BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。今更になってようやくスパイダーマン:スパイダーバースを借りてきて視聴しました。噂に違わぬ名作でしたね。そしてなにより、参考になりますねえ!(何かを企む顔)

現在のイーサンの装備
・エヴリン(幻影)
・ハンドガン
・サムライエッジ
・ナイフ
・スナイパーライフル
・フラスクや弾丸やお宝などを入れて持ち運ぶ麻袋(右腰装着)

今回はフラスクの中身を知ってSAN値ピンチなイーサンの話。楽しんでいただけると幸いです。


第十七話‐The last hope【最後の希望】‐

「何を言ってる?」

 

 

 あまりの言葉に、デュークに聞き返す。このフラスクの中に、なんだって?エヴリン、お前、見たのか?本当に?そう問いかける様にエヴリンの顔を覗くと、露骨に顔を逸らした。それは答えだと言っているようなものだぞ。

 

 

「よく見てごらんなさい」

 

『……なんでお前が知ってるの』

 

 

 エヴリンがデュークを睨んでいるのを横目に、極度の緊張で過呼吸になりながらもフラスクにこびりついた白い汚れを取り払う。そこには【HEAD】と、そして【Rosemary W】とあった。思わず落としてしまう。そんな、まさか、本当に?

 

 

『イーサン、落としちゃ駄目!』

 

「その瓶には頭部が入っているようですね」

 

「いや……そんな……何で……」

 

 

 恐る恐る地面に落ちたフラスクを手に取る。誰か、嘘だと言ってくれ。まだ生まれて半年の愛娘が、バラバラにされただなんて、そんなの、嘘だ。そうだろう?

 

 

「ローズ様は…」

 

『信じられないかもだけど、その中には本当にあの子が…』

 

「ちょっと黙っててくれ!」

 

 

 つい、怒鳴り散らしてしまう。デュークはどこ吹く風だが、エヴリンは怯えたように距離を取ってしまった。違うんだ、そんなつもりじゃなかったんだ。でも、だが、どうして…ああ、頭の中が纏まらない!

 

 

「いや…こんなのありえない…ウソだと言ってくれ。なあ、そうだろう?デューク!エヴリン!」

 

「残念ながら現実です」

 

『…この目で見たよ。結晶化していたけど、あれはローズマリーだった』

 

 

 二人の言葉に、フラスクを抱えたまま呆然と立ち尽くす。ミアも失い、ローズも失い……俺は、俺は…父親として何も、何も守れなかったって言うのか!俺が呑気にエヴリンと城を探索している間に、ローズは……!

 

 

「一体、誰がこんなこと…!マザー・ミランダか、ドミトレスクか、黒づくめ陰キャか、マザコンブサイクか、ハイゼンベルクか!?クソッ、クソッ、クソッ!」

 

『イーサン…』

 

「娘さんはまだ死んでいませんよ。特別な力をお持ちなのです」

 

「なんだって?」

 

『いや、バラバラにされて生きてるわけが…私でも死ぬよ?』

 

「助ける方法ならあります」

 

「助ける!?何言っている?どういうことだ?」

 

『そんなの嘘だ!私達を騙そうとしてる!……ほんと、なの?』

 

 

 幌馬車の荷台に乗っているデュークを見上げると、ムカつく顔が力強く頷いていて。エヴリンと顔を見合わせる。希望は、あるのか?

 

 

「村の西側に赤い煙突の家があります。そこにいる男を訪ねなさい。この話の続きはそのあとで」

 

『ふざけんな!』

 

「もったいぶるなよ。何なのかさっさと答えろ。お前をここで撃ち殺してもいいんだぞ!」

 

 

 スナイパーライフルの銃口をスコープを覗かずにデュークに向ける。なんならエヴリンも怒りで俺の腕を変異させそうだ。しかし殺意を向けられているというのにデュークは笑みを絶やさず。

 

 

「私を信じなくても結構。撃ってくれても構いません。その場合は弾の無駄遣いにはご注意をば。ですが娘さんのためです。どうぞお好きに。全てはお客様次第。そうでしょう?」

 

「……騙したらただじゃおかないぞ。クソッたれが」

 

『もし嘘ついたらお前の口に手を突っ込んで奥歯ガタガタ言わせてやる!』

 

 

 スナイパーライフルを背中に担ぎ直し、フラスクを麻袋に大事に入れようとして、妙に大きくて麻袋を占領している邪魔なドミトレスクの残骸を思い出し、デュークに売ることにした。

 

 

「おい。買い取れ。邪魔なんだ」

 

「おお、ドミトレスク夫人!死してなお美しい!このくびれが…ふむ…」

 

 

 ドミトレスクの結晶化した死骸を見てそうコメントするデュークに、俺とエヴリンの無言の冷たい視線が突き刺さる。お前…死骸にそれはどうかと思うぞ。売った俺も俺だが。

 

