BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。エヴリンが結構日本のネタとか使ってますが、偶然同じものになったものや超解釈したものばかりでエヴリンは元ネタを読んだことすらないです。その代わりアメリカの映画やドラマなんかは見て知ってます。

今回はモローとの邂逅。そして…?楽しんでいただけると幸いです。


第二十三話‐My hero【再会】‐

「なんだ、これ?」

 

『気持ち悪すぎない?』

 

 

 獣を撃退したことで得た結晶骨をデュークに売り払い、最初にライカン軍団と戦った集落を抜けて川を伝っていくと粘液が固められた様な壁があって。蹴破ろうとするとはまってしまって抜けなくなったのでナイフを手に取り何度か斬り裂くと壁は崩れ落ちて足も解放される。

 

 

『かっこわる~い』

 

「うるさい、ほっとけ」

 

 

 粘液壁を破壊した先に道なりに進むと、大きな風車が見えてきた。あの先に怪人モローのいる湖が…。また粘液壁があったので破壊して奥に進む。看板には実験場とあった。何の実験場だ…?風車の中に入るとどうやら地下に繋がっているようで、エヴリンに後ろを警戒してもらいながら、【湖方面昇降機】と書かれた通路の先に進む。

 

 

『でもさイーサン』

 

「なんだ」

 

『マザコンブサイク、あの四人の中で一番弱そうじゃなかった?』

 

「…否定はしないが弱いのは弱いなりに、油断して後ろからグサーッが怖いからな」

 

『後ろからパンチされた人が言うと説得力が違うね』

 

 

 ジャックによるパンチの不意打ち。アレは今でもトラウマだ。死にたくないなら不意を突かれることだけは絶対に避けないといけない。そのためにエヴリンは助かる。

 

 

『えへへー、もっと褒めて褒めて』

 

「はいはい。性格以外はかわいいぞ」

 

『えへへへ……うん?今の褒めてた?』

 

「褒めてるぞ」

 

 

 その性格で台無しだがな。昇降機を見つけたのでレバーを操作すると下に降りて行く。また地下か。ベビーのせいで当分こりごりなんだがな。

 

 

『すごい下がるね』

 

「このまま地下空間にでも行ってしまいそうだな」

 

『センターオブジアースなら恐竜出るんだけど。怖いよ』

 

「鬼が出るか蛇が出るか…それとも怪人か」

 

『怪人なら仮面ライダードラゴンナイトみたいにかっこよく倒してよ!』

 

「ミアが好きだった奴か。アレ何年前のドラマだよ…お前、映画だけじゃなくドラマもいけるのな」

 

『ARROWとかも好きだよ。映画ならサムライミ版スパイダーマン2が一番好き!』

 

「だから何年前だ。悪の親玉がヒーローが好きね。どんな皮肉だ」

 

『私を助けてくれたヒーローはイーサンだけどね?』

 

「…俺はヒーローってガラじゃないさ」

 

 

 そんな談笑をしつつ、昇降機が一番下まで来たようなので降りて坑道の様になってる先に足を踏み出す。トロッコの線路であろう通路の奥まで行くと不気味な声が聞こえてきて。一回しか聞いたことがないモローの声だと思い出す。

 

 

『あ、イーサン!フラスク!』

 

「なんだって?」

 

 

 一番奥まで行くと部屋になっている窓のすぐ側の台にフラスクが置かれていて。狭い通路を抜けてそれを手に取ると、奥で動く影…モローを見つけた。なんか、テレビ(?)を見ていたかと思えば、吐瀉しながらマザー・ミランダにお祈りしていた。

 

 

「『ええ…』」

 

「ああ…お母様!あなたのために俺は何でも…っ、お前!」

 

「これはもらっていく」

 

 

 二人してドン引きしているとこっちに気付いたので、フラスクを手にそう宣言する。もうお前たちに預けてなるものか。そのまま去ろうとすると、慌てて引きとめてくるモロー。

 

 

「ま、待ってくれ!それは大事なお母様の子なんだ…」

 

「ふざけるな。あいつのものなんかじゃない。ローズは俺達の子だ」

 

『そうだそうだ!』

 

「お、お前…聞きたいことあるだろ?」

 

『デュークが何でも知ってるから聞かなくていいよ』

 

「そうだな。聞きたい事なんか、ない。じゃあな」

 

「あ、待て。待ってくれ、頼む…頼む…それがないと…あいつらに馬鹿にされちまう。俺…あいつらを出しぬきたいんだ」

 

『ローズは「それ」なんかじゃない!』

 

「俺の娘を物扱いするな。くたばれゲロ野郎」

 

 

 モローの制止を振り切り、フラスクを手に外に出ようとすると、迫り出してくる粘液の壁。あいつ、自分に釘づけてその間に閉じ込める気だったのか。卑怯な奴だ。

 

 

『あんな気持ち悪いの相手することないよ、早く逃げよう』

 

「逃がさんぞ…お前、馬鹿じゃないみたいだがここは俺様のテリトリーだ…お前は…どこにも…逃げられない…!」

 

「この、化け物め!」

 

『どんどん迫り出してくるよ!』

 

「待てぇええ!逃がすもんかああぁ!卑怯なコソ泥野郎めがああぁ!謝ってももう遅いぞおおぉ!」

 

「誘拐犯どもに言われたくないんだよ!」

 

