BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。前回に続いて核心に近づきます。楽しんでいただけたら幸いです。


file1:11【リサ・クリムゾン】

 ピアノの仕掛けを解き、そのまま謎を解いて進む私達は、美術室と思われる部屋に出た。広いだけあってバーとか本当にいろいろあるね!わー綺麗!(やけくそ)

 

 

「なんでこの洋館こんなに複雑なの…私がいた頃よりひどいよ!?」

 

「お前が逃げたせいだ、アリサ・オータムス。…お前を逃がした失敗から、あのリサ・トレヴァーを逃がさいようにサミュエル・アイザックス主導でジョージ・トレヴァーの会社の人間に設計してもらって改造したらしい」

 

「アイザックス?」

 

 

 夢で聞いた名前だ。あのリサ・トレヴァーにも関係しているのか……じゃああの夢はリサ・トレヴァーの夢?なのかな。

 

 

「ジョージ・トレヴァーとは?」

 

「この洋館を設計した私の父親。多分死んでる」

 

「アリサ…それは、その…ごめんなさい」

 

「えっ、気にしなくていいよ!?」

 

 

 疑問にあっけらかんと答えるとしどろもどろになってしまうジルに慌てる。いや、ママもパパも死んだことについてはもう受け止めてるよ!?アンブレラの事は絶対許せないけど!

 

 

「つまり、リサ・トレヴァーはそんな重要な存在ってことなのか…そもそもやつはなんなんだ?知っているのか、セルケト!」

 

「…知っているが、言えない。少なくとも、アリサのいる前ではな。私にも心はある」

 

「なんのこと?」

 

「知らないままの方がいいこともあるってことさ。気にするな」

 

 

 クリスの問いかけに、右手の鋏をひらひらさせながら言うセルケトに、首を傾げる。なんなんだ。

 

 

「…でもね、ここがパパの作った洋館だって思うたびに…ちょっと悲しくなるかも。こんなもののために、私達はこんな目に遭ったんだなって……」

 

「…父親を恨んでるのか?」

 

 

 そう尋ねてきたのはバリー。彼には娘のモイラとポリーがいる、立派な父親だ。だから気になったのだろうか。私は少し考え、思ってる通りの事を口にすることにした。

 

 

「…うん、恨んでる。酷い父親だなって。こんな仕事を引き受けなければ、私達はこうなってなかったのにって。私達を置いてどこにいったんだって。もし生きているのならぶん殴ってやりたいよ」

 

「そうか。…俺から言わせてもらえば、娘と妻を置いていなくなるような真似…絶対にしないがな?俺は、家族を守るためならなんだってやるぞ。今回だってそうだ、死んでもアイツらの元に帰る。その覚悟だ」

 

「…バリーはいい父親だね」

 

 

 そんなことを話しながら、絵を調べる私達。特になにもなかった。すると、一番奥の絵を見ていたジルが何かに気付いた。

 

 

「あれ、これ。アリサ…?」

 

「え…?」

 

 

 言われて、突き当りにあるステンドグラスで描かれている女性の肖像画に視線を向ける。私だ。…私の、肖像画……なんで?本当に理解できなくて、その場に立ち尽くす。するとクリスがポンと肩を叩いた。

 

 

「…お前の父親が作った洋館にお前の肖像画……そういうこと、なんだろうな」

 

「……パパ」

 

 

 思わず、目じりに浮かんだ涙をぬぐう。そっか、私の事……考えてくれていたんだ。こんな悪趣味な洋館の仕掛けとして使うのはどうかと思うけど。うん、知れてよかった。

 

 

 

 

 

「ここをこうして…?」

 

「いやこっちがこうじゃない?」

 

「こうだと思うぞ」

 

「また振り出しだ!」

 

「アリサには悪いがこの洋館大嫌いだ!」

 

「簡単なパズルだろうに」

 

 

 

 

 その後、絵の仕掛けを解いて四つ目、最後のデスマスクを入手。クリスたちが先に見つけていたらしい墓地に向かい、そのカタコンベと思わしき場所で四つのデスマスクを該当する場所にはめこんでいく。はめこむたびに、頭上に鎖で吊るされている棺桶が揺れた。…うーん。

 

 

「みんなは外に出てて。最後の一個は私だけではめるよ」

 

「了解だ。気を付けろよ、アリサ」

 

「…強いぞ、気を付けろ」

 

 

 嫌な予感がしたので物申し、クリス、ジル、バリー、ジョセフ、セルケトが外に出たのを確認。最後のデスマスクをはめこむと、入り口が鉄格子で遮られ、棺桶が落下。蓋が開いて、中から信じられないものが出てきた。

 

 

「…え?え…?」

 

 

 そこにいたのは、襤褸切れの病衣を身に纏った全身が腐敗した肌が赤黒く、赤黒い爪が長く鋭く伸びて白目を剥いている、血に染まったかの様な紅いざんばら髪を長く伸ばした、私と同じ顔のゾンビだった。クリムゾンヘッド、だけどセルケトで見慣れた、私の顔だ。リサ・トレヴァーだけじゃ、ない…?

