BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。三年近く続けてきた毎日投稿もさすがに限界が来たので、今回は小休止回。サーベラスについての詳細で短いです。


file0:16.5【アークレイ研究所の主任研究員の手記】

 新型B.O.W.【サーベラス】について記載する。軍用犬のドーベルマンにウィルスを投与して創り出した、ギリシャ神話に登場する地獄の番犬「ケルベロス」がコードネームとして名付けられた開発ナンバーMA-39だがしかし、名前負けしていると研究員の間で上がった。これは生物兵器としていずれ売り出す代物だ。名前で非難を受けるのはアンブレラであり、その下っ端である我々の首もかかっている。

 

 しかし首が三つある犬の化け物など神話の中だけで、現実にはありえない。それは例え人知を超えた発明であるT-ウイルスを用いても不可能だ。そこで我々は別の視点から取り組むことにした。研究所で貴重なサンプルとして保存されてある、回収されてから今でも再生し続けているという曰くつきの代物「RTの右腕」を細断して得られる急速再生細胞を用いることにした。

 

 そもそもT-ウイルスとは感染し発症することで体内の全細胞が急激に活性化し、既に死滅した細胞でさえも再生し、感染者は異常な耐久性を有する代わりに、それに伴い新陳代謝も加速するため、十分な栄養を摂取できない場合には全身の体細胞の分裂と壊死の均衡が崩れ、筋力の低下による運動能力の著しい機能低下から始まり、最終的には肉体が腐乱してしまうという性質だ。ここで特筆すべき点はその「再生能力」にある。

 

 「RTの右腕」はT-ウイルスの元となる始祖ウイルスに適合した被験体の右腕であり、尋常ではない再生能力を有している。この再生能力は元に戻るだけでなく他の有機物とも統合して接着する効果がある。これを用いて「アレ」が生み出されたわけだが……そこは割愛する。

 

 とにかく、この再生能力は応用が効くわけだ。ケルベロスを三体用意、二体の首を切断して腐敗している首の左右に「RTの右腕」から採取した細胞を組み込んで取りつけた。再生しようとする細胞が神経を繋げ、三つの脳と六つの目を持つ狂犬ができあがった。いや理屈は完璧だったがまさか本当にできるとは思わなかった。RTの遺伝子は末恐ろしいが研究者として興味深い。

 

 凶暴性は三倍に上がり、六つの目による広い視野と三つの脳を直結させた並外れた頭脳で他のケルベロスを制御するリーダー格としても優秀。ネメシスを取り付けることで我々の手で制御も可能、まさに完璧な生物兵器が完成した。スペンサーさまもお喜びになるだろう。名前は【新型B.O.W.MA-39改 サーベラス】を名付けた。ケルベロスの英語読みで、より優秀なケルベロスと言う意味だ。次の報告会で報告するのが楽しみだ。




このあと謎の美青年に襲撃された模様。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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