BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
同時刻、ヨーロッパ某所。そこにはG-ウイルスの存在を知り調査しに来たクリス、レベッカ、バリー、ジョセフ、リチャード、そして独自にやってきて合流したセルケトが支部に乗り込み調査していた。
「むっ……クリス、なんか見つけたわよ」
「本当か、セルケト」
研究員を尻尾で締め上げながらファイルを漁っていた、エヴリンの擬態により前髪で左目を隠した赤黒い短く切り揃えた髪で全身普通の見た目で長袖のラフなシャツを身に着け、左半身だけインナー代わりにボンテージ染みた戦闘服を着た女傑の姿をしたセルケトが、それを見つけてクリスに呼びかける。クリスは銃を向けようとした警備隊を殴り倒しながら駆け寄る。
「これは……タイラントか?」
「やっぱりそうよね?これによると……あの洋館でクリス達が戦ったのはT-002型というらしいわね。クイーンの話に聞いたプロトタイラント……T-001の完成型で、サミュエル・アイザックスの手で量産されていたみたい」
「サミュエル・アイザックス……お前の生みの親だったか?」
「残念ながら私を生んだのはウェスカーとバーキンよ。アイザックスはオメガとかの生みの親。ややこしい話だけどね。クローニング技術とRT-ウイルス研究の権威よ」
「クローニング?」
「リサとアリサ、もしくは私やオメガみたいなもんよ。つまりそっくりさんを生み出す技術。あなたたち人間が禁忌と定めている技術よ」
首を傾げるクリスにセルケトが呆れながら懇切丁寧に説明すると、クリスは苦虫を噛み潰したような表情を浮かべ、セルケトも肩を竦める。
「…SFでよくあるあれか。胸糞悪いな」
「本当にね……命を何だと思ってるのかしら。ウェスカーとバーキン以上の外道よ。それで、これによるとアイザックスの技術を応用してT-103型というのをアンブレラは量産してるみたい。タイラントの武器だった鋭く長い爪がない代わりに、T-002を含む00ナンバーシリーズと呼ばれるタイラントから新陳代謝機能を増大させることで、高い回復能力を有しているみたいね。防弾対爆仕様のコートを身に着けて一応は人間に擬態しているみたい。作り方は聞かないほうがいいわ」
うへえ、と辟易した顔のセルケトに、ろくでもないんだろうなと当たりを付けつつ問いかける。
「興味もないな。それはどこにいるんだ?ウイルスの脅威はぶっ潰さないと」
「……最新の記録によれば、G-ウイルス奪取のために調整された何体かがラクーンシティに送られたみたいよ」
「俺達の探しているG-ウイルスはラクーンシティにあるだと…!?ジルやアリサたちが危ない!」
読み進めて顔を青ざめさせるセルケトの言葉に、ラクーンシティに置いてきた仲間達を憂うクリス。まさか自分の妹まで巻き込まれているとは想像もしていなかった。
「…と、いうわけで私がクイーンの代わりにこの体を動かすよ。私の力の消費も回復できるし」
「…驚いたな」
ダウンして崩れ落ちてしまったクイーンの身体に改めて入り込み、見た目も白衣を着た大人の私に戻してそう言うと眼を覚ましていたマービンが目を見開く。リーチ・モールデッドの応用だ。見た目を変えれるぐらいの力が残っててよかった。視界の端ではヘカトちゃんがオメガちゃんを高い高いして遊んでいる。言動は大人だけど無邪気なところは子供の頃と同じみたいだ。よかった、あの痛みを他の人間にも与えたがる性格に戻らなくて。
「見た目はクイーンなのに子供みたいな笑顔を浮かべるとは……違和感がすごい」
「まだ付き合いは短いが俺もそう思います」
「私も……」
「この容姿もともと私のなんだけど!?」
失礼なマービン、レオン、クレアに「うがーっ!」と両手を上げて威嚇していると、周囲を哨戒していたプサイちゃんが戻ってきた。
「周囲を見てきたでござるよ、クイーン殿!……クイーン殿?でござるか?」
「よくわかったね。今の私はエヴリンだよ。さすが忠義のニンジャ!」
「拙者ノーニンジャ、アイアムサムライでござるよ」
一目でクイーンとは別人だと気づいてくれたプサイちゃんに気をよくしてたら怒った顔で訂正された。ごめんて。でもプサイちゃんの身のこなし、どちらかというと忍者なんだよなあ。アイエエエ!?ニンジャ!?ニンジャナンデ!?……この時代だと多分このネタ知らないか。
「しかしエヴリン殿でござったか!クイーン殿は無事なのでござるか?」
