BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。エレメンタル社-覇亜愛瑠さんより素敵な支援絵をいただきました!イーサンとエヴリンが立ち向かう四貴族です。pixivで初めていただいた支援絵をこちらにも掲載していただきました!

【挿絵表示】



前々回で出揃ったとか言ってましたけど素でこいつ忘れてました。今まで目を逸らしていたことを自覚する話。楽しんでいただけたら幸いです。


file1:25【怪物はどっち?】

【April 4,

 アイザックス博士を出し抜いて、RT-ウイルスを手に入れることに成功した。アイザックス博士はこのRT-ウイルスの研究を独占している。このままでは俺はいくら経っても成果を上げられず出世できない。こんなところに四年も缶詰なのだ。このRT-ウイルスを使って俺は成果を上げて見せる!

 

 

 

April 7,

 T-ウイルスを用いて人間の受精卵にハエの遺伝子を組み込み、それを女性の子宮に着床させて出産させるという、常軌を逸した非人道的な実験によって生み出された、人と虫が融合したような醜悪な容姿のB.O.W.「キメラ」。昆虫の繁殖力をB.O.W.の効率良い生産に利用するため開発されたもので、ハエと同等のスピードで成長し成体になるがしかし、知能が昆虫並みにしか発達しなかったため、失敗作と判断された存在だ。

 

 俺はこれをもったいないと思った。知能が低いなら低いなりに、それにふさわしい力を与えてやればいい。昆虫はいいがハエなんかではなく、より攻撃的で戦闘力の高い遺伝子を。俺は飛蝗、鍬形、蟷螂の遺伝子を用意、幼体のキメラの一体にRT-ウイルスを投与して接合した。あとは経過観察だ。ここで求めるべきはロマンだろう。あのアイザックス博士だって好き勝手やって成功しているのだ、上手くいくに違いない!名前はそうだな……キメラ・アサルト(強襲型)にしよう。

 

 

 

May 9, 1998

 完成した。正確には、以前仕込んでおき自室のケージで育てていたキメラ・アサルトが成体となったのだ。鍬形の顎に、蟷螂の鎌、飛蝗の足、そしてハエの繁殖力を兼ね備えた完全無欠の存在だ。早速レポートを書いて本部に送ろう。

 その夜、警備員のスコットとエリアス、研究員のスティーブとポーカーをやった。スティーブの奴、やたらついてやがったが、きっといかさまにちがいねェ。ちょっと頭がいいからって俺たちをばかにしやがって。いいさ、成果はできたのだ。近いうちに見返してやる。

 

 

May 10, 1998

 さっそく本部からメールが届いた。ルイス・セラという本部の研究チームの主任研究員から、NE-αを取り付けてみてはどうかという打診だった。なるほど、たしかに知能が低いなら外部的要因で補えるかもしれない。本部への移籍も考えてくれるそうだ。やったぜ、これから俺もエリート研究員だ。

 

 

 

May 11, 1998

 昨日の夜、つまり日記を書いていた時だが研究所で事故があったらしい。俺も言えた義理ではないが夜も寝ないで実験ばかりやってるから、こんな事になるんだ。しかし事故の内容次第ではやばい。防護服の用意をしておいた方がよさそうだ。俺は馬鹿じゃないんだ。

 

 

 

 

 

May 13, 1998

昨日から、妙に、全身がかゆい。防護服の下でそれなのだからたまったものじゃない。ああ、脱いでかきむしりたい。

 

 

May 14, 1998

気分は最悪だ。あまりのかゆさに防護服を脱いでかきむしったが意味がなかった。むしろ腫物になってしまった。くそっ、薔薇色人生が始まるってのに幸先が悪い。

 

 

 

May 16, 1998

昨日、この屋しきから逃げ出そうとした研究いんが一人、射さつされた、て話しだ。夜、からだ中あついかゆい。腿のはれ物 かきむし たら肉がくさり落ちやがた。いったいおれ どうな て きめら アサルトがケージをゆらして、うるさい がしゃがしゃがしゃ

 

 

May 19, 1998

やと ねつ ひいた も とてもかゆい まずい、この症状はあれだ。なんだったっけ……ああ、俺のけンきゅうせイか……お前、だけ も かいほう

 

 

 

May 21, 1988

かゆい かゆい スコット---- きた

ひどいかおなんで ころし

うまかっ です。

 

 

 

かゆい

うま】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うーん、こんな感じかな」

 

 

 娯楽室に食料がないことを確認した私は、洋館に戻ってキッチンを物色していた。結構缶詰あるな。まあこんな人里離れた山地の洋館なんだから当たり前か。

 

 

「血に…なるかなあ」

 

