、咄嗟に二丁拳銃を乱射するがビクともせずに余裕の表情で歩み寄ってくる。
『しつこい!クソデカオバサン!』
「お姉さんよ!貴様、汚らわしいよそ者の分際で…頭を斬り落としてあげる!」
「エヴリン!」
『ほいきた!』
しょうがないのでエヴリンに呼びかけ、両腕を異形の拳に変異。殴りかかるが首根っこを掴まれて持ち上げられてしまう。これじゃ、殴っても大した威力は出ない…!
「同じ手が通用するとでも…?」
『だったら新しい手はどうだ!』
諦めずに右拳を腹部に当てていたら、エヴリンが手をかざすとモールデッド化が一回解けてもう一度変異。今度はブレード・モールデッドの腕になってドミトレスクを串刺しにした。
「がはあ!?」
「今の内だ、逃げるぞ!」
『言われなくてもこんなクソデカオバサン相手にしたくないよ!』
「お・ね・え・さ・ん・よ…!」
深々と刺さったはずの傷は既に完治し、怒りの声を上げながら立ち上がるドミトレスクから全速力で逃走。
『早く早く!』
「急かすな、手元が狂う」
中庭に戻り、ドミトレスクの部屋の鍵を使って以前は入れなかった扉に入ると一安心して腕のモールデッド化が解かれる。虎の子だが通用しないとなると形振り構ってられないな。強力な武器が手に入るといいんだが。するとまた地図があって。この区域に歌劇場があることを確認するがそちらには入れなかったので階段を上り、次の部屋に入ると文書を見つけたので読むと、何かしらの処置に関してだった。それによると三姉妹の出生がわかった。
『村娘が蟲に変異…?』
「…ああ。ドミトレスクと三姉妹は血が繋がってない家族らしい。どっかの誰かさんみたいだな?」
『…否定できない』
「そこは否定しろよ。私の求めた家族はこんなのじゃないって」
『…でも、私の作った家族はああだったよ。うわべだけの愛なんて、欲しくない』
「……今のお前は違うだろ」
『イーサン…!認知してくれるの?』
「それとこれとは話は別だ」
モロアイカが屋内にもいたので処理しつつ、先に進み、階段を下りるとピアノがあった。ここが歌劇場か。楽譜も置かれていて、弾けってことらしい。
「…俺、ピアノとかからっきしなんだが」
『しょうがないなー。生物兵器として世間に紛れ込むために英才教育を受けたこの私にまっかせて』
「そういやそんな生物兵器だったな」
言われるなり椅子に座り、手を置く。するとモールデッド化した腕が変異を繰り返して勝手に鍵盤を操作。真剣に譜面を見ながらエヴリンによる俺の体を介した演奏が披露され終えると、ピアノの中から鉄格子の紋章の鍵が出てきた。この紋章は…城のあちこちと村でも見たな。
『どんなもんよ』
「真面目に称賛するよ」
『え、ほんと?やったー!』
褒めると喜んで小躍りするエヴリンを連れて先に進む。次の部屋は、ソラリウムらしい。しかし入った途端、蟲が敷き詰められて閉じ込められてしまった。集う蟲。しかし量が尋常じゃない、二人いる…!?
『うわ、気持ち悪い!』
「フフフッ、やっと私に会いに来たのね?みんな私に夢中になるのよ…あなたって本当に可哀想な男…あぁ。もう可愛くて丸ごと食べちゃいたい。私…ディナーが待ちきれなくって」
「アァアアアアア!楽しい狩りが台無しよ!もう許さない、許さない!お前は剥製にしてやる!ダニエラ、合わせなさい!」
『うわっ、こわっ』
「あらあら。カサンドラお姉さまったら。そんなカッカしないで?あなたったら、カサンドラお姉さまをこんなにしてしまって。いけない子ね。逃げようたって無駄だから」
『こっちはメンヘラだあ』
現れたのは、残りの蟲三姉妹。ダニエラとカサンドラ。カサンドラは発狂しながら突進し、ダニエラは余裕そうで歩み寄ってくる。この部屋に窓は…探している暇はない。とにかく反撃か。
「クソッたれ!」
「あぁ、照れちゃって。もっと痛いのがお好き?とっても素敵だわ…喉がカラカラなの…わかる?」
「もう終わりよ!お前ごときが…!」
ハンドガンとサムライエッジを乱射。しかしやはり弾丸は突き抜けてしまう。怯ませる事すらできず、振り下ろしてきたハルパーを避けきれず斬り裂かれる。だが、ドミトレスクよりはマシだと銃を持った手で殴りつけるが突き抜けたどころか後ろに回り込まれて背中をざっくりやられる。クソッ、…待てよ。この光源はどこだ…?
『イーサン、上!』
「この疫病神が!私を怒らせないでよね!」
「私を見なさい。ねえ…キスして。私と一緒に楽しみましょうよ」
するとカサンドラがエヴリンに反応してそちらにハルパーを振り回し、ダニエラは余裕過ぎるあまり攻撃するのをやめて頓珍漢なことを言い出した。…本気かどうかは知らんが。両手のハンドガンの銃口を上に向ける。そこには、明るく照らす天窓が。
「生憎だがな。俺は俺の家族だけを愛すると誓っている!」
「ダメっ、寒すぎる!」
「私の体が…!」
『もう驚かせる必要もないもんね!やっちゃえ、イーサン!』
天窓を破壊し、上から降り注ぐ冷気を受けて固まる蟲の肉体に悲鳴を上げるダニエラとカサンドラ。すかさずハンドガン二丁を向けて乱射、全身を撃ち抜かれて後退する両者に突進、渾身の蹴りを叩き込んでカサンドラを蹴り飛ばす。
「がはっ!?ど…どうして!?お前は私の獲物なのに…!」
「もう、意地悪なのね。死んじゃうじゃない!?なんでこんなことするの!?」
「なんでも糞もあるか。俺はお前らの敵だ。それだけだ!エヴリン!」
『やっちゃえイーサン!』
エヴリンに呼びかけて、ハンドガンを手放した右手をブレード・モールデッド化。拳を握り、ダニエラの腹部に叩き込む。
「ぐはっ…なんで、私を愛してないの!?今までの人は喜んでたわ!私の一部になれるっていうのに!」
「言っただろ。俺が愛するのは家族だけだ。お前の一部になるなんて死んでもごめんだ!」
「よくもやってくれたわね!」
「不意打ちなら声は出さない方がいいぞ」
腹部を貫通した腕を振り回してダニエラを柱に投げ飛ばし、襲いかかってきたカサンドラの眉間にサムライエッジの弾丸を叩き込む。…生憎とだがな。ドミトレスクに比べれば、弱点がある分2人がかりでも怖くはない。俺に手を伸ばして石灰化していくその姿からは哀愁を感じた。こいつらも、ドミトレスクの犠牲者なんだよな…。
「夢よ…これは夢。イヤ。私まだ…死にたくない…」
「逃がさないわよ…!お前は私の…大事な獲物なんだから…」
『前に映画で見たな、こんなの。地獄で会おうぜベイビー?』
「…虫はうんざりだ。イカレた魔女共め」
そしてダニエラとカサンドラは石灰化して崩れ落ち、残ったトルソーを麻袋に入れると俺達はソラリウムを後にした。あとはドミトレスクか。不死身でも弱点はあるはずだ。不死身にも思えたジャックだって最終的には倒せたのだから。
ブレード・モールデッド化もできるイーサンの腕。エヴリンの苦手な物にクソデカオバサンが追加されました。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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