 

「……コホン。失礼しました。それはさておき麻袋では娘さんが心配でしょう。専用の鞄をおすすめしますが?」

 

「…今売った金で買う」

 

「よい判断だと思いますよ!」

 

 

 トランクケースの様な鞄を手に入れた俺は麻袋の中身を移動し、フラスクも大事に納めて、双翼の鍵を使って門を開いて件の赤い煙突の家を目指して歩き出す。「べーだ!」とエヴリンが後ろを向きながら悪態をついていたのが印象に残った。

 

 

 

 

 

 

 

 

『ねえ、そんなの買って大丈夫?アイツの口車に乗せられて荷物が増えただけじゃない?』

 

 

 鞄を手に村を歩き、赤い煙突の家は門が閉ざされていて入れなかったため、城で手に入れた鍵で行けるようになった区域を探索していると、エヴリンがそんなことを言ってきた。

 

 

「いや。中はクッションが入ってるみたいだから戦闘の時は投げ出せばいいし、意外と軽いし頑丈だからもしもの時はこれでガツンと」

 

『中にローズマリーがいるの忘れないでね』

 

「…いまだに信じられないんだ。お前が言うから信じるが、デュークにだけ言われてても信じなかった自信があるぞ」

 

『それでも縋るしかないけどね』

 

「そうだな」

 

 

 そんな会話をしながら、入り口の雪に足跡があり人が出入りした形跡のある小教会に入ると、以前クレストを手に入れた時とは変わっていた。ノートパソコンや機材が置かれていたのだ。一回外に出て辺りを警戒し、誰もいないことを確認してノートパソコンを覗くと【作戦記録】とあった。日付は2021/02/09。今日だ。

 

 

「記録者はNH…知らない名だな」

 

『あ、見て。この事故現場に到着して発見できなかったEWとRWってイーサンとローズマリーのことじゃない?EWだけ村で痕跡見つかってるのなんか笑える』

 

「…最後にR隊長が村外れの工場に単独潜入とあるな」

 

『Rってローズマリー?未来からローズマリーが私達を助けに来たの?』

 

「ターミネーターじゃないんだしそんなことがあってたまるか。Rはレッドフィールド…クリスの名字だ」

 

『クリス…あのゴリラァ…!ローズマリーを奪ったの未だにイライラする…!』

 

「それは同感だ」

 

 

 …クリスの部隊とマザー・ミランダの一派は対立しているのか?いや、まだわからないな。他にめぼしい物はなかったので外に出る。しかし、どうやって赤い煙突の家に向かうか…。

 

 

『私が道を逆算して探ってこようか?』

 

「それだ。頼んだ」

 

『はいはい。娘の扱いがなってないパパだねー』

 

 

 そう言って颯爽と飛んでいくエヴリン。…空を自由に飛べるってどんな気持ちなんだろうな。ドミトレスクとの空中戦はもう二度とごめんだが。そんなことを考えながら、エヴリンはこちらの居場所は把握できるので近くの家屋を物色すると、見覚えのある名前が載っているメモがあった。

 

 

「【向かいの煙突の家から悲鳴が聞こえた。これから様子を見に行くがガレキが邪魔で、集落を大回りするしかない】そのようだな。【馬小屋の壁の穴が、こんな時に役立つとはな】…エヴリン、答えがあったぞ」

 

『そういうのはもっと早く見つけて欲しかった!もう見つけたよ!』

 

「続きを読むぞ。【朝までに俺が戻らなければ・・・お前ひとりでルイザの屋敷まで行け。レオナルド】レオナルド……エレナの父親か。ということはここはエレナの家なんだな…」

 

『感傷に浸ってる暇があったら早く煙突の家に行こうよ。あ、途中にライカンいるから気を付けてね』

 

 

 エヴリンの案内で馬小屋へ向かい、穴を塞いでいた棚をどかして先に進もうとすると、すぐ横にライカンがいて。咄嗟に鞄をフルスイング。頑丈な作りのそれを顔面に受けたライカンは怯み、鞄を手放してハンドガンを握り口に突っ込んで引き金を引くと脳幹が吹き飛び、そのまま崩れ落ちた。

 

 

「そこにいるなら教えてくれ。驚いたぞ」

 

『驚いた人の対処じゃないんだよなあ』

 

 

 呆れた様子のエヴリンを連れて、俺は赤い煙突の家への道を急ぐのだった。




おめでとう!イーサンの麻袋は鞄にグレードアップした!鞄ってゲームだとどんな感じに持ってるんやろ、な考えで今回の話を書きました。鞄は鈍器。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

ハイゼンベルクとはどうする?

  • 共闘する
  • 原作通り敵対する
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