BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。0編と違ってゲームとしての無印の内容はある程度すっ飛ばしていきます。全部やるとテンポがね……。

今回は奴が早くも再登場。楽しんでいただけたら幸いです。


file1:9【早すぎる再会】

 セルケト、アリサ、ジルと合流してからは順調だった。少々ゴリ押しながらも順調にキーアイテムを見つけつつ、無事血清を手に入れて解毒し探索していたバリー、ジョセフと合流した。

 

 

「クリス!戻ってみたら大量の人骨と破壊跡だけあってお前の姿が無くて心配してたんだぞ!」

 

「ジルとアリサも、無事でよかった!…アリサが二人?…ってなんだ、蠍!?」

 

「落ち着け、こいつは敵じゃない」

 

「共犯者だよ」

 

「共犯者?」

 

 

 アリサの言葉に首をかしげるバリーとジョセフにセルケトについて伝える。そんな一悶着ありながらも、6人で行動することになった。

 

 

「しかしアリサの事はさっき知ったが、そこまで複雑な事情とはな…」

 

「幻滅した?」

 

「まさか。人でなくなっても人を守ることを選んだお前に惚れ直したよ」

 

「それ本気だったの?」

 

「ひでえな!?」

 

 

 後ろでジョセフとアリサがそんな会話をしている中、俺は無言でセルケトを睨んでいるバリーに目が付いた。

 

 

「どうした?バリー。怖い顔をして。心配しなくてもセルケトは味方だぞ」

 

「アルバート・ウェスカーを殺すまでの間だけどね。もし撃って来たら反射的に殺すからね」

 

「一言余計よセルケト」

 

「…こいつはアンブレラの手先だったんだろ?いきなり信用しろと言われても難しいだろう。俺は信用できん」

 

 

 そう言うバリーの言葉ももっともだとは思うがなんか違和感がある。必要以上に警戒しているような…。

 

 

「それもそうね。私達も気を許しすぎているかも?クリスを助けたって事実は大きいわね」

 

「助けたつもりもなかったんだけど」

 

「そこは黙っておくんだよセルケト」

 

「騙すのは違うだろう」

 

 

 アリサの言葉にそう真顔で言い返すセルケトからは誠実さが見て取れた。そういうところがあるから信頼できるんだよな。

 

 

「嘘も方便って言うらしいよ?エヴリン曰く」

 

「さすが、10年も騙してきた奴は違うな?」

 

「言ったな?」

 

「事実だろ」

 

 

 睨み合うアリサとセルケト。一触即発だ。慌てて間に割って入る。このままじゃ同士討ちだ。

 

 

「待て待て待て!仲間同士で喧嘩している場合じゃないだろう!」

 

「そもそもこいつがいなければ私がしくじって二人の本性を見ることも無かった、もとはと言えばこいつのせいだ…!」

 

「私だって、クイーンとエヴリンに手を出したの許してないんだから…!」

 

 

 俺を挟んで睨み合うアリサとセルケトに、どうしたものかと思っていると。何かに気付いたらしく睨み合いをやめて廊下の奥に視線を向ける二人。そのただならぬ様子にジルとバリー、ジョセフは銃を抜いて構え、俺も道中で手に入れたアサルトショットガンを向ける。

 

 瞬間、投げられてきたそれを、アリサが受け止めセルケトが左手の指から針を放って、それを投げてきた主に向かって攻撃するがしかし、とんでもない動体視力で手枷の鎖が振るわれ弾かれてしまった。

 

 

「マガイモノと……その仲間。また会ったわね」

 

 

 右目をギョロギョロと動かし蛸の触手の様なデスマスクの下から伸びる髪の毛を蠢かせながらこちらを一瞥し、そう語りかけてきたのはリサ・トレヴァー。アリサの本来の名前を名乗る怪物。あのデスマスクの下はアリサやセルケトと同じ顔なのか…?

 

 

「フォレスト!?」

 

「フォレストだって!?」

 

 

 受け止めた物を見て悲鳴を上げるアリサに振り向けば、それは胸を無惨に引き裂かれて絶命しているフォレストの死骸で。振り返れば、血に濡れた爪を鬱陶しそうに壁にこすり付けていて。目の前のこいつが、仲間の命を奪ったのだとそう確信した俺は、構えた銃の引き金を引いていた。

 

 

「フォレストを、よくも!」

 

「ハァ……相手してあげるわ」

 

 

 S.T.A.R.S.1だと自負している銃の腕前で放たれる寸分違わず急所を狙う射撃の散弾はしかし、驚異的な動体視力と反射神経で全て鎖を振るわれ弾かれていく。フォレストを床に下ろしているアリサ以外のジル、セルケト、バリー、ジョセフも加勢するも意味をなさない。そして髪の先端が鋭く尖ったかと思えば、まるでハリネズミの様に周囲に広がって壁や天井を突き刺しながら迫って来て、やられる…!そう思った俺の前で、ガキンと音がなる。見てみれば、セルケトが右の甲殻を盾にして俺達への攻撃を防いでいた。