『キモイし声だけ聞こえるの地味に怖いなあ!』

 

 

 ナイフで粘液の壁を切り刻みながら出口を目指す。昇降機への道を完全に防がれ、別ルートから進むと外に出れた。ここは…風車のあった場所の対岸か。ボートがあったが鍵はない。

 

 

「鍵は何処だ…?」

 

 

 手がかりを探そうと辺りを散策しようとすると、エヴリンがドヤ顔で踏ん反り返っていた。

 

 

「…一応聞くが、どうした?」

 

『イーサン、私の力忘れてない?四翼の胎児の鍵みたいな複雑じゃない鍵ぐらいだったら型に合わせて固定すれば簡単に作れるよ?』

 

「ああ、そうか。頼む」

 

『お姉さんにまっかせなさーい!』

 

 

 人差指を近づけると、指だけモールデッド化してカビを伸ばし、固定。ナイフで伸びたカビの先端だけ斬り落とし、回すとエンジンが起動する。お前、なんでもありだな。

 

 

『私のカビは鋼構造物をも破壊する硬度があるんだよ!えっへん!』

 

「本当に助かった。進むぞ」

 

 

 エンジンを起動したボートに乗って先に進む。塞がれていて風車の方には抜けられなかったが、どこか抜け道がある筈だ。粘液がこびりついた洞窟を抜け、水門と思わしき所まで来ると、水面に巨大な影。慌てて止まると、そのまま進んでいたであろう場所を襲うように巨大な何かが飛び出してきた。

 

 

「今のは…!?」

 

『ジョーズ!?…にしてはキモいね』

 

「もしかしてデュークの言ってた湖に棲みついた怪物か…?」

 

 

 とりあえず、襲われないためにもボートをつけられそうな場所までボートを動かして、降りて桟橋を進む。ビニールシート(?)で囲まれた変な区域を見つけて入ってみると、パソコンやら機材やらが置かれた空間が広がっていた。

 

 

「なんだ、ここ…研究室か何かか?一体何を調べてる?」

 

『イーサン、危ない!』

 

「ぐっ!?」

 

 

 エヴリンの警告の声と共に後ろから首を絞められたので、一本背負いで目の前に叩きつけると、暗視ゴーグルの様な物を身に着けた男だった。しかし蹴り飛ばされ、腕を抑えられ関節を極められ銃を向けられる。

 

 

「大人しくしてろ!こんな重装備でなにをしている!?」

 

「くそっ、なんだってんだ!」

 

「イーサン。こんなところにいるとは驚いたな」

 

『クリス…!?』

 

 

 拘束が緩み、その聞き覚えのある声に振り向くと、ミアの命を奪った時以来のクリスがそこにいて。エヴリンが人一人殺せそうな敵意を向ける。

 

 

「ここで再会するとは残念だ」

 

「クリスか、お前…ミアを殺して…一体全体なんだっていうんだ!お前らに連れ去られたはずの俺の娘は、よく分からない連中にバラバラにされた!お前、アイツらとグルなのか!?」

 

『答えないと呪ってやるからね!』

 

「…俺達は奴等とは」

 

「隊長。外で異常な揺れを観測した。すぐに移動しよう」

 

「揺れだと?震源は?」

 

 

 何かを言いかけたクリスだったが、部下だと思われる男が割り込んで何も答えてはくれなかった。くそっ…だが、真相を知れるかもしれない機会なんだ。逃してたまるか。

 

 

「不明だが、このままここにいればミランダに知られる」

 

「おい待て。ミランダだと?知ってるのか?」

 

「黙ってろイーサン。お前には関係ない」

 

「関係ないわけがあるか!妻が殺されて、娘だって酷い目に遭わされてるんだぞ!俺達が当事者でなくてなんだと言うんだ!?」

 

『マザーナントカと敵対しているのはなんとなく分かったけど!』

 

「これ以上は首を突っ込むな。それで、サンプル結果は?」

 

「やはり特異菌と繋がりが」

 

 

 そこで、後ろの湖で動きがあった。なにかが、高速でこちらに迫ってきたのだ。それを見るなり慌てて俺に駆け寄るクリス。

 

 

「一体何が…」

 

「おい下がってろ!」

 

『え?』

 

 

 クリスに突き飛ばされたと同時に、襲いかかる怪魚。クリスは怪魚の攻撃に巻き込まれ、俺も余波を受けて水に落ちてしまい、何とか這い上がる。ここは…湖に浮かぶ残骸かなにかか?

 

 

『クリス…イーサンを助けた?』

 

「みたいだな…なんだってんだ…」

 

「待てええぇ…」

 

 

 そこに現れたのは、ローブが脱げて瘤が出来たかのように異様に盛り上がっている背中は多数の触手や魚の目玉のようなものが蠢くグロテスクな肉塊のようで、半魚人の如き水掻きを有している手足を持つ、異形極まりないまさに怪人といえる姿のモローだった。まさか、さっきの怪魚の正体は…?

 

 

「『気持ちわるっ!』」

 

 

 思わず、エヴリンと一緒に絶叫した。




このオチは書き始めた最初から決めてました。ミアとエヴリンがヒーロー好きってのは悪の組織にいた反動で~っていうオリジナル設定です。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

ハイゼンベルクとはどうする?

  • 共闘する
  • 原作通り敵対する
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