 

 あの時は言えなかったけど、血ならある。私は多分だけど不死身だ。スティンガーやセルケトに腕を切断された時もなんなくくっついて再生した。スティンガーの時に大量に血を失ったけど特に問題なかったから多分、血も再生できる。自分でも何言ってるかわからないけど。だけど、だけどだ。

 

 

「私の血を使うと化け物になっちゃうんだよなあ……」

 

 

 正確に言えば私の遺伝子だろうか。エヴリン曰くスティガーとの戦いで私の血を大量に浴びたらしい偶然通りがかったムカデがヘカトちゃんになった。私の遺伝子を使ったウイルスでオメガちゃんを始めとした数多くの生物兵器が作られた……呪われた血だ。フォレストを化け物にしたくない。だから使えない。

 

 

「…はあ」

 

 

 手に入れた食料の入った袋を手にキッチンを出て、思わずため息がこぼれる。私の血のこともそうだけど、バリーについても私は止められたはずだ。気づいていたのに、なあ。…反省するのは後だ、早く戻らないと。

 

 

「…うん?」

 

 

 寄宿舎に戻ろうとしたところで、気配を感じて振り返る。なにもいない。気のせい?……いや、ヨーン・エキドナも最初はダクトに潜んでたっていうしこの洋館では油断できない。

 

 

「…上?」

 

 

 袋を左手に、右手にサムライエッジ・ルヒールを構えながら首をひょこっと出して階段の上に視線を向ける。…いやいや、ゾンビはもちろん、ヨーン・エキドナとかでもこの階段を上ったなら後姿が見えたはずだ。気のせいか…そう、銃をしまって振り向いたそこに、それは落ちてきた。

 

 

「っ!?」

 

「キシャーッ!」

 

 

 咄嗟に、私の首をギロチンしようとしていた鋭い鎌を、食料の入った袋を取りこぼして両手で受け止めると、側頭部に鋭い痛み。見れば鋏状の顎で頭部を挟み込まれていた。目の前に吹き抜けから降りてきたのは、人型の異形。蠅の頭に、鍬形の顎。蟷螂の腕に、飛蝗の足。ごちゃまぜのとんでも怪物。こんなやつ最初の探索の時には……もしかして、ヨーン・エキドナが死んだから出てきたのか…!

 

 

「があっ…」

 

 

 次の瞬間、鎌が高速で振るわれ腕を両断されるも、傷口から菌根を伸ばして無理矢理つなげて再生。鋏で頭部を拘束したまま、飛蝗の足で膝蹴りを何度も浴びせてくる怪物に、思わず吐きそうになるもなんとかこらえる。

 

 

「いい加減、離れろ!」

 

 

 両手を入れて力づくで無理矢理鋏の拘束を外して、鋏の間に頭突き。怯んで鎌を離して後退する怪物は跳躍して廊下の奥まで逃れる。そこにサムライエッジ・ルヒールに抜いて乱射するも、不気味な複眼を輝かせた怪物は蟷螂の鎌を振るって弾丸を切り飛ばし、飛蝗の足で跳躍して顎を全開にして私を挟み込もうと突撃してきた。

 

 

「硬化…!」

 

 

 今までの敵と異なり鋭利な刃を持つ相手なので、出し惜しみはなしだ。私の体内の菌根に呼びかけ、両腕を菌根で纏って武装。手の甲で顎を弾き、鎌をへし折りながら拳を叩き込んで押し返す。リサ・トレヴァーやクリムゾンヘッドの私、ヨーン・エキドナ相手だとする暇がなかったけど、こいつは隙だらけだ…!

 

 

「こんなもの…!」

 

 

 そのまま硬化した手で鋏を掴み、残った鎌で切り裂かれながらも力を入れて鋏顎をもぎとり、そのまま両の目に突き刺す。

 

 

「キシャァアアアッ!?」

 

「とどめ!」

 

 

 そして側頭部に思いっきり拳を叩き込み、頭が半回転した怪物は倒れ伏した。そこで我に返る。あまりにも凄惨な死体に、へたり込む。…これが人間のやったことか?

 

 

「はあ、はあ……ははは。私、やっぱり化け物だ……」

 

 

 乾いた笑い声が口から零れる。いつもならエヴリン辺りが飛んできて否定してくるけど、今はなぜか来なかった。




予算ガタガタしないガタキリバ。自然に生まれたわけでもないし、アイザックス以外が作った珍しいRT-ウイルスを用いたクリーチャーです。ハンサムなプーも一目おくクリーチャーでした。

かゆうまは外せないよね!(シリアスな本編から目逸らし)エヴリンとかいう精神安定剤。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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