「気絶しているだけだから安心して。それで、モリグナはどうだった?ウェスカーやバーキンは?」
「どうやら逃げた様でござる。とりあえず目についた窓は板で塞いできたでござるから安心召されよ!」
「さっすがあ」
ニッコニコで報告してきたプサイちゃんにサムズアップを返す。仕事ができるいい子!やっぱりアサシンより主人を守るニンジャ向けだよなあ。
「で、エリオットのメモが言うにはそこのラウンジとこのエントランスにメダルあるみたいなんだよね。見逃してたけど。レオン、クレア。ラウンジを見てきてくれない?私たちはここで探すからさ」
「それはいいが……なんで俺達なんだ?」
「レオンたちが一番ダメージ少ないからかな。私はクイーンともども回復したいし、他の三人はモリグナとの戦いで傷ついてる」
「私は大丈夫よ!」
元気よく手を上げるヘカトちゃん。ならば私もとオメガちゃんが手を上げかけるが、オメガちゃんは傷ついてるから駄目です。それに、ヘカトちゃんなあ。ちっちゃい時はともかく……。
「言っちゃあなんだけどヘカトちゃんの巨体は狭いところじゃ逆に邪魔だよ」
「じゃ、邪魔……」
あっ。ヘカトちゃん顔を覆って泣いちゃった。ちょっと男子ぃー。……いやごめん、私が悪かった。ムカデ腕で顔を隠すとなんか怖いし、泣き止んで?と宥めようとしたらキラーンと照明を受けて煌めく爪が首に突きつけられる。マジ顔のオメガちゃんだ。
「エヴリン。命を捨てる覚悟はいいか?」
「ごめんヘカトちゃん今すぐ泣き止んで!?今この状態で首狩りはさすがに不味いから!?死ぬ死ぬ死ぬ死ぬー!?」
「お、落ち着けオメガ!?」
「オメガちゃん、どうどうどう!」
「私のために争わないで!斬るなら私を斬ってちょうだい!」
「ややこしくなるから黙ってろでござるよ!?」
レオンとクレアとプサイちゃん三人がかりで止められ、羽交い絞めにされ引っ張られるオメガちゃん。死ぬかと思った……。あとプサイちゃんに怒鳴られてシュンとなってるヘカトちゃん、涙の跡がないってことは噓泣きだな?
「じゃ、じゃあ気を取り直して……お願いねレオン、クレア」
「それはいいが……死ぬなよエヴリン」
「さすがに仲間に殺されるつもりはないよ……」
「あなた冗談が下手そうだから本当に気を付けてね?」
「君たちさっきから失礼だな!?」
私にギャグセンスがないってのか!怒るぞ!
その後、二つのメダル、そしてアイアンズのくそ野郎のせいでめんどくさいところにあった最後のメダルも手に入れ、脱出口らしい地下室の入り口を開けることに成功する私たち。地下か。…地下かあ。嫌な予感がするな。
「行きましょう、ブラナー警部補」
「マービン?どうしたの?」
「いや……俺は置いていけ。そろそろ限界なんだ……足手まといにしかならないだろう」
レオンとクレアの言葉にそう返すマービン。ゾンビ化の兆候が見られるな…クイーンならどうするかな。答えは決まってるか。
「プサイちゃん、お願い」
「心得た」
プサイちゃんに言ってマービンを担いでもらう。ゾンビ化はどうにもならないだろうけど、おいていく選択肢だけはない。
「なにを!?おい、クイーン!?いや、エヴリン!なんのつもりだ!」
「クイーンなら、こうするから。もう誰にも死んでほしくないんだよ」
「だが、俺は……お前たちを襲わない自信がない」
「その時は私が何とかして見せる。信じて」
そう目で訴えると、押し黙るマービン。迷っているようにその視線が彷徨うが、観念したようにフッと笑った。
「わかった。わかったよ、お前はクイーンと同じで頑固みたいだからな……連れて行ってくれ」
「うん、行こう!このメンバーで絶対、生き残ろう!」
そう決意を新たに、私たちは地下室に進み始めた。
はい、何がとは言わないけど増えてます(白目)アイザックスのせいで量産体制がえぐいことに。
エヴリンINクイーン。クイーンがダウンしちゃったため当分エヴリンがクイーンの身体で頑張ります。この状態だと索敵とかができないのが玉に瑕。それでも、マービンを連れだすことに成功しました。モリグナ戦でクイーンを閃光手榴弾でダウンさせることでこのルートに入って実績解除しそう。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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