 

 

「セルケト…!?」

 

「黙って引っ込んでなさい!ぐっ…なんて衝撃…!」

 

「お前、誰?…もしかして、お母さん?」

 

「誰が母親みたいな長身よ!」

 

 

 何故か首を傾げながら触手髪を引っ込めたリサ・トレヴァーに、返しの尻尾を伸ばして叩き込むセルケト。しかし尻尾はあっさりと掴まれ、逆に引っ張られて一瞬で引き寄せられてしまう。

 

 

「私と似てるけど…マガイモノと同じ、偽物ね。死ね」

 

「待て…!?」

 

「ぐっ、ああっ……!?」

 

 

 そのまま顔と顔が突き合わされるまで引き寄せられたセルケトは、右手で尻尾を、左手で右手を掴んだリサ・トレヴァーに力の限り引っ張られて引きちぎられて、膝をつく。その隙を突いてヘッドショットを狙うも、引きちぎられたセルケトの右手の鋏を盾に弾かれてしまった。そのまま投げ捨てられるセルケトの右腕と尻尾。それを見たアリサがわなわなと拳を震わせ、激昂して突撃する。

 

 

「お前ェエエエエッ!」

 

「マガイモノにもう用はないわ。死ね」

 

「させるか!」

 

 

 迎撃せんとリサ・トレヴァーの髪の毛の触手が蠢いて襲いかかるも、咄嗟にジョセフがショットガンを撃って迎撃。触手が弾かれたど真ん中を突進し、拳を振るうとリサ・トレヴァーも拳を振るって激突。拳と拳がぶつかり大きく弾かれて距離を取る両者。アリサは咄嗟にサムライエッジを引き抜き乱射。リサ・トレヴァーは長い腕を振り回して鎖で弾き、その勢いのまま鞭の様に振り回した左腕を叩き付け、アリサは両手で受け止めると蹴りを叩き込んで後退させる。

 

 

「うおおおおおっ!」

 

 

 そのまま右腕を叩き込み、そのデスマスクに覆われた顔を鷲掴みして壁に叩きつけるアリサ。するとつぎはぎがほどけ、崩れ落ちるデスマスク。出てきたのは、予想外の顔だった。

 

 

「…え?」

 

ミタナ?

 

 

 そこにあったのは、リサの顔。しかし似ても似つかない。右目が肥大化してギョロギョロ動いて右目に押されるようにして左目は潰れ、黒髪が蛸の触手の様に蠢き、口元からはみ出ている鋭い八重歯を生やした、ゴブリンか日本に伝わる鬼を思わせる醜悪な素顔に、怯むアリサ。そのまま長い腕で首を掴まれ、天井に投げつけられて天井に激突して落下、床に叩きつけられるとそのまま蹴り飛ばされ、膝を突いているセルケトともみくちゃになってこっちまで吹っ飛んできた。

 

 

「ぐうっ…」

 

「があっ…」

 

「アリサ!大丈夫!?」

 

「セルケト!しっかりしろ!」

 

「ワタシの、私の顔ッ……隠さなキゃ、隠さなきャ…!」

 

「くそっ…!」

 

 

 サムライエッジバリーモデルの持ち主であるバリーが、高威力の弾丸で牽制するもリサ・トレヴァーは意にも介さず……髪の毛を動かして己の顔を覆い隠しながら、右目だけを露出させて歩み寄ってくる。なにか、なにかないかと周りを見渡せば、フォレストが死んでもなお放さなかったらしいグレネードランチャーが目に入った。手に取り、確認すると硫酸弾が装填されていて。

 

 

「コロス。私の顔を見たニンゲンは、全員コロス…!」

 

「これならどうだ…!」

 

 

 咄嗟に構え、引き金を引いて硫酸弾を発射。反射的に鎖で弾こうとしたリサ・トレヴァーの腕に硫酸が降りかかり、この世のモノとは思えない絶叫が上がる。

 

 

「ギィイイイヤアアアアアアアアアッ!?」

 

 

 硫酸で焼けた右腕を庇いながら扉を開け、中に入って行くリサ・トレヴァー。警戒を続けるが、足音は去って行ったことを確認して、力が抜けて崩れ落ちる。周りを見渡す。満身創痍のアリサとセルケトと、呼びかけるジルとジョセフ、俺と同じように放心している様子のバリー。二人に守られて、俺達は無事だった。

 

 

「…守られてばかりか、クソッたれ…」




狭い廊下でアリサとセルケトを相手取って返り討ちにするという、強すぎるリサ・トレヴァーことRT-01。その素顔はちょっと違うけどどこかで見たことありますねえ?

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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