 

 

「なんで、私…?」

 

「ぼけっとするな!馬鹿!」

 

「しまっ…」

 

「ウアアアアアアッ!」

 

 

 セルケトの声に我に返った瞬間、右腕に鋭い痛み。一瞬で私の背後を取ったクリムゾンヘッドに斬り裂かれていたのだ。ブシューッと鮮血が噴水の様に噴き出すのを左手で握って止める。ダメだ、本気でやらないと、やられる!

 

 

「はああっ!」

 

「ウウアアアッ!」

 

 

 回し蹴り。しかしクリムゾンヘッドの頭を背後の地面に激突させながら私は勢いよくイナバウアーして回避。そのまま両手で地面を掴み、逆さまになる勢いを乗せて顎を蹴り飛ばされ、クリムゾンヘッドの私は宙返りして体勢を低くしながら着地。脳を揺さぶられて動けない私を鋭い爪で滅多打ちにするクリムゾンヘッドの私。理性が無いように見えるのに、強い…!

 

 

「ウウウウッアアアアッ!」

 

 

 そして宙返りしてデスマスクの像に掴まり壁に着地して、跳躍。私の腹部に、クリムゾンヘッドの私の右腕が深々と突き刺さった。激痛が襲いかかり、私は痛みに悶えながらも左手を伸ばした。

 

 

「ぐうううっ……痛い、けど!」

 

「ウア?」

 

「捕まえた!」

 

 

 左手で後頭部を鷲掴み、疑問符を上げながらも噛み付こうとしているクリムゾンヘッドの私に、右腕を勢いよく後ろにやって、返す勢いを乗せて渾身の一撃をその胸部に、叩き込んだ。

 

 

「ウアアアアアアアアアアッ!?」

 

 

 殴り飛ばされたクリムゾンヘッドの私は宙を舞い、壁に激突。脆くなっていたのかドパン!と破裂して肉片と血液が周囲に飛び散った。同時にどういう仕掛けなのか開く鉄格子。私は出血するお腹を右手で、右腕を左手で庇いながら膝をついたところに、皆が駆け寄ってきた。

 

 

「アリサ!しっかりしろ!」

 

「へへへっ、なんの、これぐらい……パパを少しでも疑った私への罰ってことで…」

 

「お前の親父さんがそんなこと望んでいるわけないだろ!お前は、心配する周りの事も考えろ!」

 

「ひゃい…」

 

 

 本気で怒鳴ったジョセフにすくみ上る。ごめんなさい……。……でも、あのクリムゾンヘッドの私は、なんだったんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

~1995年10月8日~

 RTの遺伝子は素晴らしい。始祖ウイルスに適合する以前の状態でも素晴らしいデータがとれた。なんと、T-ウイルスの人体実験をするとケルベロスなどよりもより強力な効果が表れたのだ。あまりに強力過ぎて代謝が異様に発達し、再生し続けて逆に肉体が崩壊すると言う状態になってしまった。これでは脳もすぐに異常を来し、言語機能なんかにも影響が出るだろう。脳の酷使すら再生し続けるから知能は逆に発達すると私は確信している。恐らく本能のままに合理的に処理するだろう。

 

 血行が速くなり紅く染まった体を見て、私は「リサ・クリムゾン」と名付けることにした。まあ私しか存在を知らないのだから名付ける意味もないが。他の人間にもT-ウイルスを試しておくべきだろうが彼女以外の遺伝子など塵芥も同然だ。あとから研究するために特殊な処理を施した封印を施しておくことにする。四つのデスマスクの所在は責任者である私しか知らないから彼女の封印はそう簡単に解かれない。また集めるのにめんどくさいが、この存在がスペンサー卿にばれたら私の首に関わる故仕方ない。RT-0■を失ったことは痛手だが、RT計画自体は順調だ。

 

~とある主任研究員のメモ~




というわけでボスクリムゾンヘッドがリサ・クリムゾンになってました。またアイザックスの仕業です。メモの時系列は三年前ですね。

肖像画の人物がリサだという話を知った時、ほへーとなりました。この肖像画のステンドグラスに描かれている女性こそ、アリサことうちのリサ・トレヴァーの容姿のモデルとなってます。めちゃ美人です。ジョージさんはなにを思ってあのヘンテコ仕掛けに取り入れたんだろうね?

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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